2020年11月11日水曜日

御岳山〜日の出山

11月4日(水)は、石井スポーツ登山学校の富士山登頂率向上プログラムの下見にて、御岳山〜日の出山。
御岳山は、ここ10年を振り返っても講習で5〜10回くらいは来ています。
大岳山〜海沢探勝路が、割と使いやすいと感じていますので。

ただ、そちらは岩場もあって、下山も点線コースと、登山道としてはチョット難しめ。
富士山を登って、そこから山が好きになった人とかに、さらなるステップアップを兼ねながら、登山の基本を説明するコースに使っています。

そう言えば、冬も海沢の滝が氷結していたりして、結構良かったです。
(アイスクライマー的には、氷結と言えないレベルですが、見た目には綺麗。)

多分、今後も使うでしょう。
一方で、日の出山は、高校生の頃に数回登った程度。
歩行距離も短く、標高も低い割には、見晴らしが良かった印象です。

当時は、奥多摩だと1,000m越えないと、景色とか空気感が盛り上がって来ないと痛感していた私なので、そういう意味で記憶に残っていました。
<平日も、そこそこ賑わう御岳山頂>

最近、つくづく思いますが、標高の割りに見晴らしが良い山って、結構貴重ですよね。
冬でも、ほとんど雪が積もらず、登山初心者を迎えてくれますし。

もちろん、状況次第で軽アイゼンや冬用の防寒着、グローブなどが無いと、危険な目に遭うこともあるでしょうが。
時々、こうやって半日ハイキングというのも、楽しいですね。
八王子に住んでいるので、アプローチの近さがありがたい。


<日の出山頂>

<青梅、八王子、立川などを見やる>

<林道を渡る>


<地域の氏神様らしい>

2020年11月9日月曜日

リードの受け身に対する、1つの成長記録

11月3日(火、祝)は、岩場リード講習にて、天王岩。
女性STさん。

本日で、岩場リード講習を卒業といたしました!
本当に、よく分かるようになってきて、僕も嬉しいです。
STさんは、もともとは落ちるのが大して怖くない方でした。
ただし、落ちる態勢(受け身)が上手かった訳ではなく、「落ちても案外平気なんだな。」という理解で、怖くなかったタイプです。
(最初から、受け身をしっかり覚えないと怖い人も多い。一方で、落ちているうちに受け身に慣れてくる人も多い。)

しかし、落ちる練習で2回も怪我を味わい、今や落ちるのが相当怖くなってしまいました。

一方、落ちる練習の必要性も重々承知していて、
「どうやって落ちたら良いのか、全然イメージできない!」
と嘆いていました。
(色々と説明したので、本日だけでも多少のヒントは得てもらえたとは思いますが。)
そして、本日の本気トライ(クラックジョイ)では、核心部で落ちる可能性のあるムーヴを起こして、無事に完登!
そのセクションは、被って(ハングして)いて、ボルト間隔も足下ジャストぐらいで次のクリップと割と近め。

それらを見極めて、「ここは大丈夫。」と判断して突っ込んだことは、一般的には正しいように思います。

ただ、落ちる練習ではトップロープ状態で落ちるのが本日の精一杯だったことは、一考に値します。
練習では落ちられない距離を、本番で落ちても大丈夫な距離と判断したことは、どうなんだろうというモヤモヤ。
<クラックジョイ(5.9)をO.S.して、懸垂回収も練習>

とはいえ、私自身も落ちる練習含めてちょくちょく落ちるのは足下ジャスト程度ですが、足下3mでも「ここは落ちても(どこにも激突しないし)大丈夫なはずだ!」と判断して1%落ちるかもというムーヴを繰り出すことはあります。
(足元ジャストのときと、足元1m以上のときで、受身の姿勢に大差は無いという経験則はあるが、足元3mで落ちたことなど人生で数回あるかどうか。)

「練習でできることしか判断に使うべきではないのか、理論値を判断に使って良いのか?」
そう問われたら、僕も理論値を使っています、と答えます。

ただ、理論と練習経験の差が大きいことは、リスク回避能力が脆いことの証明だとも、自分自身の経験から感じます。

なので、今後は少しずつ落ちる練習も上達していけると良いですね。
怖いもの知らずだったときは、スタートライン以前。今がスタートラインだと考えるぐらいの方が良いかと思います。

クラック講習にも強い興味があるようなので、今後ともよろしくお願いします!

