2011年6月30日木曜日

リハビリクライミング

6月30日(木)の昼は、ランナウトにてムーヴ講習。
今回は、指を痛めて数ヶ月クライミングを休んでいた女性OGさんの、リハビリがてらの講習。

リハビリには、講習でやるような簡単なルートを飽きるまで登る、というのが大変に有効です。

というのも、クライミングは、普通にやっていれば、指などの特定部位に負荷の強いものです。

中級者になれば、
・痛いムーヴは避ける
・そもそも痛めにくい"体幹の筋肉"を使うルート中心で練習する

なんて方法もあります。

でも、これはムーヴが解ってこないと難しいものです。

そこで、入門ルート(ジムの5.8など)を試しに50回くらい登ってみると、うまい具合に全身疲労します。

これが、技の意味でも、筋力の意味でも、初心者には良いことずくめな訳です。
(これの詳細は、何度かお話ししたので、今回は割愛)

具体的な講習内容
・腰を壁に近付けてレストする
・"マッチ"、"飛ばし"、"クロス"といったクライミング用語

唯一、この練習の問題点は飽きることです。
その点、講習中はアドバイス&反復練習数回を繰り返すので、飽きにくくなりますね。

次回は、オープンハンドや短期レストについて講習したいと思っております。

岩稜歩きのための、クライミングジム講習

写真は後で。

6月29日(水)は、ランナウトにてムーヴ講習6時間コース!
今回は、この夏、仲間うちで奥穂西穂の縦走を目指す男性Tさん。
日本最難登山道の1つ!

危なっかしくない岩場歩きを求めて、クライミング講習を初受講です。

スポーツクライミングも、岩場の歩き方も、原理は同じ。
最近は、槍穂縦走や剱岳を目指すくらいの登山者が、クライミングジムに練習に現れるのも度々。
良いことですね。

ただ、ロープを付けない岩場歩きでは、易しいところで落ちないことが大事です。
例えば、クライミングムーヴの"デッドポイント"など、反動を利用した動きは、万が一の不確実さがあるので避けます。

つまり、反動を付けないで(スタティックに)登れる技術が、いざとなると大事です。

具体的には、手を出すときはレスト出来るくらい安定して、足を動かすときも反動を付けないで、というのが理想です。
こうすれば、岩も欠けにくく、行き詰まったら引き返すことも出来ます。

よく山歩きの初心者本には、「1点が欠けたときに他の2点で支えられるように、3点支持が理想」なんて書いてあります。
が、岩場歩きを少し経験すれば「3点支持していても、重要な1点が崩壊したら、結局は落ちるじゃん!」という事実に気付くと思います。

それよりは、岩を欠けさせないために"スタティックな動き"を練習するのが、私はベストだと思います。

という訳で、今回はジムで1番易しいルートを延々と登って、少しずつコツを講習していきました。
スポーツクライミングでは、ちょっとした反動ムーヴ(ダイナミックムーヴ)は、省エネ技術として欠かせません。
それだけに、同じルートも、スタティック限定では、明らかに難しくなります。

初心者には、少し難しい感覚ですが、是非とも覚えていただきたいものです。

具体的な講習内容
・足音を立てない登り方(ネコ足)
・全ムーヴでレストしてみる練習
・反動を付けて楽に登る練習
・全ての足の移動をスタティックにやる練習

初心者には、練習するべきテクニックを適切に意識すること、低負荷での膨大な練習量、が効果的だと言われています。
マンツーマンで、超が付くほど数をこなしましたから、本日だけでも相当慣れたと思います。

2011年6月29日水曜日

無料体験講習(6月)


6月28日(火)の夜は、ランナウトにて無料体験講習。
新規のKNさん、無料体験2回目のKYさん、リハビリクライミング中のOさん、リード講習済みのTZさん、ARさん、IGさん、SZさん、KBさん。

レベルは様々ですから、リード組には各自ワンポイントアドバイスがせいぜい。
ただ、リードが出来る方でも、ビレイパートナーを得にくい引っ込み思案な方も多いものです。
この機会に、色々な方とロープを組むのも、きっとプラスになると思います。

ロープクライミングは、良い仲間が居てこそ。
特に、初級者同士の仲間は、気兼ねも無く、共に成長できるのが最高です。
こういう機会に、少しずつ仲間を増やして欲しいという願いがあります。

ちなみに、講習生の方のレベルに合うよう、垂壁に5.10a、5.10b、5.10cを作っておきました。
4ヶ月ごとにホールド替えですので、お早めにトライを!
5.11以上は、現在作成中です。

あきらめない!

6月28日(火)の昼は、ランナウトにてリード講習。
今回は、週1ペースで頑張ってきた女性Kさん。

定年後に「さあてこれから」と始めたKさん。
今回で、ジムでのリード講習は完成です!

