2021年2月2日火曜日

3月分の予約受付

 少し急ですが、2月3日(水)の夜21時より、3月分の予約受付を開始いたします。
3月から、マルチピッチ講習も再開できますので、是非ともどうぞ。

2021年2月1日月曜日

ロールモデル

1月25日(月)は、クラックリード講習にて、女性YYさん、男性HGさん。
1月26日(火)は、ムーヴLv.0にて、男性MBさん、女性IGさん、新規男性NNさん。
1月27日(水)は、リード1回目にて、男性YKさん、男性ONさん。

ロールモデルとは、「あの人のようになりたい」という模範となる人物。

例)女性ゼロの職場よりは、実際に活躍している女性が先輩としている方が、考え方や時間やり繰りなども参考になる。

これについて、思うことをツラツラと。

まず、クライミング初心者がロールモデルを探すのは、結構難しいなと思います。

・山屋系、オールラウンド系の初心者で、偉ぶりたいタイプの先輩に入門するケースが散見される。特に、素人のうちほど「とりあえずマルチに連れて行って欲しい。」という願望がある人も多いため、需要と供給がマッチしている。同様に、ジムでもムーヴ教えたがりの人に入門してしまうケースはある。
・身体能力が高い初級者は、最初に全然登れない初心者から見て、努力が見えづらい。
・男女ペアなどで登ると、無意識のうちに登れる側(多くの場合は男性)をロールモデルにしたくなるが、参考にできる点とできない点が入り混じる。
・趣味の世界なので、近いレベルの人間で集まるのが楽しい。志が突出して高い人がいると、周りが付いていけない、など。

次に、近いレベル(例えば、一緒に登る仲間)の中で、ロールモデルを探すことも難しいと思います。

・オブザベの重要性を習った(講習でも、本での独学でも)としても、自分より少し登れる先輩・友人たちはオブザベを軽視。
これと同じ話は、脱力練習・レスト練習・ムーヴを丁寧に行う練習、なんでも同じです。

考えてみれば、自分より少し登れる先輩が、ほぼクライミングの全要素で自分より優れているはずはありません。むしろ、自分の方が優れている点、意識的に行っている点もあるはずです。
また、フリークライミングだけに限っても、山屋系とスポート系、岩場志向とコンペ志向、オンサイト志向とレッドポイント志向、開拓・冒険志向とアプローチ至近志向、などがあるため、自分より遥かに登れる人ですら、「これについては、全然気にしてないんだな。」と思うこともあります。

経験上、感じていること。
・完璧なロールモデルは、存在しない。そして、初心者ほど、最初に出会った先輩をロールモデルと思い込む傾向にあり、後々になって現実を知る。
・あえて完璧に近いロールモデルを探すなら、ほぼ自分と同じジャンルで、全方位的(心技体)に自分より優れている人にすべき。ただし、その人と一緒にクライミングする機会は、岩場ではエリアが合わない、連れられになってしまう、などの問題から非常に稀になる。たまに実在を確かめる、心の中の存在。
・部分的に参考になる人は、無数に存在する。自分より登れない人、経験が浅い人であっても、優れている点はある。ただし、それを上手く言語化して教えてはくれないので、見て盗むことが困難。
・ジムに限って言えば、登れるスタッフとか、選手やそれに近いレベルの人とか、登りや会話を見たい人を見かけることは、ちょくちょくあるはず。

適切なロールモデルを持つことが大事なのか、色々な人から良さそうな習慣を取り入れることが大事なのか、よく分かりません。
ただ、講習生との会話で、「うーん、その人にロールモデル的な役割を期待し過ぎるのは、お互い不幸なことかも。」と思うことが最近チラホラあったので、自分の思考整理もかねて。