小川・瑞牆シーズン終盤

10月26日(月)は、自分のクライミングで、瑞牆。
狂祖さまと。

10月30日(金)は、自分のクライミングで、太刀岡。
稲田夫妻と。

10月31日(土)は、岩場リード講習にて、小川山。
女性HNさん、復習参加の男性SKさん。

11月1日(日)は、自分のクライミングにて、瑞牆。
稲田先生、池田くんと。
<海豹(5.9)でアップ>

寒くなる直前は、ベストシーズンでもあります。
今回は、自分のクライミングの記録として。

それぞれのクライミングで、思ったことを徒然なるままに。

①リアス式のコーラスライン(ワイド系、5.11b)を、宿題回収。
(通算、2日間)

隣に居たワイドクライマーの方が、僕の登りを、「めちゃくちゃフェースで登ってますね!」と感心しきりでした。

(以下、オンサイト注意)
たしかに、コーナーの6番サイズということもあり、レイバック&ニーロックでレストやカムセット、という戦法を使いまくったんですよね。
そうなってくると、もはやジムボルダーのハリボテ課題と同じような感覚になってきます。

ジムでこれをやると「クラックっぽいですね。」と言われ、ワイドでこれをやると「フェースっぽいですね。」と言われるという不思議さ。
たしかに、真っ向ワイドという意味では、アームバーやアームロックで、しっかり半身入れて戦いますもんね。僕は、この課題では全く無理でしたが。

でも、結局は中途半端なムーヴが一番得意な気がしますねー。
<ジャイアントジャムサンド(5.10a)を再登する>


<クッキーモンスター(5.10b)で言わされるO西さん>

<かなり綺麗なクラックです>

②太刀岡にて、カリスマ(5.13a、ボルト)をR.P.。
(通算、6日間?)

何年も前に、3日間(?)やっていて、途中までライン共通のスーパーラット(5.12c)は登っていました。
この秋に、さらに3日間通って、ようやく登れました。

かなりジムっぽく、登れそうかどうかがハッキリする課題だと感じたので、封印は悪くない選択だったなと再確認。実際、数年ぶりにやっても、結構すぐにムーヴ思い出しました。
後半は、フォールしてもどこにも激突しないスッキリした壁なのも、なんだかジムっぽい。(下部は、結構注意が必要ですが)

1つ前の記事でも書きましたが、とにかく封印解除後の2日目が嫌な感じでした。
1日目は、ムーヴ作り&トップアウト目標で、割と楽しい。
2日目は、登れる気がしない中で、(そういうものだと割り切って)後日に向けてのムーヴ洗練。(カリスマは、非常に分かりやすい課題なので、洗練させられる部分が少ないのも悩み。)
3日目は、登れる可能性が見えてきたので、本気トライ。

2日目みたいなのが、とにかく僕は嫌なんですよね。どうせ、1日に1〜3トライしか本気トライはできないのだから、ある程度ワクワクした登りをさせて欲しいなと。
今回は、過去の記憶も手伝って、この時間が短く済んだので、心の平穏が保てましたが。

<GO ON THE BOLT(5.11d)をトライするチッペ先生>


<気迫のトライで、R.P.>

<終了点作業の練習>

<小川山デビューの、HNさん>

<ドキドキのリード>

<本日も、深く考えさせられていたSKさん>

③カサメリ沢で、ピカデリー・サーカス(5.12b、ボルト)をR.P.。
(2トライ)

記録というよりも、感想。
個人の感想なので、決して分かりやすくは無いです。

(以下、オンサイト注意)
このルートは、下部が5.11aです。その終了点で、完全レストができます。
さらに、そこから5mほど登ったところでも、再度ほぼ完全レストができます。

