1月14日(木)は、自分のクライミング。
ロープが足に絡んで、反転フォールすることがあります。
本日のパートナーが見事にそうなりました。(怪我は、大したこと無かった様子。)
まずは、どんな状況で足が絡むのかを分類します。
ケース① 足の裏にロープが入っているのに、気づかない。
たまに、クライマーが気づいておらず、ビレイヤーから「足、入ってるよ!」と声掛けすることがあると思います。
初心者のうちは頻繁に言われている人が多いですが、フォールに慣れてくると脹脛や足首裏にロープが触れている違和感が怖くなってくるので、大抵は気付きます。
ケース② ムーヴ中に入る。
・乗り込みムーヴで、足首裏にロープが入り込む。
・流している(フラッギングしている)足が、ロープの裏に入り込む。
などが代表的です。
ある程度登れる人でも原理を理解していないため、「次のムーヴで、足に入っちゃうかも。」という予測ができない人もいます。
また、「本気トライ」=「イッパイイッパイで先を目指す」という理解だと、一生この間違いは減らないかもしれません。
①、②とも、止むを得ないケースもあると思います。
・落ちない前提で、絡んだまま通過する。
・フォール開始時に、必死に足を抜く。
といった、苦肉の策もあります。
つまり、上級者が絶対に足首裏にロープを入れないで登っている訳でもないだけに、それを見て我々がどうやって真似するべきかの判断は難しいと思います。
ケース③ フォール中に入る。
予測が難しくて厄介ですが、おそらく今回はこれだったと思います。
・フォール直前までは絡んでいない。
・フォール開始時に、身体が回転し、正対だったものが側対になって落ちる。
・その際に、ロープと足の位置関係が変更される。
⇨完全に壁から離れているので、ジタバタしても改善される見込みは薄く、反転せざるを得ない。
詳しく考えたい方は、
・ボルト足元+1m(?)ぐらいのランナウト。登っている場所は、ボルトから見て1m(?)ほど右。(つまり、ボルトの右上。)
・どっかぶり。
・ロープは、股の間。
・フォール開始前は正対、フォール開始時に右向きの側対。
という状況を詳細に立体的にイメージすると、絡むはずだと分かると思います。
こういうのって、理屈を理解しても、再発防止策を考えるのが難しいですよね。
安全に振りすぎると良質な本気トライはできないし、ムーヴ中に可能なロープ裁きには限りがあるし。
しかし、何事も知っていると登りが慎重になるのは、経験上は間違い無いです。
自分がトライしているルートではないのですが、回転落ちのリスクについて目の当たりにしたのは良い経験でした。
ロングフォールだっただけに、ジタバタも凝視できたので。
具体的に登ったルート
・5.10a 再登
・5.11a 再登
・5.12b フラッシュトライで全然ダメダメ。一番の核心までも辿り着かず!いつものハングドッグからのムーヴ分解&暗記。2時間ほど休んで、2トライ目でギリギリR.P.。
最近、核心までも行けないトライばかりで、辛くなってきました。
もう少し、勝負になるぐらいの難易度をやらないとダメっす。
石灰岩、持久系、5.12前半は、ほとんど勝負にならない、という残念な事実が分かりました!