11月4日(火)は、桂くんと昇仙峡。
<ルート名不明のワイドでアップ>
コブラクラック(5.11c)のフラッシュができました。
初期の頃は、「あそこは、ジャミングがバチ効き」とオブザベしても、現場に行くと指が入らないストレスが非常にメンタルに悪いと感じていました。
しかも、めちゃくちゃ頑張って指を入れると、相当指が痛い!
そんな訳で、キャメ2番以下のクラックは、極力避けておりました。
左手は、キャメ2番でもパラレルだと「そもそも手が入らない」or「入れるのに非常に時間が掛かり、抜くのも一苦労。」なのです。
講習で行うぐらいのグレードなら、どうにか他のムーヴで登れることがほとんどなので、ご心配なく。
数年経ち、自分の指なりのクラックのオブザベができるようになって来ました。
実際、あんまりクラックに登りに行っていなかったし、岩場はボルダー中心にやっていたので、そのぐらいの期間は掛かって当然です。
その間も、ジムでの自分流の練習方法に磨きを掛けてはおりました。
トレーニングの目標は以下。
①ジャミングには、人一倍の時間が必要になるため、ロックオフの持久力強化。
※ロックオフ:腕を懸垂のように曲げた状態で静止すること
②フェースに逃げて、クラックに復帰するというムーヴ構成が、他の人よりも多くなるので、それ対応の能力の強化。
例)
フェース直前に、高いところにカムを決める能力 → クラックムーヴ中のロックオフ能力
フェースの最後に、クラックに戻る際に完全スタティックでジャミングする時間的猶予を作る能力 → フェースムーヴ中のロックオフ能力
フェース部分のムーヴを読むオブザベ能力
要するに、ほとんどロックオフ能力ですね・・・。
実際の易しい課題とかで、次のホールドを触れるぐらいの高さで、3秒とか静止する練習をロックオフトレーニングと呼びます。
これだと、単純な懸垂力だけでなく、片手と両足の3点で身体を支えた状態で、身体中の様々な体幹を駆使して静止する能力が鍛えられます。
個人的には、懸垂能力が絶望的に伸びづらいと感じているので、こちらを少しずつ鍛えることにしています。
しかし、昨年の名張ツアー、瑞牆、ヨセミテと割とハンドサイズ以下のクラックを触る機会が結構ありましたが、やっぱりダメですねー。
5.11a以上でオンサイトできるのは、フェース系orワイドハンド以上のサイズの2択です。
指の変形が酷くなる以前、プロテクション良好の5.11bぐらいまでは割とオンサイト率が良かっただけに、心理的にもダメージがあります・・・。
なかなか厳しい戦いですが、コツコツやろうと思います。
ちなみに、ロックオフトレーンングを続けると、他のサイズ(ワイドハンド、フィスト、オフィズス、チムニー)にもプラス効果は大きいです。
また、フェースやジムも含めた、全てのクライミングにプラス効果があります。
まぁ、一番の恩恵を感じるのは、リード中に先行クリップするのが今までより遥かに楽に感じることかもしれませんが。
本日のコブラクラックも(5.11c)は、核心はフェースだったり、後半の持久力勝負はワイドハンド以上のサイズだったりしました。
そういう意味では、トレーニング成功の証明(ハンド〜フィンガーへの対応力の強化)にはなっていないんですよね。
ただ、ワイド系以外のクラックで、5.11がフラッシュできたのは久々です。
緊張感あふれる体験ができて、今後の励みになりました。
<他のクラック>
<予想通り、こちらも本気オンサイトトライだった>
<5.10dのクラックをO.S.する桂くん>
<5.10cもO.S.する桂くん>
<コブラクラックをR.P.する桂くん>