2021年1月28日木曜日

何回か練習してムーヴを成功させる

1月19日(火)は、ムーヴLv.0にて、MBさん夫妻。
1月21日(木)は、ムーヴLv.1にて、女性STさん。
1月23日(土)は、リード講習にて、女性YOさん。(実際には、久々のクライミングということで、ムーヴ講習を行いました。)

講習とは関係ないのですが、自分のクライミング中に特に意識していること。
ここ2週間ほど、インドアボルダリング主体なので、自然とスポーツ的な思考が高まっています。

1回目で失敗したムーヴを、試行錯誤して成功させる場面において、なぜ出来ないかを分析します。
典型的には、ボルダリング。リードのハングドッグで、核心ムーヴを探る際も同様。

A)できなかった理由の場合分け。

①手順・足順・足位置・ホールドの持ちどころ(つまり、シークエンス全般)を間違えていただけで、変更したら1回で成功した。
⇨作戦ミス、オブザベミス。自分の頭が悪かった。

②どの型を選択しても、1回では成功できない。動きのコツを掴んで、ようやく成功した。
⇨現状の技術では、1回で成功しないのは仕方なかった。自分が下手だった。

③どの型を選択しても、フィジカル的に不可能、もしくは指などの小さな部位に大きな負荷を感じる。
⇨自分が弱かった。

B)自分への戒め

①なのにフィジカルのせいにしたら馬鹿であるが、そもそも①を頻繁にやっている時点でボケている。特に、リードのオンサイトすべきルートにおいて、核心部の失敗は①に起因する。
個人的に、それほどオンサイトに拘らないボルダリングだとしても、①を繰り返すことは無駄打ちになり、動きの技術習得にはなっていない。
(初級者が、①中心なのはオブザベができないから。)

②は、本質的に正しいムーヴ練習だと感じる。インドアボルダリングに限って言えば、これが正統派の練習とすら思う。ただ、それなりに集中したら数回で習得できるものを、ダラダラと無駄打ちする傾向が自分にある。反対に、数回で成功しそうなムーヴは嗅覚で分かることが多いが、数十回で成功できるムーヴは嗅覚が働きにくい。これは、リード中心でやってきた自分の弊害でもある。

③は、その課題を一旦離れ、しかし心の片隅に置いて登ること、生活すること。何かしら、土台が足りない。(フォーム、基礎的な技術、生活習慣、メニュー、など)

10年前から同じ思考な気もしますが、以前より理解が深まったような気もします。
一生、そんなもんですかね。

2021年1月25日月曜日

お知らせ

1月30日(土)に、クラックムーヴ講習の予約が入りました。

希望は、ワイドです。
参加条件は、クラックの5.9以上を3本オンサイトorフラッシュしていること、です。

頻繁に予約が入るクラスではないので、興味のある方は是非とも御参加くださいませ。

2021年1月24日日曜日

クラックリード講習で、リード&フォロー

1月16日(土)、17日(日)は、クラックリード講習。
1日目は、復習参加のNSさん夫妻。
2日目は、男性KYさん。
<チムニーのトンネル>

初日は、復習参加で御夫婦のみということもあり、ちょっと趣向を変えて。
終了点の立木がイマイチな位置にあるルート(すごい奥の方にあるとか、トラバースした先にあるとか)をトライしてもらうことに。
普通に立木で懸垂下降したら、カム回収できなかったり、ロープが引き抜けなくなるパターンです。

いくつか方法はありますが、今回はリード&フォローで立木に2人とも上がり、懸垂下降で地上に戻るというもの。
要するに、マルチピッチの1ピッチ版として、フォローがカム回収を行うというもの。
<トップアウトして、歩いて終了点にしたい立木を探す形状>

結論だけ言うと、やって良かったです。

マルチピッチ講習で教えているような注意も、色々とできました。
ロープワーク講習や、岩場リード講習の終了点作業で何度か話しているような内容も、色々と確認できました。
そして、本人たちなりに、色々と反省するべき点も見つかったようです。