そこから、核心部は実質ボルト1本分です。
ホールドも、ほぼ完全に見えています。
ムーヴ強度は、3級〜2級で、手順も足順も大体読めました。

しかし、実際には核心に入って2手でフォール。
ハングドッグして、スメアっぽく置いている足を数cmずらしたり、ホールディングしている手を数cmずらしたり、親指の位置を結晶に当てたり、デッドのタメを作る軌道を意識的に少し変えたり。
色々と微調整したら、できました。

で、ラストのボルト1本分は、シークエンスを固めにくい4級って印象ですが、「R.P.なら落ちちゃダメ」と自分に言い聞かせて。

そして、夕方の最終便でR.P.させてもらえました。
実際には、核心以外でも危うかったんですが。
<医者の娘(5.12a)をトライする稲田先生>

さて、この微調整、壁に実際に入らないと身体が答えを教えてくれないのが悩みどころです。
核心前は、ほぼ完全なレストポイントで、核心部のホールドも見渡せ、5分以上は滞在しました。にも関わらず、結局は大体のシークエンスしか読めずに突っ込むという感じ。

余裕があるボルダーなら微調整しながら突破できますが、限界付近のボルダーだと微調整する数秒(〜10秒)も身体が持ちません。

だから、実力的にはオンサイトできなくて当然と思うのですが、まぐれ気味でも微調整がドンピシャでハマって欲しかったと考えてしまいます。
まぁ、それを運頼みというのでしょうか。
<ボルトが腰(膝?)クリップ。怖そー。その後、無事にR.P.>

方法は2つで、
・3級〜2級でも、微調整しながら登れるだけのフィジカルと基礎技術を付ける
(ほとんど、ボルダーグレードを1つ上げるのと同義なのが苦しいところ。これが出来たら苦労は無いが、ちょっとずつ上げるしかないか。)

・微調整をオブザベに組み込んで、「奇跡の一発」の確率を上げる
(シークエンスと違って、現状なかなか当たらないので、オブザベモチベーションの維持が難しいですが。)

ですかね。
<怒涛のレイバック(5.11b)をトライする池田くん>

「レストポイントからの行きつもどりつも交えて、シークエンス読みながら登る。」
という基礎的な方法が、ある程度できた上での話です。
<こちらも、無事にR.P.>

2020年11月5日木曜日

スポートルート、リード不要論

10月18日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
NSさん夫妻。

10月19日(月)は、自分のクライミングにて、湯川。
狂祖さまと。

10月20日(火)は、ムーヴLv.0。
男性YKさん、男性ONさん、新規男性KIさん。

10月21日(水)は、自分のクライミングにて、太刀岡。
ランナウトスタッフのH川くんと。

10月24日(土)は、クラックリード講習にて、湯川。
男性STさん、男性SUさん。

10月25日(日)は、ムーヴLv.0。
女性YOさん、新規女性HSさん、復習参加の女性THさん、復習参加の女性KIさん。
1つ前の記事で、個人的には一番パンチが効いていると思う意見。

・スポートルートは、トップロープで完登したというルールに変更して欲しいぐらいの気持ちだ。

結果的に、私は真逆の方向性を選んではいるものの、「気持ちはめっちゃ分かる!」と感じているので、追加解説します。
例えば、コンペ。

たぐり落ちしそうで迷っている選手を見ると、競技ルールとしての不完全さを感じてしまいます。
ロープの絡みを気にしている選手を見ても、「もっとスポーツとしての勝負に集中させてやんなよ。」と、思ってしまいます。

一方で、頭からひっくり返って落ちていたり、手繰り落ちするシーンを見ると、こちらも肝を冷やします。(「どこにも激突しそうに無い」という判断の上で行動したのかは、観戦していても分からない。)
個人的な知り合いで、下部で手繰り落ちしそうだが、テンションコールする訳にもいかず、自らフォールせざるを得なかった、という例もあります。
(これは、ジムで自分がトライしていても、よくある。)

他の競技がどれだけ安全なのかも微妙ですが、安全に対する判断に重きを置かざるを得ないリード、というのが何ともモヤモヤするという話。
<マルチでの初リード>

次に、スポートルート。

瑞牆のカンマンボロンで、トップレベルのアルパインクライマー達が、トップロープで難しいルートを練習していました。
直接インタビューはしませんでしたが、きっと彼らにとっては、スポートルートのR.P.において、スタイルは大した問題ではないのでしょう。
(アルパインクライミングや、クラックなどでは、スタイルに拘りまくっていたとしても。)
今度は、身近な友人の話。
「トップロープで完登と認めて欲しい。」という極論を、昔から時々発言する本人。