本人からも「伸びるものなんだと分かって嬉しいです」とのコメントを頂けました。
9月からは、手足限定に向けたムーヴを講習していこうと考えています。

具体的な講習内容
・クリップ(復習)
・リードで落ちる練習
・ビレイで止める練習
・実践リードトライ!
(薄被りメイン右壁の5.8を2本1撃、垂壁の5.10aを2撃)

基礎講習の最終回としては、素晴らしい成果が出ました。
本当に良かったです。

2011年6月27日月曜日

7月、8月の予定

7月、8月の日程がおおよそ決まりましたので、御連絡させて頂きます。

まず、先ほど7月9日(土)、10日(日)が空きました。

これ以降、すでに決まった日程の講習以外は、7月、8月中は土日に空きがございません。
理由は、私が季節労働の富士山ガイドに入るためです。
期間中は、富士山に常駐し、週1回ないし2週に1回程度で帰京することになります。

・以下に、ご予約頂いた講習予定
7月23日(土)、24(日)は、岩場リード講習予定。(あと1名なら参加可)
8月27日(土)、28日(日)は、クラック講習(小川山or湯川)(あと2名なら参加可)

また、富士山の合間に帰京する際に、こちらから受講希望者に連絡させて頂くことは可能です。
富士山ガイドのシフト発表が直前であるため、「何日後なら講習可能です!」といった直前連絡になると思います。
平日夜のジム講習などを御希望の方で、それでO.K.という方がいらっしゃいましたら、御相談ください。

ただし、直前連絡での岩場講習や登山講習は、事前の準備メールのやり取りが難しく、困難だと思います。

また、無料体験講習会は、7月、8月も通常通り行います。
こちらも、よろしくお願いいたします。

ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
9月以降は、通常通りの業務に専念いたします。

2011年6月26日日曜日

湯川でも土砂降り!

6月25日(土)は、湯川にてクラック講習。
今回は、ランナウトの常連さんO夫妻。
彼らは、数十年前の学生時代から海外登山に勤しんで、今はクライミングジムの常連、そして今回クラックに興味を持つという、大ベテランにして現役クライマーです。

しかし、今回は彼らもクラック初心者。
神妙に話を聞いて頂き、ありがたい限りです。

少しジャミングの感覚が分かりかけて来たところで・・・
本日は、昼過ぎから突然の土砂降り。
雷もすごくて、退散せざるを得ませんでした。

そして、翌日の26日(日)も講習予定でしたが、朝から降ったり止んだりの天気。
残念ながら中止とあいなりました。

そんな中、お客様からは昔話やら、最近の日本山岳会の話について、幾つか伺いました。

山の歴史、登攀史に関して、大雑把な流れくらいは知っているものの、歴史上欠かせない有名人、初登攀の話には、全く疎い私・・・。
いわんや、写真、風景、動植物をや。

こういう仕事をしている割には、情けない話ですね。
今回、色々と話を伺って、少し反省です。

具体的な講習内容
・ハンドジャム(順手、逆手)
・フィンガージャム(順手、逆手。逆手は、親指でサムカム気味のサイズ調整方法も)
・フットジャム(これは、見本を説明しただけで土砂降りに・・・)
・アルパインクイックドローの作り方、スリングの収納方法(宿泊場所にて)

雨に強い、乾きも良いと言われる湯川ですが、さすがの土砂降り。
無理して続行することも出来ませんでした。
今回は、O夫妻もカムを持参していただけに、残念です!

乾いたクラック探し

写真はあとで。

6月23日(木)は、小川山にてクラック講習。
先週と2連続の女性TMさん、新潟から時々参戦のKさんの2名。

本日の小川山は、10時くらいまで小雨。その後も、曇ときどき小雨。
ただし、前日夕方までが晴れだったこと、この日は風が吹いていたことなどから、どうにか乾いたクラックを探して登ることが出来ました。
クラックの乾きを狙うセオリーとしては
・小雨ならハング下・乾き初めは岩塔の頂上近くの日当たりの良い側面
といった具合。

今回は、朝は雨避けのハングがある小川山レイバック。
雨が止んでからは、日当たり良好なお姫様のクラック2本。(終了点は、お姫様岩の頂上)

ただし、日本一有名な5.9のルート"小川山レイバック"は普段から人気ルート。
平日とはいえ、同じことを考えた数パーティーですぐに混雑。

しかし、後半のお姫様岩はマイナーエリア。
のんびりと講習することが出来ました。

具体的な講習内容
親指岩:
・小川山レイバック(5.9)

お姫様岩:
・カミイルート(5.10b、ワンポイントのフェースムーヴのルート)
・ネイキッドクラック(5.10a、実際は5.8のO.W.って雰囲気)

・疑似リードにて、カムセットの練習
・ワイドクラックの足使い(ニーロック、ヒール&トウ)
・ワイドクラックのプロテクションの使い方(6番をずらしながら登る、など)

予定では、易しいルートでリード練習でしたが、乾きを求めて色々なクラック体験になりました。
そんな中、ワイドクラックの動きを少し理解できたのは、大きな収穫だったと思います。

アウトサイドフラッギング



6月22日(水)の夜は、ランナウトにてムーヴ講習。
最強ブログのTKさん、常連女性TZさんの2名。
先週からの続きで第2回!