ジャミングやカムセット、ムーヴなどは何にも講習しないで、ひたすら安全管理面やシステム面を強化したという意味で、ほとんどマルチピッチ講習と同じ流れでした。
(2本、リード&フォローで登りましたが。)
<KYさんは、通常メニューでエイドをやったり、本気トライをやったり>

よくよく考えると、クラックの真上に立木がある方が大多数という保証はなく、むしろ極端に恵まれたルートだとすら言えます(笑)。
岩を登るとは何ぞや、という感じですね。

2021年1月23日土曜日

最近よく見る発信者

新型コロナに関して、様々な考え方があると思います。

・医療崩壊が始まっているのは、本当なんでしょう。
・行動制限や自粛で、鬱気味になっている人が多いのも、本当なんでしょう。(これは、講習生とのやり取りでも、ある程度実感できる。)
・経済的に困っている人がいるのも、本当なんでしょう。
・実際の感染リスク云々ではなく、自分が我慢しているのに他人が我慢していないのが気になる、という人がいるのも分かります。

また、世間さまには「本音と建前」があるため
・仕事上は基準を高めにしているが、プライベートは緩め。
・大企業や公の団体は高めだが、個人事業は緩め。
・マスメディアの報道はド正論、視聴者の実生活は緩め。
などが多いことを実感していますが、ダブルスタンダードで混乱するのも分かります。

多くの業種に休業要請はしないけど、お客さんに自粛を促すというのも、相当微妙なニュアンスですよね。
「売り上げ半減で、ギリギリ潰れないで頑張ってね。」
と皆が分かって、自粛する人としない人に分かれる構図かなと思っています。
お客さんが減れば、感染リスクも下がりますしね。

現状、個人の感染対策の限界という判断で、色々な政策が取られていますが、
「とはいえ、個人の感染対策&自粛もよろしくね!」
という言葉は付いて回るので、情報を追うだけでも気持ちが疲れてきます。

自分自身、極端な思考に陥らないように気をつけたいものです。
・家に閉じこもり、鬱に近づいていく。
・他人に攻撃的になる。
・感染対策を完全放棄する。
など。

ワクチンの効果がどうあれ、あと何年か続く可能性を考慮して、適当に付き合って行く覚悟は必要かと思います。
ここ1年で、「結局は感染症の専門家の意見が、一番の未来予測だな。」と感じたので、個人的なお気に入り発信者を挙げます。

第1位
宮沢孝幸 京都大学准教授。
100分の1作戦を提唱。
https://www.keinet.com/seiryous/wp-content/uploads/sites/349/2020/07/636e29c2b3e74dcf3b45887fb4b00752.pdf
YouTubeなどでも、積極的に発言。
ステイホーム、時短要請などに懐疑的なので、政策批判多め。
敵も多そうなだけに、日本の表現の自由を感じる。

第2位
政府分科会 尾見さん、西浦さん、押谷さんなど多数。
マスメディア報道だと、感情無視のド正論を言うイメージだけど、それは切り取り報道なので。実際に会見している様子とかNHKスペシャルに出ている様子を見ると、印象が異なる。
「感染リスクの高い行動は、今だけは控えて。」、「なんでも自粛というのは辛いし、夏の間の経済優先も仕方なかったと思います。誰が悪いわけでも無い。」などの言葉選びも優しい。「どうしても〜〜したいなら、こういう対策を取ればマシ。」などの妥協案提示も多い。
尾見会長は優しい口調だけど、西浦さん、押谷さんは明快な回答なので何となく役割分担を感じる。

第3位
忽那賢志 国立国際医療研究センターの感染症医師。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/
医師の立場から、現状のヤバさと注意事項を淡々と語るスタンス。悲鳴を上げて、自粛しない人や政策を非難するニュアンスが低いので、読んでも疲れにくい。