彼は、落ちても大丈夫な場面では、落ちるのも大して怖くありません。
墜落距離の計算もある程度できるので、危険なセクションも意識して行動できるようです。
そのため、いわゆるトップロープリハーサルはほとんど(全く?)せず、多くのクライマーと同じように普通にハングドッグして、フォールしながらムーヴ探りしています。

なので、スポートルートにおけるスタイル談議は、割と小さな問題に感じるようです。

R.P.のための効率的なリハーサルを考えるとスタイルは積極的に妥協するのもアリ、O.S.圏内ぐらいのルートは、結果的にスタイル重視になります。

彼の意見は、
「トラッドとかなら(グランドアップとか、スタイルに拘るのは)分かる。でも、スポートは(ゼロとは言わないけど)どうでも良いんじゃないの?結果的に、R.P.することが全て。登れたら正義だよ。」
という感じ。
<真剣>

さて、今度は真反対に、講習生を見てみます。

・落ちるのが怖い
・リードすると、若干のパニックになりそう
・墜落距離の計算が曖昧
・フォール時の受け身が下手
・恐怖心と現実的リスクの判別に苦労しまくり

ちょうど、カンマンボロンで見たトップクライマーとは、真逆の構図になります。

発言からも、
「スポートルートって皆言うけど、岩場はスポーツじゃないよ。(少なくとも、私にとっては冒険。)」
といった内容が節々に現れます。
<フォロー>

最後に、クライミングジムのオートビレイ。

ランナウトでは、薄かぶり10mの壁ということもあり、オートビレイで登ったら完了というルールで遊ぶこともできます。
実際、ボルダラーが「ちょっとロープをやってみよう。」という時は、ほとんどこのルールで取り組みます。

また、常連さんの何人かはそのルールで満足しているようにも見えます。
あとは、山屋さんの一部が、「フリーは動きの練習なんだから、リードなんて怖いことしなくて良い。」と考えているようにも見えます。

1人だけですが、「ムーヴさえ出来たら、本当はそれで完登ってことにして欲しい。繋げトライとか、めんどくさい。」と言いながら、オートビレイで一応完登している知り合いもいます。(彼は強いので、そのスタイルで5.12の全ルートをオートビレイ完登していく。)

ただ、多数派は、オートビレイはトップロープリハーサルとして使用するだけで、最終的にはリードでR.P.しておきたい、という風に見えます。
<フォローを迎え入れる>

こういった例の数々を、どう整理しましょうか。

スポーツクライミングの将来像はトップロープなのか、それでもやっぱりリードしたいのか。
<デゲンナー>

またまた、結論の無い話です。
ただ、極論を考えると構図が見えてくるっていうのが面白いと思っています。
<バンパイア>

10月19日(月)の湯川。

・デゲンナー(5.8、クラック) 再登。
・うたかたの日々(5.9、クラック)
再登?指の変形との相性が悪く、途中から本気であった。今度から、5.9以下の1セット縛りゲームは止めようと思った。自分にはジャムが出来なすぎて、危ないルートも多い。

・ストロマトライト(5.13c、ボルト)
ボルト間隔も近いし、グージョンだし、ということでトライしてみることに。
皆が敗退していると思しき残置ビナまでも辿り着けず、ちょっと困る。
自分のビナを捨てるか、隣のクラック登って回収するか迷っていたが、どうにか残置ビナをA0することに成功し(笑)、回収の手間を省けた。
グレードは、5.13のいくつかは忘れて取り付いたのですが、後から5.13cと聞いて納得。現状できる気がしないセクションがあったので。

