2011年5月30日月曜日

クライミングのムーヴ「正対」




5月29日(日)は、ランナウトにてジム講習6時間コース。
今回は、これまた常連になった女性のKさん。


クライミングの初心者は、壁に真正面を向く(正対)ばかりで、壁に対して横を向くこと(フリ)が解らない人が多いものです。
そして、フリを全く使わないのは、ものすごく非効率で疲れます。


そこで、ムーヴ講習でも、体のフリに相当する超基本(ダイアゴナル、バックステップ)を早い段階で教えます。
が、「実は、正対はダメじゃない!」、 「正対にも使い道やコツがある!」ってことも伝えます。
これは、初心者が勘違いに陥りやすいので大事な講習ポイント。
という訳で、超基本ムーヴの3つ目は正対となる訳です。


正対のコツは、
・腰を壁に近付けるために足をがに股の向き(インエッジ)で置くことが多い
・レストは、しゃがみこむようにすると、足に体重が乗り、腕も伸ばしやすい
・引き付けは疲れるので、一瞬でやることが多い(デッドポイント気味)


というあたりでしょうか。


まあ、これだけ読んでよくよくイメージ出来る人は講習に来ないでしょうからネタバレの問題はありません(笑)。


そして、たったこれだけのコツでも、講習では体で覚えるまで反復反復!
これがまた、初心者のフォーム矯正に劇的な効果があるようですよ。


具体的な講習内容
・短期レスト・長期レスト(復習)
・ダイアゴナル・バックステップ(今日で、ほぼ完璧なレベルに!)
・正対(ぎこちないながらも、コツは理解できた様子)
・クリップ練習
・ロープの畳み方(復習)


Kさんも、ムーヴ講習では、1つのムーヴだけやろうとしても色々と混乱する方でした。
しかし、いよいよ一皮むけた感じです。
クライミングのムーヴの仕組みや使い分けに関しても、会話が出来るようになって来ました!
もう一伸び来そうですね。

2011年5月28日土曜日

入門アルパインの土台

















5月28日(土)は、ストーンマジックにてロープワーク講習。
今回は、数ヶ月前にジムでのリード講習を完結した、山岳会仲間の3人組(STさん、SZさん、MJさん)。

「いよいよ今回は、岩場リード!」というはずでしたが、雨でジム講習に変更。
ジムで可能な限り、岩場で必要なロープワークを講習しました。

まずはスポーツルートをリードで登りたい一方、アルパインにも将来的な興味を抱く彼ら。
毎度このブログでも書いていることですが、なかなか長い道のりになります。

今日の雑談の中で話したことですが、夏の入門アルパインに必要な基礎力って何でしょうか?
私の方で例示できる目標としては、以下のような感じです。

クライミング:
ゴールとしては、三ツ峠などの簡単なクラックマルチが、リードで登れること。

①単純なクライミング能力は、ジムの5.10a程度が99%オンサイト出来れば最低限。

②ロープワークは、マルチピッチに必要なもの一通り。(三ツ峠で、1日3回トップアウト出来るスピードがあれば充分。)

③プロテクション技術は、カム・ナッツ・ハーケンが扱えること。(クラックの5.8くらいはリードしておきたい)

登山技術:
個々の能力は置いておいて。
ゴールとしては、夏の槍穂縦走が仲間とテント泊で行ければ、最低レベルには達しているでしょう。

これだけ出来れば、あとは実践あるのみでしょうか!
あまりに長い道のりに感じたら、とりあえず三ツ峠などの体験講習を受けて、ゴールのイメージをハッキリ持つのも良いかと思います。

具体的な講習内容
・終了点作業(結び替え、懸垂下降)
下で練習して、最後に高いところで実践練習!

