4月2日(水)は、リード講習1回目。
新規の男性OZさん。
マルチピッチを先輩に連れて行かれたことがある人なら、8割くらいは聞いたことがあるでしょう。「スピード、スピード!」
「もっと、早く登って来い!」
易しいピッチを登るスピード、ロープワーク、ギアの回収、確かに現場ではスピードが重要です。
でも、焦るとかえって失敗して二度手間、三度手間になったり。
とはいえ、新人はマルチで急ぐべき理由が理解できていないので、急かした方が早く突破できるのも真理・・・
スピードor丁寧、が顕著に出る場面です。
ただ、これはジムクライミングでも同じ。
「クリップは、早くしたい!」
「足置きは、一刻も早く決めたい。」
「重心移動なんて、してる暇があったら、次のホールドを掴んでしまいたい。」
「ちょっと汚くても、早くロープを畳んでしまいたい。」
誰もが、思い当たると思います。
経験を積むと、そんな状況でも、
「あえて、丁寧に!」
と自分に言い聞かせるものです。
ただ、これは膨大な経験値に裏打ちされているような気がします。
「こういうパターンは、心理的に焦っちゃうんだよな・・・」
「焦っても、ろくなことは無かった・・・」
「丁寧にやれば、確実に出来ること。それは、練習で分かっている・・・」
で、丁寧でも洗練されれば、スピードは付いて来ます。
もちろん、ギリギリの場面では、スピードと丁寧の選択をすることはあるけれど。
だから、講習生にはとりあえず、ゆっくり丁寧にやることを第一義に講習しています。
本日も、
・カラビナの持ち方
・足置き
・バランスを探すこと
・クリップ
などなど、「もっと、ゆっくりやれば良い方法が見つかりますよー。」
とアドバイスしました。