本日は、マルチピッチを始めるに当たっての基本編。
とりあえず、小川山の2ピッチくらいのルートで練習出来る程度の知識を総整理です。
お客様は、男性の"やる気3人チーム"。
久々に講習です。
彼らはマルチピッチは未体験に近いながら、小川山でクラックの5.8、フェースの5.10aくらいのリードには慣れて来ました。
そんな彼らなら、支点の悪いアルパインの練習ゲレンデよりも、支点の良好な小川山でマルチを覚えた方が楽でしょう。
しかしながら、やっぱりマルチピッチのロープワークはそれなりに複雑!
ちょっとしたトラブル対応も含めて、地面から遠いことの難しさを実感して頂きました。
今回の講習後も彼らが練習に行くのは、1ピッチ、2ピッチのルートでしょう。
なので、事故が起こっても、怪我人を下ろすことだけは簡単な設定。
しかし、彼らにとっては人を降ろせるシステム作り自体が難解な訳で。
本格的なマルチピッチ講習は、また今度です!
具体的な講習内容
・ビレイ点の作り方(流動、固定、独立分散)
・セルフビレイの取り方(ヌンチャク利用、簡易デイジー、インクノット)
・セカンドのビレイ(半マスト、ルベルソ使用)
・ルベルソ解除(荷重を一旦マッシャーに移してから、半マストでロワーダウンする)本日の核心!
・半マストの仮固定
・懸垂下降のバックアップの取り方(レッグループ使用)
・自己脱出(懸垂下降の登り返し)
講習後は、いつものハンドクラックで遊びましたが、今回は全員余裕の完登でした。
さすがです。
さらに、ちょっとしたワイドクラックでも遊んでみました。
こちらは、限定次第で難しくなりますので、もうしばらくはクラック練習になりそうです。
いよいよ彼らも、マルチピッチに近付いてきましたねー。