彼らは、以前に初心者ムーヴ講習を受講しており、ジムで5.10b程度がリード出来るということもあり、ムーヴ講習の第2段階です。

主な講習内容は、
・レスト、超基本ムーヴのフォーム矯正
・ホールドやムーヴを覚えるなど、ルート攻略の戦略
・"フラッギング"、"ヒールフック"などの個々の基本ムーヴ
といった内容で行っております。

今回の最後は、お待ちかねの"アウトサイドフラッギング"!
どんなムーヴかは、入門書の説明を見るのが1番です。
が、「どのスタンスのとき有効なのか?」、「どのくらい足を大袈裟にクロスさせるのか?」といった問題は、実体験しながらでないと分かりません。

1つのコツとして、「自然と足がバランスを取ろうとするに任せる」(オーバーアクションが有効な場面の方が稀!)というのが正確な答えだと思います。
「自然と」と言っても、例によって例のごとく、慣れがとても重要です。
今回でバッチリとは言いませんが、少しはコツが見えてきたんではないでしょうか。

具体的な講習内容
・脱力と腰を壁に近づけることの両立(足を探すときは腕にぶら下がり、レストや手を出すときは胸を反らして壁に腰を近付ける。TKさん)
・ホールドの名付け方(私の即興課題を、記憶して登る練習。TZさん)
・短期レストを自然に(TKさん)
・ダイアゴナルのフォーム矯正
・アウトサイドフラッギング


今回の2人、お互いに得意が全く異なるのにグレードは近い。
お互いに、刺激を受けられる組み合わせになっていますね。
講習内容も、別々の内容をやったり、共通の内容をやったりします。

2011年6月22日水曜日

無料体験講習会のリマインド

次回の無料体験講習会は、6月28日(火)です。

完全に初心者の方、何かしらの講習を考えている方、大歓迎です。

もちろん、経験者の方も何度でも参加してもらって構いません。
講習生同士の交流の場として、御活用下さい。

詳細は、ホームページを参照して下さい。

昼の部、夜の部、ともに参加御希望の方はメールを頂くことにしております。
既に参加したことがある方で、僕に直接参加表明された方は、メールはしなくて構いません。

クライマーっぽい

6月21日(火)の昼は、ランナウトにてリード講習。
週1レッスン中の女性Kさん、最近復活中の常連男性YZさん。

僕の立場からすると、お客様のレベルというのは単なるグレードだけでなく、会話の節々から滲み出る経験値というのも重要です。
これがある人ほど、会話も通じますし、クライマーっぽくなってきたなあと感じるものです。

例えば、ムーブでは「足場を、こっちに変えた方が腰が壁に近付く」とか、「インエッジよりもアウトエッジにした方が距離が出る」なんて会話が出来るようになると、「おっ!分かってきましたね。」と嬉しくなります。

ロープワークと危険の判断は、まずはリードを覚えるときです。
例えば、ビレイに関して「こういうやり方もありですか?」なんて的を得た質問をふっかけられたりすると、同様に嬉しくなりますね。
特に、危険の判断は、クライミングよりも山に近づくほど重要ですから。

初心者には、何が何やら分らないクライミングですが、少しずつ自分のものにしていただけたらと思います。

具体的な講習内容
・中期レストの復習(アップがてら)
・クリップの復習(Kさん、苦手気味)
・落ちる練習、止める練習(YZさんは、ビレイで流す練習)

本日は、半分以上の時間を落ちたり止めたりしておりました。
次週で、とりあえずリードは完成とするつもりです。

ちなみに。
この日の夜は、富士山ガイドの新人相手に軽い懇親会。
僕自身、7月中旬から8月中旬までは、富士山ガイド中心の生活に入ります。

講習予約を検討されている方は、それ以降ならば空きが十分にあります。
富士山シーズンの忙しさは、毎年、蓋を開けてみないと分らないものですがね。

2011年6月21日火曜日

奥多摩、大雲取谷






















6月19日(日)は、急に空いたこともあり、単独で奥多摩の沢登り。

沢登りというのは、山中の谷(登山道ではない)を歩きます。
滝登りではクライミングをし、釜では水流に浸かりながら、ときには泳いでの突破をしていきます。

これだけでも、トライアスロン的な総合力が要求されます。
また、ルートが自然そのものなのでライン探しの力(ルートファインディング能力)は、クライミング以上に能力差が出ます。

さらに、落石・滑落・溺水・増水などなど危険の判断も多岐に渡ります。
そして、単に色々な沢を登るだけでも楽しいのですが、レベルアップの方向性も僕には魅力的です。

例えば、普通は登らないという滝やゴルジュを突破してみるというのが1つ!
その魅力として
・クライミングやアスレチック的な充実感を、核心部にて存分に味わえる

・水流に近いライン取り(高巻きとは逆)を描けた満足感
(これを"美しい"と感じるのは、ある程度の経験が必要!)

・さらに、高巻きでは見られなかったはずの自然の造形美が見られることも多い

・滝やゴルジュではアルパインクライミング的な緊張感半分、ゴーロ歩きでは気楽さ半分。と、登山を満喫できる

といった感じです。
ゴルジュ突破好きを、一部では"ゴルジャー"と呼ぶそうです(笑)。
中級者向きではありますが、面白いですよ〜。

この手の楽しみなら、日原川本流(割りと簡単)、川乗谷本流(かなりムズい)などもオススメです。

とはいえ、今回は単独なんでロープを出さない程度のアスレチック沢歩き。

1人だと、出発までのテンションが上がらず、苦しむ僕です。
が、1人で歩き出すと、なんだか夢中になるもの。
トレーニング的にゼエハア言ってきました。

具体的な行程
6:55東日原バス停
(林道歩き)
8:45唐松谷出合(入渓)
大雲取谷
13:00大ダワ
(一般道)
13:45雲取山山頂
富田新道(一般道)
15:35唐松谷出合
(林道歩き)
17:05東日原バス停


