2012年10月16日火曜日

春うらら2P目、R.P.

10月13日(土)、14日(日)は、自分のクライミングでミズガキ。
久々の週末休みにつき、K島嬢と。

<春うらら1P目(5.11b)にトライするK島嬢>
ミズガキは、クラックエリアが中心です。
というか、奥の方に行くと、整備された支点なんてものはほとんど無い。

「岩峰の頂上に、懸垂用の古い支点がある程度」
という、とてもアルパイン的なエリアです。

<久々に会った、Mにゅうさん>
しかしながら、ミズガキの中にも人気エリアはあります。
それがここ、十一面岩末端壁。

アプローチは登山道並みに踏み固められ、終了点にはボルトが打たれてクリップ1つで簡単ロワーダウン。
足場も良くて、10人以上が一緒にクライミングできるようなエリアです。

しかも、5.9が1本とは言え、甘めの5.10dから始まり、5.12aまでが、ほとんどグレードの隙間なくズラリと勢ぞろい。

湯川が初級者用のクラックジムならば、末端壁は中級者用のクラックジムでしょう。

<今回の目標を観察する私>
さて、今回の私の目標は
春に2日間トライして登れなかった「春うらら2P目(5.12a)」。

こんなに快適な環境、山っぽくないのは残念です。
が、秋も深まったこの時期にグレードを追いかけたり、トレーニングをするには最適です。

<見るからに細く、心配になる2P目>
このルートを春にトライしたのは、

初回は、神様のS本くん。
2回目は、魂の男、今井くんと。

2人とも、サクッと完登してしまったので、1P目をトライする人と組んで、トライさせて頂きます。

<早速、緊張感マックスの私>
が、1日目の1トライ目は、テンションの嵐。
春に2日間トライしているので、重要なポイントだけは覚えていますが、ムーヴが出来なくなっていたり、レストができなくなっていたり。

1時間50分も掛かってしまいました。

<早速、出だしから落ちまくる私>
一旦、下の広場に懸垂下降して休憩。
使ったプロテクションを記憶するため、写真に撮ってみたり、文章に起こしてみたり。

クラックのR.P.トライでは、カムの順番を記憶して、その順番に並べておくと便利です。

<もう一工夫した写真にするべきだったか?>
さて、2回目のトライをするべく、1P目をリードしてくれるK島嬢。

<ペガサス1P目(5.10d)>
夕暮れ迫る中、ヘッデン懸垂覚悟で2便目を出しましたが、中間部でパンプ落ち。
でも、いきなり良いところまで来たので、好感触。

<賑わうクラックジム“末端壁”>
2日目は、混雑を嫌って早朝からスタート。

<調和の幻想1P目(5.9)でアップするK島嬢>
で、春うらら1P目(5.11b)を登ってアプローチ。
と言っても、K島嬢にとっては、それこそが本気トライ。

<穏やかな秋晴れ>

<出だしから厳しいので、よく観察>
やっぱり、まだムーヴが固まっておらず、テンション混じり。

<涼しくて、汗もかかず、クライミングに最高の季節>
上に着くと、下からはR.P.トライで核心部を抜けた小林さんが上がってきた。

<ヨセミテ風な春うらら1P目>

<ビレイ点にて、笑顔満面の小林さん>
さて、ここから私の番ですが、やっぱり昨日と同じ場所でフォール。
しかし、レスト態勢や、スタンス、ちょっとしたワイドムーヴなど、色々な発見があって、次に繋がるトライでした。

<下の広場まで、懸垂下降で降りるところ>

<懸垂下降を始めるK島嬢>
さて、夕方になり、本日2トライ目をすべく再出発!
何度も1P目をリードしてくれるK島嬢に、感謝です。

<1P目は、もう疲れてテンションの嵐になってしまったK島嬢>
で、またまた最終便。

今度は、前回の経験を活かし、無事にレストできてR.P.!
最後の簡単なセクションは、ヘッデンでカムセットをしながらのトライでした。

<暗くなる前に、核心部は突破できて、レスト態勢に入る!ヘッデンのスイッチもオン!>
今から1ヶ月、小川山・ミズガキはベストシーズンに入ります。
そんな中、クラックの最高グレードを登れて、まずは良かったです。

これで、しばらくは人のいるエリアに行かないで済む、ってのも嬉しい(笑)。

具体的に登ったルート

初日:
・調和の幻想1P目(5.9)、アップ
・春うらら1P目(5.11b)、フォロー
・春うらら2P目(5.12a)、1トライ目。1時間50分のテンション地獄。

大休憩

・ペガサス1P目(5.10d)、フォロー
・春うらら2P目(5.12a)、2トライ目。中間部でヨレ落ち。

2日目:
・調和の幻想1P目(5.9)、アップ(体が固かったので、トップロープでももう1回ずつ登る)
・春うらら1P目(5.11b)、フォロー
・春うらら2P目(5.12a)、3トライ目。同じ場所でヨレ落ち。ただし、多数の発見があり。