第4位
岩田健太郎 神戸大学教授、医師。
感染者数を徹底的に抑え込み、それからしか経済は本格始動しない。withコロナは有り得ない。定期的なロックダウン戦略は、経済を破滅に導く。といった主張。
明快な語り口だが、違う主張には相当批判的。
自分の立ち位置によっては、責められているような気がして落ち込む人もいると思うので、YouTubeなどを見る際は注意。

どの人も半分も発信を追っていないし、僕の無理解もあるかと思います。
それぞれイチオシ政策は違っても、個人レベルの話は似たようなことを言っているなとも思います。僕の場合、自分なりに妥協点を探すための材料として情報収集するスタンスですし。
専門家より、一般人の我々の方が極端に走りがちってことですかね。

2021年1月20日水曜日

ロープ足絡み問題を、さらに考える

1月14日(木)は、自分のクライミング。
ロープが足に絡んで、反転フォールすることがあります。
本日のパートナーが見事にそうなりました。(怪我は、大したこと無かった様子。)

まずは、どんな状況で足が絡むのかを分類します。

ケース① 足の裏にロープが入っているのに、気づかない。
たまに、クライマーが気づいておらず、ビレイヤーから「足、入ってるよ!」と声掛けすることがあると思います。
初心者のうちは頻繁に言われている人が多いですが、フォールに慣れてくると脹脛や足首裏にロープが触れている違和感が怖くなってくるので、大抵は気付きます。

ケース② ムーヴ中に入る。
・乗り込みムーヴで、足首裏にロープが入り込む。
・流している(フラッギングしている)足が、ロープの裏に入り込む。
などが代表的です。

ある程度登れる人でも原理を理解していないため、「次のムーヴで、足に入っちゃうかも。」という予測ができない人もいます。
また、「本気トライ」=「イッパイイッパイで先を目指す」という理解だと、一生この間違いは減らないかもしれません。

①、②とも、止むを得ないケースもあると思います。
・落ちない前提で、絡んだまま通過する。
・フォール開始時に、必死に足を抜く。
といった、苦肉の策もあります。
つまり、上級者が絶対に足首裏にロープを入れないで登っている訳でもないだけに、それを見て我々がどうやって真似するべきかの判断は難しいと思います。
ケース③ フォール中に入る。
予測が難しくて厄介ですが、おそらく今回はこれだったと思います。

・フォール直前までは絡んでいない。
・フォール開始時に、身体が回転し、正対だったものが側対になって落ちる。
・その際に、ロープと足の位置関係が変更される。
⇨完全に壁から離れているので、ジタバタしても改善される見込みは薄く、反転せざるを得ない。

詳しく考えたい方は、
・ボルト足元+1m(?)ぐらいのランナウト。登っている場所は、ボルトから見て1m(?)ほど右。(つまり、ボルトの右上。)
・どっかぶり。
・ロープは、股の間。
・フォール開始前は正対、フォール開始時に右向きの側対。
という状況を詳細に立体的にイメージすると、絡むはずだと分かると思います。
こういうのって、理屈を理解しても、再発防止策を考えるのが難しいですよね。
安全に振りすぎると良質な本気トライはできないし、ムーヴ中に可能なロープ裁きには限りがあるし。
しかし、何事も知っていると登りが慎重になるのは、経験上は間違い無いです。

自分がトライしているルートではないのですが、回転落ちのリスクについて目の当たりにしたのは良い経験でした。
ロングフォールだっただけに、ジタバタも凝視できたので。
具体的に登ったルート
・5.10a 再登
・5.11a 再登
・5.12b フラッシュトライで全然ダメダメ。一番の核心までも辿り着かず!いつものハングドッグからのムーヴ分解&暗記。2時間ほど休んで、2トライ目でギリギリR.P.。

最近、核心までも行けないトライばかりで、辛くなってきました。
もう少し、勝負になるぐらいの難易度をやらないとダメっす。
石灰岩、持久系、5.12前半は、ほとんど勝負にならない、という残念な事実が分かりました!