ついでに、雲取山頂にも寄りました。
僕は、このピークが好きなんですよね。

2011年6月18日土曜日

ジムの5.9以下を歩くように登る




6月17日(金)の夜は、ランナウトにてムーヴ講習。
週一レッスン中の男性Kさん。


初心者ムーヴ講習の目標は、ジムの超入門ルート(5.9以下)を楽々と登れるようになることです。


"楽々と"というのが、出来るようになった人にしか分からない感覚です。


例えば、5.10cが登れる人は、5.9は少なくとも5.10cよりは楽に登れます。
ただ、10回連続で登ってもさほどヘロヘロにならないかと言えば、人に依るでしょう。


つまり、本当に楽に登れているかは、本人には理解しにくい、という悲しい現実。


この感覚、インストラクター達によって「歩くように登る」とか「滑らかに淀みなく登る」とか、色々と表現に工夫がされています。


が、結局のところ、文章では伝えきれないという印象です。


そういう意味で、自分の登りに疑問を感じたら、人に習うというのも価値がありますよ。


具体的な講習内容
・足の軽いデッドポイント(反動を利用した足の移動)
・リード&ビレイの復習
・スラブの立ち込み練習


初心者ムーヴ講習、リード講習が終わったら、しばらくは経験が大切です。
夏になったら、ジムより岩場での講習を受けた方が、得策かもしれませんね。

2011年6月17日金曜日

自立をゆっくり目指す方








6月16日(木)は、湯川の岩場にてクラック講習。
今回は、以前に城ヶ崎クラック、八ヶ岳アイスキャンディと講習を受けてきた女性TMさん。

彼女は、インドアで最近5.11aを登れるようになったそうです。
当塾にいる講習生の中で、レベルは相当高いです。

ただ、かなり怖がりな方で、自立はゆっくり目指す方向!

"自力で登った感"というのは、頭で理解出来ても、実感するのがゆっくりな方や、自分には不可能だと諦めてしまう方も多いものです。
例えば、今回のように怖がりな方、リードを諦め気味な中高年の方など。

そんな方には、無理強いは出来ません。しかし、時間を掛ければ、ゆっくりと実感できたりするものです。
つまり、講師側もゆったりと構えて、技術向上を待ちながら講習するのが良さそうです。

今回のTMさんも、カムを3つだけ購入しての講習参戦!

本日は、疑似リードがメインの講習です。
が、1番カムがセットしやすいルートだけは、リードで完登もしてもらいました。

クラックの自立は夏でしょうか、はたまた秋でしょうか?
じっくりと待ちましょう。

具体的な講習内容
デゲンナー(5.8)、台湾坊主(5.9)にて
・ハンドジャム、フィンガージャム、フィストジャム、フットジャムの確認
・カムの使い方(復習)
・疑似リードを2ルート(お客様がカムセット、講師がチェック、お客様が再度登ってカム回収)
・実践リードトライ!(デゲンナー、R.P.!)
・インクノット、分散支点の作り方、アルパインクイックドローの作り方(オマケ講習)

自立はゆっくりと言いながらも、クライミング能力は高い彼女。
講習のボリュームは、なかなかのものでしたね!

2011年6月16日木曜日

リード講習の仕上げ














6月15日(水)の夜は、ランナウトにてリード講習(第4回)。
今回は、会社の同僚同士のARさん、IGさん。

前回のリード講習で、ちょっと不安が残ったので、今回で復習&実践編。

最後は、本気トライを連発してもらい、ガンガン落ちて頂きました。
(もちろん、ときには完登出来たりもします。)

通常は、落ちる練習や止める練習までで、リード講習は終了です。
しかし、実際に自分でリードを始めると、細かい疑問が浮かんだりするものです。

本気トライをビレイする中での注意点。今回で要点は掴めたのではないでしょうか?

具体的な講習内容
・肩の脱力(アップがてら)
・ビレイの繰り出し(復習)
・リード&クライムダウンをしながら、ビレイの練習
・止める(流す)練習
・実践、本気トライ&ビレイ(交互に、4回ずつ)
・ロープの畳み方(オマケ程度に)

トライする度に落ちるので、フォールする恐怖は激減したようですね。
これも大切なことです。

2011年6月15日水曜日










6月14日(火)の夜は、ランナウトにてジム講習(本日2コマ目)。

お客様は、“やる気3人チーム”のTKさん、常連女性のTZさん。

リードのビレイでは、クリップに合わせてロープを繰り出す動きが要求されます。

この動きが遅いと、クライマーはクリップで大変な苦労をすることになるだけでなく、手繰り落ちの危険も増してしまいます。


コツとしては、

①1回目と2回目の繰り出しをスムーズに連続させる

(常に、どちらかの手がATCの近くを持つ)


②壁の近くにしゃがんでビレイし、繰り出しの瞬間に立ち上がってロープの距離を稼ぐ


③クライマーがロープを触った瞬間に繰り出し開始

(ロープを引き始めてからではない)


④クリップしそうなときは、ブレーキハンドを後ろに引いておいて、待機態勢に入る


⑤クライマーを見て、クリップのタイミングを予想する

(これは、当たり前と言えば、それまでですが・・・)


といったあたりです。


今回は、半年以上前にリード講習を終え、マルチピッチやクラックを中心に受講している2人。

久々のジム講習で、レベルアップ講習の第1回です。

5.10後半から5.11aを目指す上での、戦略やムーブを講習していきたいと思っております。


具体的な講習内容

・肩の脱力(TKさん、今更ながら脱力を理解。革命的!?)