・支点が不安な時の対応(独立分散、流動分散、固定分散の使い方)

・ウィップフラッシュ現象の説明

・最後に、おまけのクラック体験
例によって、良くも悪くも(!)これがお客様の印象に最も残る結果に・・・










次回こそ、夏に小川山でリード講習という話になりました。
楽しみです。

2011年5月27日金曜日

ハイペースの成長







5月26日(木)の夜は、ランナウトにてリード講習(またも第1回)。
初心者講習からマンツーマンのジム講習を、毎週受講中の男性Kさん。

彼は、クライミングは初めてまだ2ヶ月ですが、早くもリードを覚えようというところ。
これは、やる気のある学生がクライミングを始めたのと変わらぬハイペースです。

もちろん、途中を割愛してリードを教えているわけではなく、トップロープや超基本ムーブを一通り終えてのリード講習。
マンツーマンで毎週は少し贅沢な話でしょうが、さすがに覚えは早いです。

僕が教えられる限りを尽くして、一端のクライマーにまで引き上げてしまいたいですね。

具体的な講習内容
・脱力(オープンハンド)の復習
・クリップ(右手・左手、右向き・左向き)
・疑似リード(クライムダウン含む)で、クリップの態勢・タイミングを学ぶ
・やってはいけない事例集(Zクリップ、逆クリップ、ロープに足を絡ませる、手繰り落ち)
・落ちる練習(軽目に数回程度)

普段のリード講習では、最初はトップロープを完璧にするところからスタートです。
特に、ランナウトではビレイサポーターという機械があって、初心者の稚拙なビレイが許される環境なので、それを矯正します。
しかし、Kさんは最初から講習でスタートだったので、そのあたりも大丈夫ですね。

2011年5月26日木曜日

講習会を利用してクライマーになる(石田登山塾の場合)














5月25日(水)の夜は、ランナウトにてリード講習。
今回は、先月の無料体験講習から参戦のIさん、Aさんの2人組。

2人は、山のバリエーションルートに強い興味があるようです。
そんな方々に、私は、まずはジムでのリード講習を勧めます。

さて今回は、石田登山塾がその先に想定する講習の道のりを御紹介しましょう。

①ボルトルート(スポーツルート)の岩場講習で、岩場デビュー!
②クラックのリード講習で、1ピッチのアルパインクライミング!
③マルチピッチ講習で、山用のロープワークを学びます。

④最後に、入門バリエーションの実践講習!
という運びです。

もちろん、その合間合間に、リードを教えずに僕がお連れする体験講習(ガイディング)を織り交ぜることも出来ます。
もし、お客様の周りに優秀な先輩が居るなら、体験講習は不要かもしれません。

また、クライミングの伸び悩み向けムーヴ講習、雪山の基本技術、地図の読み方、などをオプションとして当塾を利用していくことも出来ます。

今まさに、クラック講習やマルチピッチ講習を受けている方は、これで少し全体像が見えるでしょうか。

ちなみに、本気でアルパイン目指す人は、登山技術(特に冬山)はクライミングと同じくらい習得に時間が掛かることを覚悟した方が良いです。

具体的な講習内容
・トップロープのビレイ(スライド式、持ち替え式)
・足音を立てない登り方
・エイトノットの結び方
・クリップ(右手・左手、右向き・左向き)
・疑似リード(「次回は、これで練習しますよー」という紹介程度に1回だけ実践)

ジムでのリード講習だけでも、平均で3回程度。
長すぎる道のりで、アルパインの敷居の高さに驚き、挫ける人も居ます。
しかし、スポーツクライミングのトレーニングに比べ、山は経験の要素が大きいものです。
ボチボチ頑張っていれば、誰もが必ずベテランになれます。

コツコツだと思います。

2011年5月23日月曜日

無料体験講習会のリマインド

毎月最終火曜に行っている、クライミング無料体験講習のリマインドです。

5月31日(火)
場所:クライミングジム「ランナウト」(西国分寺駅)

昼コース:
15時から16時半
夜コース:
20時から21時半です。

参加を御希望される方は、事前に私へメールをして頂くことにしています。

初心者歓迎は勿論です。
経験者も、講習生同士の交流の機会も兼ねて、是非とも御利用下さい。

クライミングの練習中に意識すること

5月22日(日)は、ランナウトにてムーヴ講習。
今回は、新規のお客様Yさん。

クライミングの練習中に、「足を丁寧に置こう」、「チョークを付けながら登ろう」などと意識する点があります。
これは、初心者が新しいテクニックを身に付ける際に、とても有効です。

さらに、僕自身も登れなかったルートに再チャレンジする際などは何かしらの改善意識を持って取り組もうと思っています。

(中級者以上が意識するのは、重心の位置、反動を付ける方向、手を出すタイミング、力の入れ所、などの細かい点の場合も多い)

この意識するポイントは、一度に何個も意識すると大体混乱します。
つまり、1回のトライで意識出来るのは1個だけ!

