2024年12月3日火曜日

ヨセミテ日記③ 宿題回収の日々

1月・2月分の予約受付の記事が後ろに回ってしまいますが、12月4日(水)の21時スタートです。

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11月2日(土)は、レスト。

11月3日(日) クライミング9日目
エリア:センチネルクリーク

本日は、桂くんがレストにつきビレイのみに付き合ってくれることに。
僕にとっては、序盤で5時間のドハマリになった、リンク(複数ピッチをつなげて登ること)ものをトライするチャンス到来です。

Brownnoser(5.8) アップ
そのままトップロープにして、プラス2回登って、身体を十分にほぐす。

Hari-kiri(5.10a、フィンガー、ハンド、コーナー、色々)+Ying-Yang(5.10a、ワイド系)

もはや70mクラスだと分かっているので、念には念を押したカムの量。
カムずらしが困難だと分かっている上に、ラストのチムニーもカムが欲しかったと分かっている分、ワイドギアもオンサイトトライ以上に増えてしまった。

結果、下部のフィンガーなどで大苦戦・・・。
バッククリーニングもあるため、結局は中間テラスまでで結構な疲労感。
ただ、後半はさすがに警戒しまくっただけあって、通常ペースに戻った。
しかし、乗っ越しのバッククリーニングで1箇所ミスをして、ロープがカムを押し出してしまい、キャメ5番を65mぐらいの高さから落としてしまった・・・。詳細は省くが、反省点として重要。

終盤、最後のチムニーから抜ける場面など、初見の部分で苦戦しつつ、どうにかR.P.。
桂くん曰く、3時間は掛かっていなかったそうだ・・・。
80mロープで、ロープの余りは3mほど。(77mかな?)

シングルロープ1本で登っているため、下降は2ピッチに分けて行うため、こちらも大変。

とにかく、ひたすら大変なルートだった。
いくらヨセミテが日本より難しいと言っても、ムーヴ強度は日本の5.10c以下だけれど、とにかく疲れた。

ただ、いい経験にはなった。

あとは、高難度マルチで、60mとか70mとかを登っている人って、本当に凄いんだな・・・ということが肌感覚で分かった。
繰り返しになるが、入門バリエーションなどで50m以上伸ばすのとは、ロープの重さも含めて質的に全く異なる。
11月4日(月) クライミング10日目
エリア:クッキークリフ

2日間レストで宿題回収に挑む桂くんが気合い十分。
僕も、前日は1トライで上がったので、まぁ多少は登れるかなという目論見。

Beverley's Tower(5.10a) フォロー
アップを兼ねたアプローチピッチ。
が、全身疲労が酷すぎて、指が岩を触りたがらない反応を強く示している・・・。

残念ながら、時間とともに指も腫れ上がってきた・・・。
前日、フィンガー系はほとんどやっていないのだが、全身疲労が思った以上だったようだ。

本日は、僕がレスト日でビレイのみをすることにした。
<Butterballs(5.11c)をトライする桂くん>

<例によって、このテラスで、ほぼ1日を過ごす>

11月5日(火)は、レスト。

11月6日(水) クライミング11日目。
エリア:クッキークリフ

Beverly's Tower(5.10a)
この日も、Butterballsへのアプローチ、と思っていたら、桂くんがリードを終えた時点で「本日は止めときます。」宣言。
中1日では、全然回復していなかったらしく、たしかに登りも辛そうだった。

というわけで、このルートをまだリードしていなかったので、R.P.しておく。
うーむ、改めて難しい5.10aだ・・・。
<右のラインが、Beverly's Tower>

Waverly Wafer(5.11a、コーナー)  R.P. 通算2トライ目。
先日フォールしたこのルート、ゆっくりになるのは承知の上で、意識的に慎重に登る。
結局、フォールした場所で吠えることにはなったが、リード中の落ち着きという点では満足いく結果になった。

ただ、この2本で疲労困憊になり、実質2日間レスト明けだというのに、もう打ち止めになった。
<半レストということで、Elevator Shaft(5.8、チムニー)を登る桂くん>

<Elevator Shaft>

<Elevator Shaftの回収作業中>

11月7日、8日は、2日連続で完全レスト。

疲れが溜まっているのもあるが、Butterballsをトライするなら、中2日にしないと全然ムリだと骨身に染みてきている。
僕も、登れるか分からないけれど、一応やるなら指の腫れが引いた状態でやりたい。
<またまたBeverly's Tower>

11月9日(土) クライミング12日目
エリア:クッキークリフ

Beverly's Tower(5.10a) フォロー

Butterballs(5.11c、フィンガー) R.P. 通算2日、4トライ。
この日の3トライ目、終盤はヘッデントライになって、どうにか完登。

ツアー中、オンサイトトライでは満足行くトライも無かったし、先日の77mルートもスポーツとは異なる趣きだったので、久々にスポーツ的なトライとして満足できた。

トライ自体は2日間なのだが、ここにパーティーとして来ようと計画した日は4日間もあり、レスト日もしっかり取ったため、ツアーのうち7日以上費やしたような印象だった。

あと、ここ5年以上避けてきたフィンガーだが、結構コツを思い出せたし、変形した指の処理にもいくらか法則性を見出せたのは良かった。
 <Butterballs>

<昼間にハングドッグ中の私>



<Midterm(5.10b)を登る桂くん>

11月10日(日) クライミング13日目
エリア:アーチロック

僕は指も腫れているし、全身疲労も酷いため、アクティブレスト。
English Breakfast Crack 1P目(5.9) たぶん再登。

下部のフィンガーで、やや苦戦。
ただ、珍しく日本グレードに感じた(笑)。

回収時に、途中デポしたヘルメットを回収忘れしてしまったため、夕方にもう一度登る。
<Midterm>

<その後、Leanie Meanie(5.11b)に挑む桂くん>

11月11日(月) はレストだが、桂くんのビレイに。
前日のLeanie Meanie(5.11b)を、R.P.するために、3連登するらしい。


<そして、無事にR.P.。しみじみ、真似はできないし、凄いなと思う。>

その晩は、予報通りの降雪となり、避難の様相。

11月12日(火)はレスト。
翌日のマルチに備えて、準備。

ありがたいことに、南面の雪は半日で溶けていき、どうにかトライはできそうだ。
<キャンプ4は寒いので、焚き火を常に欲していた>