・足の軽いデッドポイント(TKさん)

・“中継”、“飛ばし”、“寄せ”といった名称(TZさん)

・リードのビレイ“繰り出し”をスピーディに行うコツ

  とりあえず、コツは教えましたが、やはり反復練習が必要でしょう!


次回からは、フラッギングなどの個々の基本ムーブを予定。


ちなみに、TZさんのウォームアップが、ビックリするほど上手い人の登り方になっていました!

なんだか一皮むけたのかもしれません。

クリップの安定感

6月14日(火)の昼は、ランナウトにてムーブ講習。
こちらも週1でレッスン中の、女性Kさん。

リードでは、クリップといった体を完全に安定させる動きが出てきます。
しかも、クリップ中に落ちてしまうと即事故(手繰り落ち)。
最悪、死亡に繋がるというシビアなものです。

クリップ中だけは、手が抜けるのはもちろん、バランスを崩すことも、足を滑らすことも許されません。

そのため、安定した姿勢というのを、頭ではなく体で理解するまではリードを教えることが出来ません。
定年後に本格始動したKさん、最初はリードは不可能と諦めておりました。

しかし、週1回も講習を受けて下されば、安定感もなかなかのものです。

具体的な講習内容
・クリップ(復習)
・疑似リード(クリップのタイミング)
・リードでやってはいけない事例集(逆クリップ、Zクリップ、ロープを足に絡ませる、手繰り落ち)
・落ちる練習(軽め)
・超基本の3ムーブ(復習)

いよいよ次回は、リード講習になります。

2011年6月14日火曜日

ロープワーク講習

6月12日(日)は、ストーンマジックにてロープワーク講習。
本日は、マルチピッチを始めるに当たっての基本編。
とりあえず、小川山の2ピッチくらいのルートで練習出来る程度の知識を総整理です。
お客様は、男性の"やる気3人チーム"。
久々に講習です。

彼らはマルチピッチは未体験に近いながら、小川山でクラックの5.8、フェースの5.10aくらいのリードには慣れて来ました。
そんな彼らなら、支点の悪いアルパインの練習ゲレンデよりも、支点の良好な小川山でマルチを覚えた方が楽でしょう。

しかしながら、やっぱりマルチピッチのロープワークはそれなりに複雑!
ちょっとしたトラブル対応も含めて、地面から遠いことの難しさを実感して頂きました。

今回の講習後も彼らが練習に行くのは、1ピッチ、2ピッチのルートでしょう。
なので、事故が起こっても、怪我人を下ろすことだけは簡単な設定。
しかし、彼らにとっては人を降ろせるシステム作り自体が難解な訳で。

本格的なマルチピッチ講習は、また今度です!

具体的な講習内容
・ビレイ点の作り方(流動、固定、独立分散)
・セルフビレイの取り方(ヌンチャク利用、簡易デイジー、インクノット)
・セカンドのビレイ(半マスト、ルベルソ使用)
・ルベルソ解除(荷重を一旦マッシャーに移してから、半マストでロワーダウンする)本日の核心!

・半マストの仮固定
・懸垂下降のバックアップの取り方(レッグループ使用)
・自己脱出(懸垂下降の登り返し)

講習後は、いつものハンドクラックで遊びましたが、今回は全員余裕の完登でした。
さすがです。

さらに、ちょっとしたワイドクラックでも遊んでみました。
こちらは、限定次第で難しくなりますので、もうしばらくはクラック練習になりそうです。

いよいよ彼らも、マルチピッチに近付いてきましたねー。

2011年6月13日月曜日

夏の富士登山に必要な準備

6月11日(土)は、私が所属している富士山ガイド組織の、新人向け講習会。
今回は、僕も新人向けの講習科目を1つ担当しました。

さて、私がやっている富士山ガイドの仕事をちょっと御紹介。
「はとバス」、「クラブツーリズム」、「読売旅行」、「阪急交通」などの旅行会社が、山小屋泊のバスツアーを企画します。
旅行会社が、その宿泊を山小屋に申し込むと、山小屋に所属する我々富士山ガイドが、5合目から山頂までのツアーガイドの仕事を割り振られる、という仕組みです。

そんなわけで、多いときは40人のバスツアーを率いてのガイディングになります。

これに関しての話は、また7月以降に仕事ごとに書いていくことにします。

さて、僕がお客様にしてきてもらいたい準備の話。
もっと言えば、「これならガイド付きツアーで登れます!」って参考基準を紹介します。

1、体力
富士登山は、高山病対策のために参考タイムよりゆっくり歩きます。
が、10時間以上歩くのも確かです。

・9割以上の登頂率を狙うなら
「参考タイム4時間以上の日帰り登山を、参考タイム程度のスピードで登れること」(本番並みの体力トレーニング)
(東京の方なら、高尾山から陣場山まで歩くのがオススメ)

・8割方登れることを望むなら
「2時間程度のハイキングを、力試しに歩いてくる」(本番の半分以下のトレーニング)
(東京周辺なら、高尾山をロープウェーを使わずに歩いてみましょう)

