2017年12月8日金曜日

リカバー

12月6日(水)は、リード2回目。
女性SBさん、女性STさん、男性Yさん。
<掃除前の状態>

足のフィット感がイマイチなことがあり、“グリグリ”と馴染ませ直すことがあります。
一方で、最初から良いポイントを狙っておければ、ほんの僅かに微調整するだけで足裏感覚が「フィットしてますぜ、旦那。」と教えてくれることもあります。

前者はリカバー、後者はネコ足(足をフワッと置くこと)、となります。
リカバーは、実戦中は仕方ないことも多いです。

足が全然フィットしないまま登っている5.12以上のクライマーは、ほとんど居ないと思います。
ただ、リカバー頻度が異常に高い人は、結構なレベルの人でもいます。(きっと、その他の技術が上手いんでしょう。)

クリップも同じで、クリップがなかなか入らない中級者はいませんが、微妙にリカバーしてしまうことが多い、というのはあります。
リカバーは、悪ではありません。ある意味、苦しい場面での頑張りの証拠とも言えるものです。

でも、基礎練習のときはリカバー無しで気持ちよくクリップしたいものですね。

2017年12月5日火曜日

手が掛かるクラック

12月5日(火)は、1人で湯川の掃除。
<朝は、小雪舞う>

「手が掛かる子ほど、愛情が湧く。」みたいな俗説があります。
割合、良いニュアンスで使われることが多そうです。

苦労してR.P.したルートには、思い入れがあります。
これも、割と良い感じです。
<黄昏の舞姫>

一方で、掃除に手が掛かるルートにも愛情は湧きます。
これも、間違いないです!

でも、大抵の場合、掃除に手が掛かるルートは一流でないことが多いです。特に、ここ湯川では!

コケが生えやすい、土が付き易い、というルートは様々な工夫と丹念な掃除で“そこそこ”のルートにはなります。
でも、ほとんど掃除不要な岩に比べたら、自然に還りやすいです。

駄作となじられることも、実際にあります(笑)。
<黄昏の舞姫を、再々掃除>

私の場合は、
・掃除自体の練習
・湯川のルート増加
という副産物があるので、程々でも楽しいです。
<結局、昼過ぎまで小雪・・・>

ルートが増えてきたので、大和屋(デゲンナーの裏)の取り付きあたりにトポを残置してきました。
人間が登らないと自然に還ってしまうので、遊んでいただければ幸いです。
まだ増やす予定もあるので、年ごとに更新するつもりです。
残置トポに不評があれば、撤去も検討します。

冬前なので、実験にはイマイチなタイミングでしたが。
<14時頃に晴れ間!>

コツ

12月3日(日)は、岩場リード講習にて湯河原。
女性FSさん、男性MKさん、女性TDさん、男性STさん。
クライミングにも、様々なコツがあります。

当塾で重視しているだけでも・・・
足をソっと置く(ネコ足)、手や足をジワっと岩に馴染ませる、要所要所での脱力、などなど。
で、講習生からの質問。
「これを実戦中(完登できない可能性が十分にあるリード)に、意識できるか?」

それぞれ意見を出してもらうと
①「無理。だから、無意識化するまで反復練習するしかない。」
②「危うくなったら意識せざるを得ない。だから、ヤバイときだけはやりそう。」

どちらも、私の感覚とも近いです。
ちなみに、実戦中にコツを意識するのが難しいのは、「イッパイイッパイだから。」と素人さんがよく言います。

何に、イッパイイッパイなんでしょう?
高度感?恐怖心?
ホールド探しに追われている?

ただ、今回の皆さんは講習生はもうちょっとレベルが高いので、
「右か左か、どちらから登った方が楽そうか?」
「次のクリップまで安全に行けそうか?」
「どんなムーヴで行ったら、怖くなさそうか?」
くらいの意識は持てているように思います。

素人さんよりはマシであっても、こういう作戦面に追われて、コツに関する話は意識から薄れがちになるものです。
そして、これは私も同じです。
(作戦を立て慣れている分、脳の余白はあるでしょうけど)
さて、皆さんはどうやってコツを身につけて行きますかね?
上述の①、②で大体の答えになっている気がしますが。

最近、フォームを意識せよ(骨盤を立てよ、脇を締めよ、などの基本姿勢)みたいな話が主流になってきた感もあります。
これに関しても、「なるほどね。」と本で読んで1回身体を動かしたぐらいでは、まるで実践で使えないものです。

私自身、コツも、コツ習得の過程も、日々改良中です。
実戦本気トライ
MKさん、STさん:アブラカダブラ(5.10a) R.P.(2人とも、過去にトップロープで触っていた。今回一撃。)

2017年12月4日月曜日

死闘は大げさ?