大休憩

・春うらら1P目(5.11b)、フォロー(この2日間で、初めてまともなムーヴで登れた)
・春うらら2P目(5.12a)、4トライ目。R.P.
(合計4日、通算8便。)

大先輩のお客様

10月12日(金)の夜は、本日2コマ目。
新規の女性KGさん。

この方、よくよく聞いたら・・・
日本を代表するK田ガイド、O田ガイド、H谷ガイドという大先輩のお客様でした。
「なんで、そんなに凄い人ばっかり見つけたんですか?」
と聞いたら、

最初は偶然。
あとは、紹介だそうです。
山は、始めが重要なのかな。

とはいえ、3人とも本当に厳しい人達だからか、KGさんもちょっと締まった感じのお客様でした。

で、

「~~さんは、文登研とお客様相手では、基本変わらないと本人が言っていた。」
(※文登研は、文部科学省の登山研修会。大学山岳部のリーダークラスを全国から集めて剱で研修する、リーダー研修は厳しいので有名)

「~~さんは、おだてて伸ばすタイプ。(でも、やっぱり厳しい。)」

「~~さんは、笑顔で怒るから実は一番怖い。」

いやあ、目に浮かびます。
本当のアルパインをやっている方々だからこそ、お客さんにとっても単に「優しいガイドさん」では済まないんだろうな、と再認識。
具体的な講習内容
・ダブルチェック
・トップロープのビレイ確認
・肩の脱力
・腰を壁に近づける姿勢

ちょっとした行動一つ、ロープの始末一つでも、なんでも自分でやろうという姿勢がある人でした。
なんか、もはやガイド登山やっている人っぽくない(笑)。

たぶん、この人にとっての3人は、山の師匠なんでしょうね。

ちなみに、当塾に来たきっかけは、
・クライミングを、ジムも含めて真面目にやる気になった。
・H谷さんがあまりに忙しすぎて、予約不可能なレベルだから(笑)。

ではでは、次回もよろしくお願いいたします。

リード、その最初の1歩

10月12日(金)の昼は、ランナウトにてジム講習。
常連女性SMさんと、那須からお越しの男性ISさん。
SMさん、最近は安定した動きが身に付いて来て、僅かずつリードも練習中。
とはいえ、ガイド登山は離れがたく、自立はビビるもの。


しかしながら、本日の講習後には

「ジムの一番易しいルートでも、リードできるのは嬉しい!」
「ロープを買った甲斐がありました。」

というコメントも頂けました。

どうやら、1つ目の壁の先に見えるもの。
それを頭ではなく、心で実感し始めたようですね。

クライミングも山も、自分で危険を判断する要素が大きくなればなるほど、スポーツとは異なる充実感が得られるものです。
リード、地図読み、天候判断、残置無視、オンサイト、どれにも共通する感覚だと、私は思います。

ただ、ジムでオンサイトリードするのと、登山道の無い冬山に突っ込むのでは、敷居の高さは全然違いますけどね。
そういう意味で、SMさんが最初の1歩を踏み出したことは、私にとっても嬉しい事です。
具体的な講習内容
・肩の脱力(特に、腕の周りを回転する感覚について)
・腰を壁に近づける姿勢(SMさん)
・カラビナの握り方
・トップロープのビレイ(ISさん)
・エイトノットの結び方(ISさん)
・リード練習(SMさん)

ISさんは、那須からの講習受講!
まだ怪我からのリハビリ中のところ、わざわざ遠方から来てくださいました。
御自身でも、ジムや近所のボルダーで自主練習を始められたそうで、素晴らしいことです。

ロープとカムは、装備購入の大きな壁

10月11日(木)の夜は、ランナウトでジム講習。
今回で2回目の男性WHさん。

こちらは、リード講習以前の初心者講習。
トップロープのビレイ、エイトノット、そしてムーヴ講習の一部内容を行います。

WHさん
「こりゃ、ロープ買わなきゃ習っても忘れますね」
と、気づいてくださいました。

そうです。
エイトノットも、ATCの操作も、クリップ練習も、ロープが無ければ復習なんて不可能です。

高い装備は、借り物で済ますのも1つの手です。
が、やはり道具は早いうちに揃えていって欲しいです。

特に、ロープ、カム。
この2つは、購入を渋るお客様が多い(笑)。

それだけ、ここの壁を超えると、明らかに違う世界が待っています。

具体的な講習内容
・ネコ足
・肩の脱力
・トップロープのビレイ
・エイトノットの結び方

御友人と2人で、ムーヴ講習

10月10日(水)の夜は、ランナウトにてムーヴ講習。
常連男性KBさんと、その友人女性KAさん。
KAさん、これまでにクラック講習を何度か受講しておりますが、ムーヴ講習を受講するのは初めて。
独学だけで、5.10中盤くらいまでは登れるようになったようです。

