2012年12月6日木曜日

環境の厳しさ

12月4日(火)の昼は、ムーヴ講習レベル0。
講習2回目の女性、那須の男性ISさんの2名。



那須は、クライミングの練習環境が悪いそうです。

①近くにボルダージムはあるが、垂壁やスラブにはガバガバのルートが無い(らしい)。
初心者は、脱力やネコ足の反復練習など出来ません。

とすると、運動能力が低い初心者は・・・。
中級者もウォームアップしにくかろうに・・・。

②インストラクターは居ない(らしい)。

僕のように、山のリードを見据えて講習するインストラクターは、全国的にも少数でしょう。
が、スポーツクライミングのインストラクター自体、東京近郊では多数居るように感じても、全国的には成り立たない商売の様子。

③那須、塩原のボルダーは、素人さんには無用の長物。

中上級者向きの課題がいっぱいあっても・・・。

ただ、そんな中でも近所のボルダーで、落ちない範囲のトラバースなどに取り組むISさんの情熱は、尊敬に値します。
ISさんの場合、近所に垂直のハシゴを設置して、脱力とネコ足を練習するのが良いかもしれません。
ガンバ!

具体的な講習内容
・ネコ足
・フワッとホールディングする感覚
・反動ムーヴ
・腰を壁に近づける姿勢(KSさんのみ)
・エイトノットの確認
・ATCを落とさない方法

2012年12月3日月曜日

山の知り合いを増やす会、の御案内


2ヶ月に1回ペースを目指す、知り合いを増やすための懇親会の御案内。

12月17日(月)の夜、新宿にて

集合:
19時30分に、新宿駅南口改札。
(遅れても可。その場合は、会場に直接来てください。)

目的:
石田登山塾の講習生同士で、山の知り合いを増やす。
上手く行けば、山やクライミングのパートナーが見つかるかも。

参加条件:
当塾の講習に参加したことがある方
特に、パートナー募集中、山岳会を検討中の方などは是非!

参加方法:
講習用のアドレスに、参加希望のメールをください。
sawayama.ishida@gmail.com


<飲み会の開催にあたって>

初心者、初級者にとって、パートナー問題というのは大きいです。
会社の同僚や友人の中に、同じようなモチベーションを持つ人が居れば、本当にラッキー!
一人で、ヤマケイや岳人を読みながら熱くなっている初心者も多いようです。

むやみなモチベーションで、本格的な山岳会に入ろうにも、先輩は案外相手をしてくれなかったり。
先輩も、二言目には「とりあえず、自分でやれる範囲の山に頑張って行きなよ。」。

僕自身も、このセリフを何十人の後輩に言ってきたことか・・・。

要するに、夏のテント縦走、冬山登山、スポーツクライミングくらい、自分で出来るような人じゃないと、アルパインを教えるのは本当に大変。
でも、そういう経験を積むの自体、近いレベルの仲間が居れば楽しいし、成長速度もアップします。

今時、ツイッターやメーリングリストも盛んですが、ネット上の知り合いといきなり山に行くのは抵抗もあります。
かと言って、当塾の無料体験講習も、お客様同士でゆっくり話す時間も無さそうです。

というわけで、アナログ的に飲み会を開催します。


追記:
・講習ではありません。参加費は、飲み会代のみ。
・山行計画には、タッチしません。ルートのことなど、質問くらいなら答えます。
・各山行は自己責任でやってください。
・数名しか集まらなければ、それはそれで飲み会しましょう。
・新宿にしたのは、新宿を希望するお客様がいたからです。

ではでは、希望者からのメールをお待ちしております。
会場は、人数を見て決めます。

前回のお店は、なかなか良かったように思います。

2012年12月2日日曜日

読図講習を楽勝で終えられるパターン

12月2日(日)は、奥多摩の川乗山にて、読図講習。
半年ぶりに講習参加の女性UYさん、常連女性ODさんの2名。
UYさん、今回の切っ掛け。

・普段から、休みは山歩きに出かけているそうですが、実は地図が読めないのが頭が痛いところという話。

しかも、後から聞いたら

・八甲田山の山スキーで間違った沢に降り、遭難しかけたこともあるとか!

