2016年4月9日土曜日

スモールステップ大作戦

4月8日(金)は、ムーヴLv.0。
1コマ目は、女性MMさん、新規男性IMさん。
2コマ目は、全員新規で、女性TTさん、女性MMさん、女性KKさん。
<だいぶサマになってきた昼のMMさん>

オートビレイで降りるとき、最初は怖いものです。

で、この練習方法として、まずは下部2mくらいの地点で降りてみると、仕組みが分かって安心できます。
と、ここまでは常識的な話。
しかし、まだ怖いという人もいます。
落ちる態勢が怖い場合もあれば、高いほど単純に怖いという場合もあるでしょう。

そういうときは、目標は
“終了点から飛び降りられること”
と決まりました。

次は、そこまでの練習メニューを組みます。

例えば、下部2mで飛び降りたら、次は3mで飛び降ります。
次は4m、次は5m、・・・。

で、慣れて来て、「5mも8mも同じじゃん」と感じたら、いよいよ終了点から降りるという段取りです。
逆に、3mでは大丈夫だけど、4mだと怖いという人は、3mで反復練習してみたり、3.5mという中間ステップを設けるといった練習もありです。
これって、リードで落ちる練習にも通じるものがあります。
また、この話をしたら、「受験勉強と同じですね!」と反応した大学生もおりました。

自分でスモールステップの階段を設計することは、伸び悩まない1つのポイントでしょうね。

具体的な講習内容
・ダブルチェック
・カラビナの持ち方
・一手一手レストする練習
・足をスタンスに馴染ませる
・ロワーダウン姿勢

その他、表題のような、練習に対する意識的な話を何点か。

2016年4月8日金曜日

意外と危ないトップロープ回収

4月7日(木)は、ロープワーク講習。
女性UNさん、女性SMさん、女性IUさん。
結び替えというのは、作業そのものは単純です。

「リードで登り、終了点がラッペルリングだったから、結び替えで降りる。」
という、教科書的なシチュエーションであれば。

ほとんど誰でも、1~数時間で理解できるでしょう。
ただ、仲間内で初心者を連れて行く場合、最初に結び替えを体験するのは、トップロープ回収だったりします。

そうなると、シチュエーションが少し複雑になります。
最初にセルフを取るにしても、ちょっと迷うでしょう。

通常通り、終了点のチェーンやラッペルリングに掛けるべきか?
それとも、トップロープ支点に掛けるべきか?

前者の場合は、いつでもトップロープ支点の回収ができます。
後者の場合は、作業が完了するまでトップロープ支点の回収ができません。

また、後者の場合、テンションの移行(※)がやりにくくなることもあります。

※テンションで張ってもらってから、セルフを外すことで、チェックになる。
このぐらいの話でも、大混乱する方が多いということは、知っておいて良いと思います。
何度も思考回路を回すことで、慣れて来ますから、成長を待ちましょう。

ちなみに、私はリードでの結び替えはすぐに教えますが、トップロープ回収は慣れるまでやらせないことにしています。

下から大声で指示を出せば済む、という話ではありませんからね。
具体的な講習内容
・ロープ畳みを洗練
・終了点作業の練習(結び替え)
事故事例から学ぶバリエーション、偽岩を使っての実践練習も

・フィンガークラック練習

2016年4月7日木曜日

他人との比較

4月5日(火)、6日(水)は、スキー練習にて、かぐら。
初日は、1人で田代限定券。
2日目は、K田先生と。
<初日はガス。すでに少々ビビっている>

たまに、友人と滑ると、自分の滑りに関して特徴が見えて来ます。
基本1人で滑ることが多いので、癖も多いとは思います。
<2日目は、ご機嫌な天気>

良い点
①脱力は得意
・長時間滑るため、滑りながらレストを取り入れることを、かなり意識している

②雪面状況に合わせて、色々ムーヴを凝らすのは好き
・そうでもしないと、色々なターンの動きがある理由が理解できない。

③バランスを崩しかけてからのリカバリーは、わりと得意
・たぶん、普段から若干暴走気味な速度で滑っているため
 
悪い点
①スキー用語を知らない
・スクールを受ける頻度が少ないせい?