・5分5分でも勝負したいなら
「毎日1時間、犬の散歩代わりにウォーキング」
(全くトレーニングとしては足りませんが、死ぬ気で頑張れば登れたり登れなかったり)

2、装備
最低でも
・乾きやすい服装(防寒具も)

・雨具
(山用の、上下セパレートタイプのもの。最低価格1万円くらい。ビニール雨具は簡単に破れるので、役に立ちません。)

・ヘッドライト
(懐中電灯では、手が塞がって歩きにくい)
確実な登頂を目指すなら
・背負いやすいザック
・ミドルカットの登山靴
・ストック

3、個人での登頂を目指すなら
・高山病の知識
・もうワンランク上の体力
・レスキューシートなどの非常装備
・登山地図
があれば、かなり安心です。

ちなみに、酸素は登頂率にはあまり影響ありません。

以上が、参考基準です。

このブログを御覧の皆さんは、登山経験者でしょうから読む必要ないですね。
自分が行くというよりも、周りに登りたい素人さんが居たときのアドバイスに御利用ください。

富士山の人混みは、山としては特殊です。
しかし、山を始める切っ掛けになっている人も多いので、私としては面白いです。

今年も、富士山シーズンが近付いてきましたね。
緊張します。

2011年6月11日土曜日

クラック講習の御案内

毎度のことながら、急な募集です。

6月16日(木)と23日(木)に、小川山または湯川にて、クラック講習を行う予定です。
2回目は、クラック混じりのマルチピッチ体験になる可能性もあります。

平日休みで講習を受けづらい方など、この機会を御利用ください。

立ち込みのムーブ練習



6月10日(金)の夜は、ランナウトにてジム講習。

今回は、週1ペースでレッスン中の男性Kさん。

今回で、リード講習も一応の完成ですので、いつも通りガンガン落ちていきます。

最初は、あまりのクライミングの高度感に、この分野は辞めようかとすら感じていたKさんです。

それが、いまやロープを信じて落ちまくり。


人間が変わったというよりも、ロープを信じられる技術と経験の賜ですね。


さて、今回の最後はスラブで「立ち込み」の練習。

「70度くらいの壁で良い足場があれば、手無しでも立っていられる」という感覚は、とても大切です。

これに慣れないと、傾斜の無い岩場で手掛かりが無いとビビりまくってしまいます。


この動きにジムで慣れる方法として、「70度以下の壁をノーハンドで登る(足自由)」が、有名です。

が、70度の傾斜が無いジムもありますので、「80度くらいの壁をホールドを掴まずに押す(プッシュ)だけで登る(足自由)」といった練習方法も代替案になります。


今回は、写真の通り「プッシュのみ!」の限定練習。

この動きは、とりあえず出来るのではなく、慣れるのが大事だと思います。


具体的な講習内容

・オープンハンド、肩の脱力(アップがてら復習)

・クリップ(復習)

・リードで落ちる練習

・ビレイで止める(流す)練習

・スラブで「立ち込み」の練習(クールダウンがてら、1回だけ)


リードも出来るようになったので、誰か仲間を見つけると尚良いですね。

2011年6月9日木曜日

クライミングのムーヴ用語




6月9日(木)の昼は、ランナウトにてムーヴ講習。
今回は、週1回ペースになってきた女性のKさん。


クライミングの手の動きは、基本的には「右手、左手、右手、左手・・・」と順々に出していきます。
が、ときによっては同じ手掛かりを右手から左手に持ち替えたり、「右手、左手、もう一回左手」といった順序の方が楽だったりもします。


クライミング用語で言うところの「持ち替え」、「飛ばし」です。


これは、体の動きそのもののコツではなく、手順を考える作戦の話です。
この動きが出来ないという人は居ないでしょうが、言葉を知らない人は案外居るものです。
そうなると、仲間とちょっとした作戦の話もしにくいもの。


当たり前の話ですが、スポーツをやるなら用語も覚えた方が良いですね。


教える側としては、用語はいずれ覚えられるものかもしれないという迷いもあります。


ただ、知らないままクライミングの会話をしている中高年のベテランを岩場なんかでは見掛けます。
そんなときは、「用語を覚えた方が頭が整理されますよ!」なんて思ってしまいます。


具体的な講習内容
・オープンハンド(復習)
・持ち替え、マッチ、クロス、飛ばし、寄せ
・クリップ(復習)
・超基本ムーヴ(復習)


余談ですが、
ジムのルート作りをするにあたっても、ムーヴや手順の名前を覚えておくと便利です。


同じ動きばかりのルートは、スパイスに欠けます。
が、逆に凝りすぎると登る人が効率的なムーヴを探り当てられません。


「そのルートをギリギリ登れる人が、何回かトライすると探り当てられる程度のパズル要素」というのが、練習という意味では理想的です。
が、このさじ加減が難しくって・・・。


グレード相応のさじ加減を考える上でも、技の概念を知っていると便利な気がします。

2011年6月8日水曜日

リードのビレイは完璧に!






6月7日(火)は、ランナウトにてリード講習が2回。

昼と夜で別々の方々です。



<昼の部>

今回の御夫婦は、旦那様は普通に経験者でリードもビレイも出来ます。奥様だけが、ビレイに不安を感じるとのことで、旦那様はお付き合いで来て下さいました。



もちろん、普段一緒に登るパートナーが上手ならば、その方に習うのが一般的でしょう。

しかし、登れることと教えることは違いますので、自信が無ければこういった形での講習も有効です。



優しい旦那様で、最近は奥様のビレイで落ちない程度のリードだけをやってきた様子ですが、今回で、注意点を理解できたと思います。



落ちる練習と、止める練習で、もう奥様はヘロヘロ。

本当にお疲れ様でした!





