2019年12月22日日曜日

バタバタ登りはダメだが、それでも強い人は何なのか

12月18日(水)は、リード2回目で、男性AHさん、男性SHさん。
19日(木)は、リード1回目にて、男性MBさん、男性MSさん。
近所のボルダージムに行くと、常連さんとの間でセッション(辛くないジムで3級ぐらい)になることが多いです。
3級ぐらいだと、クライミング歴1~3年ぐらいの若い男性、キャリアの長い(10年前後orそれ以上)中年男性、ときどき女性、というパターン。

で、一見バタバタ登りの若い男性が、着実に完登していくのを見ていて、彼らにあって自分に無いものを突き付けられる感じがします。

バタバタ登りの例。
・スタンスのどこの部分に置くのか決めていない。例えば、ポケットホールドの上面に置くのか、内部に置くのかが、やる度に違って、それを意識していない。
・ホールディングがやる度に違う。(カチるのか、オープンなのか、ピンチなのかが毎回違って、それを意識していない。)
・手順足順(シークエンス)が記憶できていなくて、やる度に迷っている。
・そもそも、足を置くときにスタンスから目線を切るのが早過ぎて、まともに置けていない。
・脇が開いていたり、あまり力が入らなさそうな動きが多い。
・3級の中の、5級ぐらいのセクションでも落ちたりしているが、それに対して問題意識は無さそう。

1つの課題に打ち込んでも、現場処理でムーヴを変更するのは、よくあることです。
が、それに本人が気づいていない、というのは衝撃を受けます。(5級を最近やり始めた、とかなら普通なんでしょうけど。あるいは、3級は今の時代は初級レベルなんでしょうか(笑)。)

もちろん、バタバタ登りでは、リードではすぐに力尽きます。
R.P.のためにムーヴを覚えることも出来ませんし、岩場じゃ危ない人になってしまいます。
一方で、キャリアの長い中年男性は、同じ3級でもその辺は安定していることが多い印象です。
(キャリアが浅そうでも、ジムの初段とかをやっている人は、さすがに安定して見えます。)

一般的には、そういうときは「筋力が違う。」、「フィジカルが違う。」という結論に
なるのだと思います。
でも、ほんとにそれだけなんですかねー。「僕の目には見えていない何か」が上手いんじゃないか、という疑問を感じざるを得ません。それとも、本当にフィジカルだけなんでしょうか?
よく分かりません。

個人的な思いを書きましたが、講習生におかれましては、バタバタ登りを解消していくことを重視して練習してくださいませ。
リードで力尽きない登り、岩場で危なっかしくない登り、それが最低レベルに達していないと、事故予備軍になってしまいます。
実際、そういった丁寧な登りを向上させていくだけでも、初級者は必ずグレードも伸びますので、ご安心ください。