②安定感に欠ける
・K田さんは横滑りなら、ほとんどどんなコブでも降りるには降りられる。が、私は全く歯が立たないコブも多い。(数ターンで、弾かれる。)
・圧雪面でも、一定速度域で滑っている感覚は、未だに無い。自分の中で、最高速度だけが決まっていて、それ以上になると怖いというぐらいのイメージ。
クライミング講習で安定感を強調しているのに、スキーではボルダー系だなと再認識しました。

習って覚えるタイプの人とは、成長過程が違いますね。
ただ、脱力とレストは相当意識しているから、持久力はあるかな。

2016年4月6日水曜日

急募

明日4月7日、雨天につきストーンマジックにてロープワーク講習を行います。
13時スタートで、6時間コースです。

平日なので、あまり希望者もいないかと思いますが、現在1名なので少々もったいない気がして告知しました。
お休みの方は、検討よろしくお願いいたします。

2016年4月4日月曜日

ナイス敗退!

4月3日(日)は、岩場リード講習にて、天王岩。
男性YDさん、女性WNさん、男性NMさん。
本日の本気トライでは、3人とも敗退となりました。

ただ、判断としては良かったと思います。
それぞれ、振り返ってみましょう。
NMさん:クラックジョイ(5.9)、フラッシュトライ(マスタースタイル)

核心部でムーヴ解決できず。
何回かフォールしたりテンションしたり粘って、1つ先のボルトまでは前進。

その中で、ハングドッグの小技を覚えていただくことも出来ました。

最終的に、疲労によりロワーダウン。

ヌンチャク残置になったので、私が回収便。
本人
「これって、自分たちで来ていたら、ヌンチャク捨てるしかないんでしょうか?」

私
「他に方法ないですか?」

本人
「一番上のヌンチャクだけ残して、下のは回収できますね。」

私
「ヌンチャクが勿体なければ、カラビナ1個にしても良いですよ。」

という訳で、本気トライの現実を感じられたのでした。
本人も、敗退ながら大変喜んでくださりました。
WNさん:涅槃の風(5.10b) オンサイトトライ(マスタースタイル)

1本目が高めなので、トライするかを迷い気味。
敗退する可能性5割で、慎重なムーヴでトライ。

数回のクライムダウンを経て、1本目にはクリップ!

続く、2本目にはクリップムーヴが作れず、1本目まで戻ること数回。
本日は、岩も濡れ気味だし、これ以上無理すると危険、という判断で1本目でロワーダウン。
トライ前は、ちょっと怖いルートに後ろ向きかとも見えましたが、実際のトライはしっかりした安全管理だったように思います!

よく頑張ってくれました。
こういうトライを繰り返して行けば、必ず自立できるでしょう。
YDさん:蝉時雨(5.10b) オンサイトトライ(マスタースタイル)

核心部は越えたものの、次のクリップ態勢が作れず。
何回かフォールとテンションを繰り返し、どうにかしようとするも、これ以上は危険と判断してロワーダウン敗退。

結果はWNさんと同じなんですが、私からの誘導や指示は少なめでした。
つまり、より自律的にリスク判断をしています。

この時点で、私の心の中ではYDさんの岩場リード講習卒業を決めておりました。
で、さらに良かったのは、夕方に再トライを申し出たことです。

「もう1回やれば、今度はちゃんとクリップ態勢が作れる気がする!」
という気持ちでしょうか?

そして、確かに安定のクリップで、きっちりR.P.。
ちなみに、涅槃の風と同じく、結構湿っていたのにも心折れず。
リードで本気トライする以上、敗退は日常茶飯事だと思って下さい。
基本は、トップアウトできるぐらいのルートに取り付くけれど、思ったより難しいこともありますから。

あとは、それで落ち込まないことも大事ですよ。

具体的な講習内容
・ムーヴ練習(片手主体のバランス)
・ヌンチャクの向き
・リードで落ちる練習&止める練習(ビレイ、落ちる態勢、やりがちなリードのミス、など色々)
・実践本気トライ
上記以外に、YDさん、WNさんもクラックジョイをR.P.。
2人とも、以前にトップアウトできなかった経験があるそうです。
今は、少し余裕がある状態でしたが、それでも嬉しそうで良かったです。

