2015年9月25日金曜日

レスト中に考える習慣付け

9月23日(水)は、シルバーウィークの最終日。
ムーヴLv.0を6時間コース。

女性Sさん、加えて女性3人組のKKさん、KBさん、ADさん。
リード中、たとえそれが限界グレードの本気トライであろうとも、戦略を練りながら登る余裕が必要です。

そのためには、レスト。
で、講習の段階が進む毎に、レスト中に考えて欲しい内容も複雑多岐に渡って来ます。
ジムのリード講習なら、「いつまでにクリップしなきゃ、ヤバい。」くらいです。

が、実際の本気トライでは、
「あそこでクリップ出来そうだけど、もしそれが出来なかったら、完登を諦めるか、もう一手進むんでもO.K.か?」
という感じ。

さらに、岩場リードではミニマムボルトに対応するために、ランナウト中の思考も大事です。
クラックなんて、さらに考えることがあります。

そして、マルチピッチリード講習や沢登りでは、ライン取りすらも選択肢が沢山あるのです。

レストしながら考えるのも、なかなか奥が深い・・・。
数年掛かりですね。
そこで、早い段階で慣れるため、手順用語を講習するとき、一工夫してみました。

従来のオブザベが、
「あそこは、マッチか飛ばしだな。あとは、現場処理。」
という思考回路が目標でした。

現在は、
「あそこは、マッチか飛ばしだな。直前のガバで、レストしながら再検討して決定出来ればベストだけど。まぁ、触ってみてマッチ無理!とか思ったら飛ばし、という現場処理もアリだな。」

という思考回路に導くことを、私の目標設定にしてみました。

で、私の意識が変わると、たしかに講習生の意識レベルも変わるものだと実感しました。

アレンジ直後なんで、課題設定や講習中に使う言い回しは、まだ洗練させられそうです。
講習中、密かに感動する日々です。
ここ最近、思考回路について検討しているせいで、どこまでが個性で、どこからが成長させるべき考え方なのか、分からなくなってますよ(笑)。
人間の考え方って、日々変われるものみたいです。



具体的な講習内容
・一手一手レストする練習
・片手主体のバランスを作る意識
・足をスタンスに馴染ませる
・手順用語とオブザベーション

女性KKさんは、だいぶ登りが安定して来たので、ジムリード講習の受講O.K.としました。