具体的な講習内容

・トップロープのビレイ(スライド式だけでやっていたので、持ち替え式も練習)

・クリップの確認(外し方も含め)

・リードでやってはいけない事例集

・落ちる練習

・ビレイの繰り出し(詰まらずに出すコツ)

・ビレイで止める練習(流す、止める)

・ビレイヤーの立ち位置


・時間が余ったので、本気トライ&本気ビレイ





<夜の部>




今回のARさんとIGさんは、リード講習の3回目。



いよいよ落ちる練習や止める練習になります。


ここまでは、ロープワークが苦手気味で少しゆっくりだった方々。



しかし、落ちる練習はスムーズそのもの。怖がりつつも、スムーズに落ちまくって頂きました(笑)。



前回までの遅れをスパルタ気味に取り戻し、一応の注意点は教えきりました。が、第4回も受講してくださる方向になりました。リードのビレイは難しいものです。知り合いに上手な人がいないなら、このぐらいの慎重さがあっても良いと思います。


次回は復習と実践練習といたしましょう。





具体的な講習内容


・オープンハンド、足音を立てない登り方(復習)


・クリップ(復習)


・疑似リード&クライムダウンの反復練習


・落ちる練習


・ビレイの繰り出し


・止める練習(止める、流す)


・1番易しいルートで、リード&ビレイの練習





早く、岩場に行きたい彼ら。今後が楽しみです。

2011年6月6日月曜日

いよいよマルチピッチのリード練習!?





6月4日(土)、5日(日)は、三ツ峠にてマルチピッチ講習。
今回は、常連TZさんにリード講習しながら、初心者YOさんには岩場体験という組み合わせです。

リード練習では、実際に、支点をセットしながら登って頂きます。

マルチピッチでは、カムやらロープワークやら、意識することが沢山。
あまりの作業量に、TZさんは何度もパニックに陥っていました。

リード練習を開始したと言っても、まだまだ道のりは続くことを実感してしまいました。

淀みなくロープを扱うのは理想ですが、最低でも致命的なミスは無くさなければなりません。
例えば、セルフビレイの取り忘れ、ビレイ出来ていない状態で登る、ビレイポイントが弱いことに気付かない、などなど。

とりあえず、秋にリベンジを誓い、次回は8月末にクラック講習と決まりました。
まずは、カムとジャミングを鍛え直すという方向で。

YOさんは、全く初めての岩場で、ハーネスとクライミングシューズを購入しての参戦。
基本の結び方からスタートして、最後はマルチピッチで三ツ峠山頂へとトップアウト!
体験講習として、楽しんで頂けたようです。

具体的な講習内容
初日:
・ビレイポイントの作り方

・実際に、4級(草溝ルート)をリード
(カムセットが甘すぎて危険)

・取り付き周辺にて、カムセットを徹底的に復習

・再度、リードトライ。今度は大丈夫だったので、上のピッチもリードトライ。
(草溝、第1クラック)

2日目:(午前中は初心者講習)
・カムの仕組み
・エイトノットの結び方
・懸垂下降の練習
・インクノットの作り方
(TZさんは、その間に懸垂下降のバックアップの取り方、仮固定を反復練習)

・取り付き周辺にて、テーピング、ハンドジャム、フットジャムの練習

(午後は、実践マルチピッチ)
・TZさんリードで山頂へと目指す!
(初日のリード練習ラインからスタートし、じっくり時間を掛けて三ツ峠山頂まで。色々なドラマがありました。)

・取り付き周辺にて、コールが届かない場合の流れを説明

リード中に、TZさんがカムでフォール。良い経験が出来ましたね。

YOさんは、初岩場と思えない落ち着き! なぜか、余裕を持って楽しんでいました。

2011年6月4日土曜日

リードの緊張感

6月3日(金)の夕方は、ランナウトにてリード講習。
今回は、常連男性のKさん。

普段のリード講習では、リードの危険、ビレイの方法、実際に落ちる練習といった内容がメインです。
ただ、彼はリード講習を急ぐ訳ではなく、ムーヴも込みでジックリ受講して下さっています。

そこで、今回はリードのコツに重点を置き、1番易しいルートで何度もリードの反復練習を行いました。
繰り返し登るうちに疲れてきますので、パンプした状態での休み方、クリップ態勢などを、本能的に感じてもらえたようです。

ちなみに、トップロープだとついつい雑になりがちなKさんですが、リードだと足も丁寧に選べていました。
緊張すると、リラックスして新しいことを学びにくい反面、出来るはずのことは丁寧にやるようになったりしますね。

こんなリードの緊張感を利用して、色々なトレーニングが可能です。
それに加えて、山では基本的に緊張感のあるクライミングですから、山屋ならば緊張状態で出来ることは増やさねばなりません。

また、この手の練習法に関して紹介し出すと長いので、とりあえず今回はここまでに(笑)。


具体的な講習内容
・オープンハンド、ネコ足(復習)
・クリップ(復習)
・疑似リード(問題なし)
・落ちる練習(色々なパターンで)
・ビレイの繰り出し練習
・実際に簡単なルートを繰り返しリードして勘を掴む(クライムダウン含む)

今回、リードの刺激も、Kさんには楽しかったようですね。何よりです。

2011年6月2日木曜日

ロープワークか、ムーブか







6月1日(水)の夜は、ランナウトにてリード講習(第2回)。

今回は、先週から受講中のIさんとAさん。男女2名組です。


前回、トップロープのビレイやエイトノットを確認したので、今回はいよいよ疑似リード中心!

