12月10日(火)は、ムーヴLv.0にて、女性NDさん、女性NGさん、女性MTさん、女性SNさん。
12月13日(金)は、ムーヴLv.0にて、女性Tさん、女性SNさん。
12月14日(土)は、リード講習にて、女性HNさん、男性THさん、復習参加の女性KDさん。
リードを応援する、という気持ちで講習は行っています。前段として、ムーヴ講習を行っていますが、悩みは尽きません。
大きなものとして、「何をもって、リードは時期尚早。」とするか。
例①
レスト出来ない。
→クリップ態勢に苦労して、危なっかしい。
※強いボルダラーが「スタティック態勢は作れるけど、レストは苦手。」という場合は、危なくはない。これは例外。ただし、持久系ルートやオンサイトが苦手になるはず。
例②
足置きが雑。
→見ていて怖い。手繰り落ちのリスクあり。
例③
ロワーダウンの姿勢が苦手で、トップロープで降りるのでも恐々やっている。
→リードの落ちる態勢は、その姿勢が前提になっているので、習得困難。
例④
オブザベを全くしていない。
(右手で取るべきホールドを左手で取っても、それ自体に気づいておらず、本能的な持ち替えorクロスで乗り切っている。)
→リード中に、ランナウト具合を考える以前の問題ではないか?という風に見える。
例⑤
脇が閉まっていないなど、フォームが悪い。
→故障しそうに見えるので、「早めに矯正したら良いのに」という老婆心が働く。
例⑥
トップロープのビレイが、いま一歩。(肩に力が入りまくり、テンションコールに上手く対応できない、張り具合が良く分からない、などなど。)
→リードのビレイは、そのハイレベル版なので、習得困難。
例⑦
5.7のガバでも、がっちりと握り締めている。
→リードだと、めちゃくちゃ大変そう。
私のような仕事でなくても、ジムでリード初心者を見たら、
「うーむ、もうちょっと下積みが要るんじゃ・・・。」と感じることは多いと思います。
一方で、リードしているうちに危機感とか緊張感で色々分かってくるから、老婆心で色々と先回りし過ぎるのも、と思います。
特別な指導を受けなくても実践で改善していく人もいるし、ずっと気づかない人も居るので、ますます悩ましい感じです。
答えの無い問題なんですが、考えざるを得ない機会に私ほど恵まれている人も居ないでしょうか。
考え抜いた挙句、①、②、③だけは最低限覚えてからリード講習という流れは変わりません。(結局、この仕事を始めて1年ぐらいの結論と大差ない・・・。)
理想的に下積みを終えて次のステップに至ることは、たぶん不可能です。
講習生におかれましては、こういう風に将来像を想像されている、という程度のイメージで受講していただければ十分です。
辞めなければ、必ずや出来るようになります。