この日は、午後早くに雨が降り、退散。
<太刀岡>

10月21日(水)の太刀岡。

・義理チョコ(クラック、5.9)の延長 再登
・ハッピーバースデイ(5.11a) 再登
・カリスマ(5.13a)
封印解除の2日目。
一応、繋げトライはしているものの、実質的にはパート練習。3便練習して、まぁまぁ洗練されてきた。
登れる気がしない状態でトライ開始するのは、緊張感が無くて罪悪感がある。そして、今日は3便ともそんな感じなので、非常に気楽な一日だった。「こんなことやってるぐらいなら、ジム行くべきじゃないか?」と自問自答。ただ、久々に通いR.P.しようと決めたからには、もう少し待とう。

・バーボンに乾杯(5.10b) 再登。やっぱ、これ局所的にムズイ。
<カリスマ(5.13a)>


<ポカポカの湯川>

<素晴らしい景色>


<初のクラックリード>

<SUさんも、ついに初リード>

2020年11月2日月曜日

事故分析か、スタイル分析か

10月11日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
女性IUさん、女性Mさん。

10月12日(月)は、自分のクライミングにて、太刀岡。
狂祖さま、本日は雲隠れ中の友人、の3人で。

10月13日(火)は、ムーヴLv.0。
女性GTさん、復習参加の女性KIさん。

10月14日(水)は、岩場リード講習にて、天王岩。
男性HGさん。本日で、卒業といたしました。
最近、身近なところで事故がありました。

①R.P.狙いのルートに対する「ヌンチャク掛け便」において
②一部をエイドで切り抜けようとした際に
③クリップ済みのカラビナがアンクリップされてしまった。

という状況です。

「3本目のボルトにクリップするため、2本目のボルトに対してエイド作業(いわゆるヌンチャクアブミ)をしていたら、2本目のクリップが外れてしまった。」⇨高さも低いため、グランドフォール。
しかも、「落ちる態勢などを意識する場面ではない不慮のフォールなので、岩もある地面に背中からグランドした。死ななくてラッキー、くらいの状況だった。」

という話。
<ようやく初回のマルチリード講習が実現>

この件について、本人を含めて数多くの意見を聞く機会がありました。

網羅的に紹介することは難しいのですが、考える切っ掛け程度に紹介してみます。
①作業方法の不備
・アンクリップに対する常日頃の警戒心の薄さ(その意識があれば、ヌンチャクアブミをやるにしても、もっと上手くやれたはず。)
・偶然スリングを持っていたのに、なぜヌンチャクアブミにしたのか?など

②時間的な焦り、パートナーへの気遣い、当日の体調不良、ルートに対する自責の念
本人じゃないと分からない部分が大きいので割愛。
ただ、考えれば普通分かるでしょ、という程度のリスクだったので、精神状態の分析は最重要項目の1つ。

ただ、各自が別々のルートに取り組んでいる状況なら、「3本目行けないんで、いったん降りまーす。」と気軽にロワーダウンできたというのはあるはず。セッション効果の功罪も要考慮。
<2P目でライン探し>

③スタイル妥協の選択
具体的には、
・パートナーにヌンチャクを掛けてもらえば良い。(自立の妥協)
・チョンボ棒に類する物を使えば良い。(グランドアップの妥協)
というものです。

スポートルートとは何か?と問いかけられているような論拠の数々なので、参考までに挙げます。
意見1つ1つが、このブログに記事にできるくらい考えさせられます。

・そもそもスポートルートのR.P.には、マスターというのは一般的では無いのだから、ヌンチャク掛けなどは「どうでも良い作業」に過ぎない。(O.S.トライは、嫌でもマスターになってしまうことも多いが、とりあえず無視する。)

・スポートルートは、低身長者へのボルト位置の考慮が足りない場面があるため、こだわること自体が危険なルートを増やすことになる。また、初登者がボルト位置をミスることだってあるはず。

・高グレード(5.14〜5.15など)のスポートルートの場合、そもそもマスタートライを考慮せずに打ってあるボルトがあるのではないか?(私の友人内では、ほぼ誰も知らない世界だけど)そう考えると、私たちが初中級のグレードであってもマスターでトライすることに価値を見出すことが馬鹿馬鹿しく思えてくる。