という訳で、YDさんは岩場リード講習を卒業です。
しばらく間が空きそうですが、自力でボルトルートに通って下さると、クラックを教えやすくなりますね。

2016年4月2日土曜日

刮目して見よ

4月2日(土)は、マルチピッチ体験が雨中止にて、ムーヴ講習6時間コース。
男性ONさん、女性Sさん。
もう3年前でしょうか、ONさんが予約する岩場リード講習が3回連続で雨中止ということがありました。
そこで、ロープワークをみっちり鍛えたONさん。

それから1年ほどして、クラック講習に入るも、今度はクライミング能力的にちょっと追いついて来ない状態。
カムセットの覚えは良いんだけど、リードは結構覚えるのに苦労しました。
そんなONさんも、この冬にクラックリード講習を卒業して、いよいよマルチピッチ講習へ。
そして、マルチ初体験になるはずだった今回は、久々に雨!

しかしながら、基礎力は昔とは違います。

コールあり、無しの説明も、行きがけの車でちょっと話しただけで、おおよそ理解してくれました。
(ONさんは、マルチピッチ経験ゼロで、これまでは机上学習のみ。)

さらに、中止してからのムーヴ講習では、以前とは全く違う安定感です。
諦めずに続ければ、登れるようになるものですねー。
ただ、数ヶ月って単位じゃなくて、数年っていう単位の話です。

具体的な講習内容
・ホールドに指を馴染ませる(全体重ではなく、肘から先だけでチェックする方法も)
・オープンハンド、カチ持ち
・足をつま先で置く意味(回転させられるメリット)
・足の移動(スタティックかダイナミックか)
・スタティックとダイナミックかを、なるべくハッキリさせる意識
・目線(ホールド、スタンスを、どのタイミングまで見るか)
・易しいルートから、徐々に5.10台へと、反復練習を続けてみること

Sさんも、今のモチベーションで続ければ、大丈夫そうです。
これまでが、連れられ登山だったので、最近が自立を目指すスタートライン。

これから最初の数年は、辞めないことが大事だと思います。

微小なランナウト

4月1日(金)は、リード3回目。
女性Sさんと、個人的な後輩のNK君で。
リード中、ランナウトしている距離には敏感であるべきです。

ランナウトとは・・・
最後のプロテクションから大分離れて、大墜落が予想される状態。


クライミング入門書にせよ、雑誌の記録にせよ、足元より1mくらいはボルトから離れているくらいで、ようやくランナウトと呼んでいるようです。

「足元から3mほどランナウトしており、いま落ちたら相当なフォールになるだろうと、自然と身体がこわばってしまう。」
といった例です。

落ちる確率の低い山でのクライミングだと、10m単位のランナウトも頻繁です。
<久々に、オートビレイ可の5.12を作ってみました。>

ただ、実際のジムクライミングでは、最後にクリップしたボルトから、20cm離れたのか、50cmなのか、だけでも墜落距離はずいぶん違います。
※正確には、腰のエイトノットを結んだ場所と、クリップしてあるカラビナとの距離、で計算するのでボルトではない。

怖がりなクライマーだと、
「まだ腰上にクリップされているから、トップロープ状態!今なら頑張れます!」
「まだ膝下だから、何とか頑張ろうかな。」
「もう足首だから、落ちる確率の高いムーヴはやりたくない!」
「足元なんて怖すぎて、絶対落ちたくない!」

というぐらいに、気にしています。

初心者のオンサイトトライ中は、まるでクリップポイントを探すことが目的というぐらい、そればかりが気になります。
(最初は、トップロープ状態でさえあれば、ムーヴはこなせてしまうくらいの難易度をやることが多いため。)

これのこと、ボルトが足元になる以前の、微小なランナウトとでも言えば良いのでしょうか?

本日の2人も、最初は全く気になっていない様子。
が、最後に落ちる練習をして、その微小な差が生み出す大きな差に驚いておりました。
ようやく、分かって来ましたねー。

女性Sさんは、リード3回目の枠で、再受講をお願いいたします。
これから、これから、といった所です。