1月の予約受付は、12月6日(水)の0時スタートです。
念のため。

12月2日(土)は、マルチピッチリード講習にて、越沢バットレス。
女性HSさん、男性ITさんのペア。
<アプローチが悪くなった>

残置無視・トポ無視によるオンサイトトライ。

残置を追いかけていても、安全管理はおざなりになり易い、というのは多くのアルパインクライマーも仰っております。

また、一度フォローしたとか、一度残置を使って登ったことのあるラインをリードしたとしても、やはり効果は半減すると思います。
先が読めない中で、必死に安全を守ろうとするから本気で考えるのです。
<紅葉>

さてさて、観念的なことはお説教臭くなるので、具体的な話。
<1P目>

越沢バットレスは、綺麗なクラックが続く岩場ではありません。

高さ70mの壁の中、切れ切れのクラックや、ちょっとしたカムセットできるポイント、易しくてランナウトが許容できるセクションを繋いで登っていくイメージです。
<2P目>

もちろん、クラシックな岩場ですからⅣ級~Ⅴ級+程度の範囲で4~5ラインは引けると思います。

換算表によってⅣ級、Ⅴ級の評価は分かれますが、個人的にはⅣ級が5.6~5.7、Ⅴ級が5.8~5.9ぐらいという感覚です。
<カムで作ったビレイ点>

つまり、トラッドっぽく言えば、5.8,PDみたいなものをオンサイトで越えながら、ビレイ点を目指すという訳です。

ビレイ点は、立木のように下から一目瞭然というケースもあれば、登りながらカムが効くテラスを探すケースもあります。
<ビレイ点での作業>

講習生のレベルからすれば死力を尽くしたオンサイトで、1日で4~5ピッチがせいぜいといったところです。
<3P目>

実際、今回の3P目は、私も学生時代に事故を起こしたことがあります。

パートナーにリードを勧め、そのリード中にフォール。
残置ハーケンは敢え無くぶっ飛び、15mほど下のビレイ点横の空中でぶら下がる格好となりました。
幸い、膝の骨折だけだったこと、ロワーダウンで1P目終了のテラスに下ろすことが出来たことで、大掛かりなレスキューにはなりませんでしたが。
<この辺で事故りました>

今思えば、やはり残置を追いかけている部分はあったし、敗退シナリオを十分に考えながらのトライとは言えないものがあります。
パートナーは、オンサイトリードだったので、本能的にある程度は考えていたとは思いますが。

残置の信頼性だって、もちろん十分に疑ってはいました。
が、いざランナウトしてしまうと最後のハーケンからの距離ばかりが気になって、それが抜けた場合のシナリオという意識は薄かったと思います。
<もうすぐトップアウト>

ちなみに、今回リードしたITさんは、そのセクションの手前でバチ効きのカムを1つ決めておりました。
越沢がいくら恐ろしい岩場と言っても、やはりカムは強い味方ですね。

今回の2人、リード自体は、こんな厳しい岩場でも対応出来てきました。
ビレイ点作成などの安全管理に、課題が色々出てきましたね。

2017年12月3日日曜日

1月の予約受付

遅くなりました。
12月6日(水)の午前0時より、1月分の予約受付を開始いたします。

通年営業のクライミング講習のみならず、冬関係の講習もお待ちしております。
ではでは、どうぞよろしくお願いします。

2017年12月1日金曜日

安全管理も含めるべきか

11月29日(水)は、リード2回目。
男性HWさん、女性HNさん、男性FYさん、男性NMさん。
講習生の御意見いろいろ。
今回のお題。

「逆クリップに気づくタイミングが遅かった場面を想定。次のクリップを済ませてしまえば、1つ前のクリップは安全上無関係にはなる。このまま登れた(フリーで行けたが、逆クリップを直してはいない)場合、それを完登とみなすか?」

⇒「完登とみなすかな・・・。」2名
 「ジムなら、もう1回登り直したい。外だったら、そのままにしちゃうかも。」1名
 「安全管理能力も含めてのクライミングだから、うーん97点・・・。みたいなイメージで、完登ではない。」1名
「完登とみなすかな・・・。」と言った人も、若干のモヤモヤは感じている様子でした。でも、完登とみなさずに再トライするのも何だかなー、という雰囲気。

一応、逆クリップが安全上問題になりやすい垂直前後~薄かぶり、くらいが前提の話でした。
皆さんは、どうでしょう?

2017年11月30日木曜日

ツムツム

11月28日(火)は、1人で湯川の掃除。
急に休みになったので。
<フィックスのライン>

1年ほど前に、省二さんが登ったクラック。
前々回の掃除に来たときに、数時間で大まかに作業しておいたので、今回で一応の仕上げ。

まだ、自分では登ってないんですが、フナムシロックの純(5.8)とか樹氷(5.8)みたいな感じのルートです。
デゲンナーくらいの長さですが、実質的には短く感じると思います。
(お陰で、かつてなく掃除は楽でしたが。)

ルート名は、“ツムツム”だそうです。

一応、登りたい方のために場所を説明しておくと。
“黄昏の舞姫”の右側です。10mぐらい離れているかな?って距離感。