2010年11月14日日曜日

VAC(バーチ)

11月13日(土)は、夕方からクライミングジム「バーチ」で自分の練習。

普段の僕は、仕事以外の自分の練習も、西国分寺のランナウト一辺倒です。
が、たまには他のジムに行くと、マンネリ化してた自分に刺激になって良いです。

さて、今日は大の苦手ムーヴ「ダブルダイノ」(両手での飛び付き)を練習しました。
というのも、それが苦手な僕でも練習出来るようなホールドが、偶然にもバーチにたくさんあったのです。
そこで、手を変え品を変え、自分を飽きさせないようにしながら練習してみました。

苦手な動きが、自分の限界グレード付近で出てくると、どうして良いのか見当も付かず。手も足も出ないものです。

苦手克服のため、初心者的な基礎練習も、時には意外と効果があると思います。
ジムでのムーヴ講習を、自分の苦手に当てはめた気分ですね。

写真は、バーチ全景、ダブルダイノでホールドを掴んだ瞬間。

2010年11月13日土曜日

来シーズンの富士山に向けて

11月12日(金)は、富士吉田市にて富士山ガイドの集まり。

富士吉田口のガイドというのは、吉田口登山道にある山小屋のどれかに所属しています。(おそらく、全員)
そして、各小屋ごとに新人募集や解雇などの決定も行っています。

さらに、それらのガイドが富士吉田市にガイド登録しているという仕組みになります。

さて、今回は富士吉田市にガイド登録している者同士の代表者会議みたいなものです。
平たく言えば、各小屋のガイドから数名ずつ集っての会議となります。

富士山ガイドは、夏の季節労働とは言いながらも、様々な協力ありきで進んでいる現場です。

ちょっと大変ですが、僕にとっては石田登山塾へのモチベーション再燃と、短期集中労働で経済的余裕を頂けた職場です。
来シーズンの富士山も、早くも少し楽しみです。

2010年11月11日木曜日

理詰めは混乱の元や否か?

11月10日(水)の夜は、ランナウトにてジム講習。
今回は、常連のTさん。
本日は、ムーヴの復習8割、リード講習2割で行いました。

クライミングのムーヴを教える難しさの1つに、
「ある程度本能的に体が動き、理詰めが苦手な人に説明すると、逆に混乱することがある」
という点があります。

Tさんの場合、半ば本能的に色々な動きが使い分けられていて、割りと上手く登れていました。
が、もう少し細かくアドバイスするためには、自分の苦手を把握してもらうとグッドです。

そのためには、ある程度ムーヴの名前などを覚えて、動きを分類して自覚してもらうのが良いと、僕は思います。

ただ、どうしても理詰めになるので、中途半端に教えても単なるお節介。
混乱させるだけです。

そして今日、「根気よく続けたTさんの頭が整理されてきた」と、会話の節々で感じられました。

あとは、コツコツです。
おそらく、Tさんにとっての大きな壁は越えかけていますよ。

具体的な講習内容
・超基本ムーヴの復習
(特に、ダイアゴナルの足位置に関して詳しく)
・リードのロープワーク確認
・落ちる練習(事始め程度)

リードの形は概ね出来てました。
あとは落ちたり止めたりして、リアリティーを持ってリード出来るようにしていくことですね。

2010年11月9日火曜日

十一面岩のベルジュエール










11月6日(土)、7日(日)はミズガキ山の周辺で遊びクライミング。
今回の主目的は、後輩“リッキー”がどうしても達成したい目標に付き合うこと。
それは、ミズガキ山の頂上から程近い十一面岩という岩峰にある、フリークライミングのマルチピッチ「ベルジュエール」というルートを登ることです。
しかも、全行程通して一度も落ちることなく、まさしくフリーで登ることが目標です。
さらに言うと、クライミングの完登の中で、最も価値も達成感もあると言われるオンサイト(初見・1撃)で全行程を登ることが目的であります。
これは、僕も以前に登ったことのあるやり方で、最高の爽快感が味わえます。
登山やクライミングは、やり方に拘ると同じルートでも更なる達成感に到達できます。
その達成感を知ってしまうと、とりあえず「何でもアリ」でルートを登ることを「勿体ない!」と感じてしまうのです。
さて、今回の結果は残念ながら、リッキーが2ピッチ目でフォールしてしまいました。
ただ、そこでロープにぶら下がった後に、再度そのピッチを完登しました。
他のピッチは、全て初見1撃で完登です。
つまり、「下から頂上まで一度も落ちずに」という当初目的はダメでしたが、全行程をコマ切れでは完登した、ということです。
それでも達成感は大したもので、彼もたったの1フォールを悔やみつつも、大いに満足した様子でした。
ちなみに、僕は荷揚げ要員でひたすら寒いので、ほぼずっとダウンを着込んでおります。
2日目は、前日のフル行動ヘッデン下山が響いて、軽いクライミングでした。
ただ、僕は気になっていたワイドクラックを吼えながらも登れて、量は少ないながらも大満足しました。
具体的なルート
1日目:
ベルジュエール(リードは全てリッキー)
1ピッチ目:5.11bのスポートルート
2ピッチ目:5.9のスラブ(1フォール後、R.P.)
以降10ピッチまで、5.10前半のクラック数本と、5.8のチムニーなどが続く。
2日目:
スコール(十一面岩正面壁)
2ピッチ目が、写真のワイドクラック。
このピッチを僕がO.S.。
ただし、そこから上のピッチには行かずに下山。
ベルジュエールは、フェース・スラブ・クラック・チムニーまで全ての要素が出てきます。
中級クライマーの皆様は、「何でもアリ」でベルジュエールを登るのを思いとどまって、本気でオンサイト狙うと楽しいですよ。
実際、日本にこういうマルチピッチは少ないですし、勿体ないんじゃないでしょうか?
10ピッチ、1度も落ちないという緊張感と達成感は、格別ですよ。