それだけに、この意識を有効活用するのが、上達の1つのポイントになります。

さて、講習では初心者・初級者が対象なだけに、私から見て本当は教えたい(!)テクニックが山ほど頭に浮かびます。
それを、あくまで1つ1つ反復練習して頂き、意識せずに(!)出来るようになった頃に、次のテクニックを教える訳です。

我ながら、気が長くないと出来ない仕事だなぁと思います。

ちなみに、本日のYさんは、若い男性で、クライミングの自主練習も頑張っており、雪山単独行の経験あり、さらに多少はリード経験もあり。
これは、久々に超ガツガツの方がいらっしゃいましたね。

今日1日だけでも、相当に省エネ技術を覚えていただきました。

次回は早速、リード講習をしたいですね。

具体的な講習内容
・足音を立てない登り方
・中期レスト、短期レスト
・超基本3ムーヴ(動き自体はすぐに出来たので、腰の入れ方や捻り方など、具体的なフォームやコツについて)

マンツーマン6時間コースでしたが、僕自身が1日中ビレイヤーにでもなったくらいに、登りまくって頂きました。
きっと、周りのクライマーも驚くほど密度の濃い1日だったでしょう。

彼ならば、きっと劇的に上達すると思います。

2011年5月21日土曜日

マルチピッチでのフリークライミング










5月20日(金)、21日(土)は三ツ峠にてマルチピッチ講習。
今回は、新潟のKさん。

Kさんは、小川山の"セレクション(5.8、6ピッチ)"というルートに、行ってみたいとのこと。
しかし、そのルート、お連れするにも今のKさんでは厳しいので、「まずは三ツ峠でクラックマルチの特訓!」とい運びです。

クライミングの完登には、色々なスタイルがあります。
リードで一回も落ちない"オンサイト(初見)"という最高のスタイルから、誰かに連れて行ってもらう"フォロー"というスタイルまで。

Kさんの考えでは、そのルートに、まずは"フォロー"で行きたいとのこと。
ただし、ロープにはぶら下がらずに自力で(フリーで)、登りたいとの考えです。

ではでは、三ツ峠で色々なルートを、フォローでフリーで登っていただきました。
今回は、そこに拘るということで、一回でもスリングを掴んでしまったルートは、再トライしてみたりもしました。

マルチピッチをフリーに拘って登るというのは、なかなか緊張感があって楽しいですね。
長いルートでは、1回のミスも許されません!

具体的な講習内容
初日:
・一般ルートの弱点ライン(トップアウトして山頂へ)(4級、4ピッチ)
・中央カンテ(4級+、3ピッチ)
※痛恨のA0をしてしまう(実力的には行けるハズなのに?)

・中央カンテ(もう一度最初から登り、完登!)

取り付き周辺での講習
・ビレイポイントの作り方
・ハーケンの打ち方










2日目:
・草溝、第1クラック、NO.20クラック(4級+、4ピッチ)
ついでに、1ピッチだけ下降して、権兵衛チムニー(4級)も登る(トップアウトして、再び山頂へ)

・トップロープにて、草溝直上(5.9、クラック)にチャレンジ!(なんと、ギリギリ完登!)

取り付き周辺での講習
・ビレイポイントの作り方の続き(実践練習)










ちなみに、三ツ峠での講習は、下降とトップロープなどの支点以外、全て残置無視で行うことにしています。

今回は、ミッチリ教えるというよりも、「とにかく、カムとジャミングに慣れてください!」という実践練習。
ただ、草溝直上(5.9)が登れたならば、まずは大きな成果じゃないでしょうか。

セレクションのフォロー&オールフリーの背中も見えてきました。










(注)"セレクション"は、スポーツルート(ボルト)とクラックの両方をミックスした、フリークライミングのマルチピッチです。
小川山の代表ルートの1つ。
クラックの5.8のピッチ、スラブの5.8のピッチ、で挫折する人が多いことでも有名。