(最近、ゲレンデで上手い雪山未経験者がバックカントリーに出かけることも多く、時々耳にする話のパターンです)

<昨日は、城ヶ崎でもヒョウが降ったしなぁ。1,000m以上は、こんな様子。>

そして、ODさんは自立への第一歩として読図講習を志願して下さいました。

それもまた、素晴らしい。
で、結果から言うと

UYさんはアッと言う間に理屈を理解して、
下山の道なき尾根での実践演習は、半ば先導者。

しかも、百点満点に近いルートファインディングで下山しました。
褒められたことではありませんが、

・実際、地図が読めない状態でも山を1人で歩いている人
・道迷い遭難未遂をしたことがある人

なんかは覚えが早い!

最後は
「(読図って)簡単でした」
というコメントが出る状態(笑)。

今後の山歩き、バックカントリーに活かしてください。
具体的な講習内容
・尾根と沢
・次の目標の定め方(コル、小ピーク)
・次の目標までの先読み(標高差、尾根か沢かトラバースか、傾斜)
・コンパスの使い方
・実践練習(道の無い尾根を降りる)

ODさんは、さすがに今回1回でマスターとは行かない様子。
ま、それが普通だとも思います。

今後は、登山道でも地形図を開いてみてください。

それぞれのクラック講習

12月1日(土)は、城ヶ崎にてクラック講習。
最近、一気にクライミング講習を受講しているYZさん夫婦。
そして、その友人の方々。

先日クラック講習を受けた、男性HOさん。
今回が初講習の男性OKさん。
全員、一度は友人に張ってもらったトップロープでクラックを体験したことがあるものの、経験値はバラバラ。
一人一人、講習内容がちょっとずつ違います。
OKさんは、初めての講習参加なので、

・ビレイの手の動きを矯正
・エイトノットを矯正
・ダブルチェックは、もともとやっている人だったのでO.K.

加えて、クラック初歩の
・テーピング
・ハンドジャム、フィストジャム、フットジャム
・カムの使い方の基本

といった内容。
YZさんの奥様は、講習2回目。
クラック講習は初なので。

・テーピング
・ハンドジャム、フィストジャム、フットジャム
・カムの使い方の基本

また、トップロープでも
「テンション」と言ってしまい気味なところがあるので、テンションと言ってもロープを張らないのが、重要な講習の一部(笑)。
HOさんは、クラック講習2回目。

・フィストジャム
・カムセット練習(地上と、5.5くらいのルート2本で)
・実践リード(5.5くらいのルート2本とも)

といった感じ。
この日は、ほとんどが易しいルートでの基礎練習でしたが、やはりカムの基本が身についてきたのは大きいです。

ジムでも5.11bをR.P.するようなレベルの人なので、カムさえ分かれば、独学でも成長していけそうです。
YZさんの旦那様も、クラック講習2回目。

基本的には、HOさんと同じ内容。

加えて
・ネコ足(前から、苦手そうなのが気になっていた)

ただ、本日だけで驚くほど成長していました。

クラックやマルチは、
「プロテクションが取れないけど、易しいセクションだからランナウトで突破」
ということも多いです。

易しいルートを丁寧に登ることも、練習に取り入れた方が良いですよ。

<渾身のトライで5.7を完登するYZ奥様>

<夕暮れ前で、岩場はガラガラ。基礎練習をやめて、最後はトップロープで難しめのクラックを楽しむ>

ヒョウが降ったりしながらも、全く講習を止める必要がない!
ナイスモチベーションの4人です。

そんな中にも、ゆったりとクライミングを楽しむ余裕があり、1つの完成された姿勢にも思えました。
具体的な講習内容
・上記の通り

ロープワークの小技に感動

11月30日(金)の2コマ目は、リード講習(こちらは1回目)。
女性KGさん、男性ONさん、男性NKさん。

皆さん、過去にジムで初心者講習を受講して、
「そろそろリード講習ですね。」と僕の方から声を掛けた面々。

今回は、たまたま3人揃いました。
で、NKさん。
実は、山岳会の先輩にリードも軽く習っており、ある程度の経験はあります。

が、
「ちゃんと習った方が良いですから」
という私の言葉を信じて参加してくださいました。

で、とりあえず初回は

・登り方(ネコ足、レスト態勢)
・トップロープのビレイを完璧に
・エイトノットを完璧に
・クリップ練習

と、言葉で書くと基本的な内容。

でも、その中で

・エイトノットを効率的に結ぶ方法
・ATCを落とさない動きがダブルロープにも応用可能であること
・クリップの手の動き
・クリップを外す手の動き

などの小技に、大感動されておりました。

小技は、本題ではないと言いつつも、良い癖を身に付けると得だと思います。
このくらい喜んでもらえると、私も嬉しくなりますし。(笑)
さあて、次回は軽い落ちる練習も含めた、実際のリードに関わる危険の話が中心です。
にわかにリード講習を受けることになった2人も、なんとか頑張って行きましょう。