2010年11月8日月曜日

日帰りで雲取山







11月5日(金)は、雲取山で登山講習。
今回のお客様Oさんは、富士山ガイドのお客様だった方で、徐々に成長して来たのです。

さて、すでにOさんは自力で低山ハイクを楽しめるようになっており、雲取山だって頑張れば自分で行けるかもしれません。
しかし、雲取山の日帰りは、下山でヘッドライトになる可能性もある長丁場です。
(参考タイム、9~10時間くらい)

まして、これからは冬のような寒さ。
やっぱり最初は不安でしょうから、僕の方から雲取山での講習を勧めたのです。
雲取山に日帰りで行けるくらいの体力&山慣れがあれば、もっと他の登山も楽しめるはずですね!

さて、登りは予想以上にハイペースで歩くことができ、昼過ぎには山頂到着。
Oさん苦手の下山も、今回は良いペースで進み、明るいうちに下山することが出来ました。

雲取山は、僕自身も大好きな山です。
日帰りハイキングとは思えないような、景色の良い尾根歩き。
高校時代に危なっかしい目に遭いながらも何度も登ったトレーニング。
初めての山中泊の思い出。

初心者の頃に何度も登っただけに、思い出深いものがありますね。
色々な要素を混ぜ合わせて、僕にとっては「また来たい」と思わせる山です。
今回のお客様も、秘かに「日帰りで雲取山」を目標にしていたのだと伺いました。

快晴の中で順調そのもの、本当に良い登山でした。

具体的なコース
鴨沢バス停 ~ ブナ坂 ~ 雲取山 ~ 富田新道 ~ 日原林道 ~ 東日原バス停

プラスアルファ的な講習内容
・読図講習の復習

次回は、いよいよ寝袋を用意して、泊りがけの講習ですね。

2010年11月5日金曜日

三ツ峠、プロテクション講習

写真は、岩用の支点(プロテクション)になる道具の代表選手、カムです。

11月3日(水)は、三ツ峠にてマルチピッチ講習。

今回は、前回にクラック講習を受講下さった女性Tさん、女性の山スキーヤーNさん。
2人とも、マルチピッチ経験はあるものの、プロテクション技術は皆無に近いです。
ある意味、日本のアルパイン業界を象徴するような成長をしてきた初級者ですね。
実際、僕も始めた頃は、そんな習い方もしましたから、気持ちは分かります。
でも、バリエーションルートにチャレンジするなら、自分で支点作れなきゃ嘘でしょう。


2人それぞれ、「クラックを始めたい」、「アルパインクライミング技術を体系的に習いたい」(聞くだけでも熱い申し出!)と、石田登山塾への切っ掛けは違います。

それなら、簡単な(Ⅴ級、5.6未満)クラックマルチとして、三ツ峠がオススメでしょう。
まずはカム・ナッツを使ってのクライミングでフォローして頂き、実体験が第一。
さらに、取り付きでハーケン打ちの練習まで欲張りました。

より効率的なロープワークのコツまで突っ込みたい気持ちもありましたが、あまりに詰め込むと混乱の元ですからね。

次回は、クラック講習を受けていただきたいものです。そして、再度マルチピッチ講習をば!

具体的な講習内容
(リードは全て講師)
まずは、弱点ラインで頂上にトップアウト。歩いて戻る。

次に、少しだけギアを落としにくい方法等を教えて、別ラインから3ピッチ登る。懸垂下降で降りる。
カム・ナッツの効かせ、ハーケンの打ち方、回収方法を講習&練習。

再び、別ラインから2ピッチだけ登り、懸垂下降。

最後に、残置支点の強度について多少の説明。

元気な方々で、大学山岳部に負けないような充実の1日になりました。

2010年11月3日水曜日

楽に登る

11月2日(火)の昼間は、ジム講習。
本日も、常連のYさん。

今日で、また一歩楽に登るコツを理解してくれた様子です。僕から見ても、日に日に滑らかになっていて、嬉しい限りです。

さて、具体的な今日の内容としては、ムーヴとムーヴの繋ぎ目の足の移動について。

クライミングのムーヴの種類は、沢山あります。
例えば、ある一手について考えても、複数のムーヴが同じくらい楽になることもあります。
その場合、どれが正解か(厳密にどれが1番楽か)に固執するのは、経験上あまり意味がないです。
それよりも、「一手前のムーヴから足の移動が少ない」とか、「一手先のムーヴへの足の移動が楽」などを考えてムーヴを選ぶ方が、大事になります。

逆に言うと、「一手一手は楽なムーヴなんだけど、毎回体勢作りに苦労して辛いのは、無駄」ということです。

すでに出来る人にしか理解できない文章になっていると思いますが・・・。
まぁ、これが大変感覚的で伝えづらいんです。
しかし、ある程度ムーヴを覚えたときにタイミングよく言うと、皆さん意外なほどスッと出来るようになってしまいます。

教える側から見ると、明確な言語化できないことが心配です。
が、それよりも、感覚的な表現に本人の経験値が追い付くのを待った方が、良い場面なんでしょうね。

今日は、彼にとっては、そんな日だったんだと思います。