常連の女性TZさんです。
ムーヴ講習のレベル2で、色々な基本ムーヴを覚えていきます。
本日の講習内容の1つは、"ヒールフック"というムーヴ。
クライミングでは、足の爪先近くで立ち上がるのが超基本です。
理由は
・土踏まずや踵(かかと)で立つと、伸び上がったときに不安定
・爪先近くならば、爪先の方向を右に向けたり、正面に向けたり、左に向けたりが自在で、体の向きを調整しやすい
(インエッジ、フロントエッジ、アウトエッジ)
という所。
しかしながら、場面によっては土踏まずや踵(かかと、ヒール)も有効です。
ヒールフックはその名の通り、ヒールを引っ掛けるものです。
例えば、
・カンテの裏の突起にヒールを引っ掛けることで体を安定させる
・爪先は上げにくい位置のスタンス、または爪先だと立ち上がりにくい位置のスタンス、などにヒールを乗せて立ち上がる
といったことが出来ます。
また、(中級者向けですが)ヒールフックの利点として
・自然と掻き込みの力が加わるので、腰が壁に近づけやすい
という点も侮れません。
さて、このヒールフック、特に山屋さん系の初級者が苦手意識を持つことも多いように感じます。
理由は、いかにもアクロバチックに見えるからでしょうね。
「柔軟性が必要そう」なんて声も、よく耳にします。
(実は、そうでもない)
それだけに、TZさんにも、早めに慣れておいて欲しいです。
具体的な講習内容
・カンテの裏のホールドに、ヒールフックをかける練習
(有効な場面、外れないようにするコツ)
・ヒールで、高いスタンスに乗り込む練習
・5.10cのルートをトライしながら、ホールドとスタンスを記録して覚える練習
(3トライ目には、記憶が蘇ってきて、再R.P.!)
この調子で、テクニックを増やして行きましょう!