・スポートルートは落ちるのも大して怖くないし、クラック・マルチ・沢登りなどのような冒険性は求めるべきではない。そもそも、トップロープで登ったら完登、という風にルール変更して欲しいぐらいの気持ちもある。(極論すると、スポートでのリードはめんどくさい作業だ。)
⇨中上級者の論理(?)。トップレベルのアルパインクライマーだからこそスポートの垂壁ではトップロープリハーサルを全く辞さない場面を見かけるなど、うなずける部分もある。

・隣のルートからロワーダウン中にヌンチャク掛けするのと、チョンボ棒でヌンチャクだけを掛けて「クリップだけはしない」と自主規制すれば、やっていること自体は同じではないか?(ヌンチャクだけは掛かっているものとして、トップロープリハーサルせずにグランドアップトライする、という意味で。)
⇨チョンボ棒を使わなくても、実質的にチョンボができる場面は結構ある。あくまで、チョンボ棒を持つか持たないかは、自主規制をする際に分かりやすいラインの引きどころに過ぎない。

一方で、やはりマスターでトライしたい気持ちも幾つか挙げられます。

私個人は、そちら側の人間なので、論拠は割愛します。
(私個人は、「隣のルートからヌンチャク掛けをすることはある。」という程度のスタンスですが、それ以上に厳しいスタイルを採用する人が居たら、それも理解できます。案外、初心者の講習生の方が私以上にマスターに拘っていたりして、興味深いと思うこともある。)

この手の議論に、明確な答えは無いと思います。
めちゃくちゃ考えた方が良い問題だけど、最後は好みも出ます。
<クライムダウンを考慮しながらライン検討>

さて、ここで一歩引いて考えてみます。

一番話が盛り上がるのは、③のスタイル論争です。
ただし、GPSを持たない登山者が道迷いしたとして、「GPSを持たないなんて!」と非難を浴びたとしたら、登山とクライミング業界の未来は暗いような気がします。
そもそも、スタイルによってリスク管理の方法や、リスク許容度も違うからです。

フリーソロ、R/Xルート、冬の一ノ倉、セラック崩壊におののきながら登るライン、みたいに明らかにリスクがあると分かってやる人たちも、止めないでしょう。

そこまでじゃなくても、ノーマット、残置無視、GPS持たない、遡行図を見ない沢登り、くらいの登り方は、ちょくちょく見かけるくらいの市民権はあります。このあたりは、十分に戦略的に取り組めば、スタイル妥協している人たちと同レベル以上に安全に取り組めると感じます。
(私はマットを使いますが。)
以上より、事故の本質は①、②の話だと思います。

①は割とシンプルに反省できて、②は本人以外は理解しにくいものがあるので、話のネタとしては長続きしません。

なので、私も延々と③の話を友人たちとしちゃったりします。
で、人によってちょっとずつ違うスタイルにメスを入れ合うことになるので、実際にはストレスもあります。
でも、なぜか口を付いてしまう魅惑の話。

突き詰めると、「私は(あなたは)、クライミングをどう取り組みたいか?」という話は面白いのでしょうか。

<太刀岡>

<ハッピーバースデイ(5.11a)に取り組む>

10月12日(月)に登ったルート
・義理チョコ(5.9、クラック)をトップアウトまで延長 再登
・ハッピーバースデイ(5.11a) 再登
・おさわがせしました(5.11d) 2便目でR.P. 昔登ったような気もするが記憶が曖昧
※ボルトは腐食しているので、トライする方は、それなりの心構えで。
※「出だしは木を使わない。」と書いてあったが、プリクリルートとは書いていなかった。
ただ、出だしで木を使わないムーヴだと明らかに核心ムーヴになり、しかもフォール時に木に激突するため、私は勝手ながらプリクリルートだと解釈した。
スタート時、カリスマと同じように木を使って1本目をクリップする。その後、地上に戻ってから木を使わずに再スタートするという方法を採用した。
これが、初登者の登り方かどうかは不明なので、「それじゃダメ」と言われれば仕方ない。

・カリスマ(5.13a) 数年ぶりに封印解除して、ムーヴ探り。とりあえず、パートはできた。
・ハッピーバースデイ(5.11a) トレーニングで再登

<終了点作業の練習>

<落ちる練習>