が、最近のKBさんの成長を見るにつけ、講習を受けてみたいと考えていた様子。

ムーヴ講習は、反復練習が命。
常連さんの場合、1回の講習で1つか2つのコツを練習してもらえば十分と考えております。
具体的な講習内容
・肩の脱力(特に、腕を支点にして、回転するように動く感覚について)
・指の脱力(特に、フワッとホールディングする感覚について)
・腰を壁に近づける姿勢

KAさん、かなり飲み込みは良い方だと思いますが、覚えていられるかどうかは難しいですよね。
フォームは崩れやすいものなので。

2012年10月10日水曜日

公募のお知らせ

基本的に、カレンダーに載っている通りです。

ただ、なんせ分かりにくいので、再確認の意味を込めてお知らせします

・10月21日(日) 岩場体験講習、奥多摩の天王岩
  参加条件は、特になし。
  ボルトルートで講習を受けたい方ならば、リード講習でも参加可能

・11月14日(水) 岩場体験講習、エリア未定
  上と同じ

・11月15日(木) クラック講習、小川山or湯川
  ボルトルートでリードが出来る方が対象。カムセット練習やります。

・11月18日(日) クラック講習、小川山or湯川
  上と同じ

・12月2日(日) 読図講習、奥多摩(残り1名)
  夏山登山道が、コースタイム程度で歩けること

・12月6日(木) 岩場リード講習、奥多摩or湯河原
  ボルトルートのリード講習。ジムでのリードが出来る方が対象。

・12月23日(日)~24日(月) 避難小屋泊、奥多摩の雲取山
  軽アイゼンと寝袋を用意できること。

・2月2日(土)~3日(日) クラック講習、城ヶ崎
  ボルトルートでリードが出来る方が対象。カムセット練習やります。

また、10月29日(月)の夜に、新宿で山の知り合いを増やす会をまたやります。
19:30に、新宿駅の西口改札に集合を予定

そちらに参加希望される方は、メール連絡をお願いします。
(店を予約する際に、おおよその人数を把握するためです)

2012年10月9日火曜日

マルチピッチ体験で、またまた大貧民ルート

10月8日(月)は、小川山にてマルチピッチ体験講習。
常連男性NMさん、先週クラック講習に参加した女性KSさん。
本日も、2日前のリード講習と同じ“大貧民ルート”
このルート、本当にオススメ。

私がマルチピッチ体験に過去に使用したのは、
三ツ峠、越沢バットレス、小川山ガマルート、竜の子太郎、二子山中央稜、など。

この中でも、お客様の興奮度も最高レベル。
お客様の成長という意味でも、ダントツ!
オススメの理由

①残置物は一切なく、ルートファインディングや支点作りがアルパイン的。

まず、出だしは5.7の侮れないクラック。
でも、5.7だから、初マルチのお客様がフリーを目指すに丁度良い!
②それでいて、単なるクラックマルチではない総合力ルート

バンドをトラバースするようなルート取りも、アルパインっぽくて味わいがあります。
プロテクションの一切取れないスラブも、侮りがたし。

でも、綺麗・・・。

KSさん、ラインを間違えてテンションしてしまいました。
初段クライマーながら、オールフリーを逃し、残念!

ちなみに、リードで落ちたら大事故になるようなポイントです。
まだまだ、経験は浅い・・・、というか初マルチピッチですからね。
トンネルを抜けるチムニームーヴも、皆さんのお楽しみ。

でも、今回の2人はスムーズ過ぎて、呆気なかった(笑)。

③岩塔の頂上を目指す爽快感

トンネルを抜けると、お殿様岩の開放的な大テラス。
最後は、お殿様岩の頂上で記念撮影!
懸垂下降も様になっております。
オマケですが、5.14のルートを懸垂下降するチャンスも、なかなかありませんよね(笑)。
本当に、遊び心満載のルートです。
この内容、是非とも体感してください。
余った時間は、隣のお姫様岩にてクラック講習。

このルートは、1ピッチのショートルートですが、お姫様岩の頂上に立てる気持ち良いルート。

セルフビレイを取って休憩するようなエリアなので、マルチピッチ体験の続きみたいに喜んで頂けました。
具体的な講習内容
・ギアの収納方法
・コールなしの流れ
・カム回収の方法
・実践マルチピッチ体験(各ポイント通過のコツは、その都度)
・カウテールの作り方
・ヒール&トウの使い方
・カムセット練習

大貧民が一番オススメとは言え、体験講習のルートはお客様のレベルや時期に合わせて選んでおります。