という予定でしたが、前回の記憶があやふやでした。

そんなわけで、トップロープの練習がてら、半分の時間をムーブ講習に使いました。


しかしながら、ロープワークは時間の掛かる方々ながら、ムーブに関してはセンスを感じます!

たとえば、正対とフリということが、感覚的に理解できるようです。


ちなみに、私は学生時代、沢登りや雪山中心でクライミングジムは月に数回程度。

当時3年以上掛けても、体のフリは感覚的に理解できず、ジムの5.10bすらも全く登れるようにはなりませんでした。


その壁を乗り越えた切っ掛けは、

①ダイアゴナルなどの超基本ムーブを繰り返し映像に収めた入門ビデオ

②大学4年の夏休みに毎日ジムに通ってみたこと

③いい加減クライミングやらないと山で危なっかしいという危機感

でした。


ただ、僕は逆にロープワークとかのシステム面は、覚えが割りと良かった記憶もあり。

(懸垂下降の練習だけは、高いところが恐ろしすぎて、最初は全く降りられませんでしたが。)


人それぞれですね。



具体的な講習内容

・トップロープのビレイ

・エイトノットの結び方

・ネコ足(復習)

・チョークアップしながら登る

・正対、フリ(普段より概念が大枠ですが、理解できちゃう様子)

・クリップの方法(復習)

・疑似リード(クライムダウンも交えて、効率的なクリップ態勢を体験する)


いよいよ次回は、リードでやってはいけない事例集、軽い落ちる練習、という予定です。

2011年6月1日水曜日

無料体験講習

5月31日(火)は、ランナウトにてクライミング無料体験講習。

昼の部(3名)
常連女性Kさん、男性Yさんは、超基本ムーヴの反復練習。
ランナウト常連女性TBさんは、僕が作ったルート(垂壁5.11b、5.10a)にトライしてもらい、ムーヴやレストのアドバイス。

最後に、全員にデッドポイントの練習方法を紹介しました。
やっぱり、人数が少ないとお得ですね(笑)。

夜の部(10名)
・クライミング初心者2名は、トップロープのビレイを簡単にレクチャー。
(男性Yさん、女性Kさん)

・トップロープ組の男性3名は、ネコ足をレクチャー。
(過去に参加したことのあるGさん、新規のTさん、Yさん)

・リード組の5名は、好きなルートを登ってもらい、気付いた点だけアドバイス。
(常連女性TZさん、やる気3人チームのTKさんとTMさんの2名、3日前にロープワーク講習を受けたSTさんとMJさん)

リード組の方々は、バンバン落ちられる方あり、5.10bをO.S.する方あり、5.10cを後一手まで追い込む方あり。
全員に、何かしらの成長を感じますねぇ。

中には、5.11前半をトライされている方もいます。
もうすぐ、彼にはジムで教えられることが無くなります(笑)。

ちなみに、この日のランナウトのロープエリアは、土日の混んでいる時間帯レベルの大混雑!
リード組の方々は、順番待ちも多くて大変でしたね。

反復練習の回数

5月31日(火)の昼(1時から3時)は、ランナウトにてムーヴ講習。
今回は、常連女性Kさんと、久々に登場の男性Yさん。

本日は、短時間、久々のYさん、ということで、復習コース。

「基本を覚えるためには、特定のテクニックを意識して、1番簡単なルート(5.6から5.8くらい)で反復練習するのが覚えが早い」と、このブログでも紹介してきました。

が、ほとんどの方は、反復回数が甘い!
多くの方は、1から3回だけ練習したら、少しずつ難しいルートで実践しようとします。

無意識に近い感じまでテクニックを染み付け、徐々に難しいルートに応用するのがセオリーです。
まだ考えながらやってるレベルだと、難しいルートでは忘れてしまうもの。

ごく短いルートならいざ知らず、距離が長いと手順を追うだけで頭がイッパイになるからでしょう。
(他のスポーツなら・・・反復練習は基礎連。本気トライは試合。というイメージ。)

という訳で、大袈裟でなく10回、20回の反復が必要です。

反復が甘い方は、飽きちゃうんでしょうね。
いかに飽きずに反復するか!
これは、講習していても、手を替え品を替えで工夫するポイント。

以前は、僕は講習でワンポイントを教えて自主反復練習をオススメしてきました。
しかし、これだとお客様にも根性や創意工夫を強いることに・・・。

最近は、反復練習に付き合いながら教えたり、反復練習のペースメーカーになること自体も、講師の仕事になりうるんだなぁと感じています。
(ただ、若くて根性のある人は、やっぱり自分で反復した方が安上がりだとは思います。)

具体的な講習内容
・ネコ足(復習)
・オープンハンド(復習)
・クリップ(復習)

今回は、特別に2時間コースでした。
やはりアッという間ですね。