具体的な講習内容
・上記の通り

お客様カルテ、必要かも

11月30日(金)の昼は、ランナウトにてリード講習(2回目)。
高崎の女性HMさんです。
講習生の方々、全員の力量や経験、志向を記憶しておくのは、僕には厳しい。

が、その一方で、
「クライマーとして大雑把な傾向は、本人よりも私の方が知っていたりする」
ということもあります(笑)。

基本情報としては

・富士山ガイドで、ツアーに参加したお客様だった。
・高崎で山岳会に所属。
・平日休みにつき、山岳会の先輩に連れて行ってもらえる機会は少ない一方、講習には空いている平日を利用できる。
・少ない機会ながら、先輩には上越の激渋い雪山(もちろん、トレースなし)に連れて行ってもらえるなど、本格志向の先輩方。
・週に一日、先輩達が通うクライミングジムで、軽く教えてもらえている様子。

で、講師から見たクライミング初心者タイプとしては、

・丁寧なクライミング、ロープワークの丁寧さ、という意味では順調な成長。
・経験不足で、クライミングの怖さをイマイチ実感できていないようなところがある。
・同様に、クライミングの楽しさも、まだ漠然としていて、言葉にならない感じ。
・ジムで、5.10aやボルダー6級にチャレンジ、などと言ったことには、少々引っ込み思案の毛があり、勿体ない部分もある。

常連さんの場合、単純にリードを講習したりしながらも、

「この人の場合、将来的にこの辺が弱点になりそうだな。」
「でも、しばらくは好きなことを伸ばして行くのでも良いのかな。」

なんて考えながら講習して行きます。
具体的な講習内容
・ネコ足(より正確に)
・リードで落ちる練習(軽め)
・墜落距離の予想
・ビレイで止める練習
・ビレイヤーが壁に近づく理由
・ビレイの繰り出し練習


そろそろ、お客様カルテを作らないと、記憶力の限界かもしれません。
記憶が混ざって来ています・・・。

フワッとホールディングする感覚


11月29日(木)の夜は、ランナウトにてムーヴ講習レベル2。
常連男性NMさん、常連女性TZさん、久々に講習参加の女性ARさん。
フワッとホールディングする感覚、というのはクライミングでとても大切です。

ちなみに、フワッとの逆は、「ガシッと掴む」ということ。
なぜかと言うと

①フワッとホールディングした方が、ホールドした瞬間にホールドが手に馴染む
(専門的には、オープンハンドっぽい持ち方になりやすく、脱力もしやすい)

②フワッとホールディング出来るということは、その一手がとても安定しているという証拠

ということです。

で、これはネコ足に関しても同じ。
忍び足のようにすれば、

①正確に足が置ける上に、ゴムがしっかりとスタンスに馴染む

②その一歩が、安定しているという証拠

と言い換えられます。

つまり、手と足は似ているのです。

で、これはスタティックなムーヴだけでなく、デッドポイントのときにも真価を発揮します。

友人で明らかに僕よりも上手くて強いクライマー達も、
「あのホールド、フワッとね、フワッと・・・」

などと独り言のように呟きながら、トライを繰り返しているのを見かけます。

フワッとホールディングするのは、単なる省エネ技術ではありません。
難しいムーヴが成功するか否か、体のコントロールでもあるんです。

もちろん、易しいルートとは異なり、全てのムーヴが「フワッと」に向いている訳ではありませんけどね。
具体的な講習内容
・基本フォームについて点検(NMさん、ARさん)
・オープンハンド(TZさん)
・その他、細かい点を指摘

講習中、言葉で説明している内容を、文章に起こしてみました。
たった一つの情報ですが、文章にすると長いです。

しかも、これだけ読んでも出来るようにはならないのは、百も承知。
ちょっと分かっている方が、復習に使って頂ければ幸いです。