12月13日(金)~14日(土)の朝にかけて、雪上訓練Lv.2。
場所は、谷川岳天神尾根の森林限界より下あたり。
男性ONさん。
<意外なほど、晴れ!>
雪上訓練のクラス分けは、今季スタート。Lv.1が、トレースのある雪山縦走を目指す。
アイゼン・ピッケルワーク
Lv.2が、トレースのない雪山縦走を目指す。
ラッセル&テント泊
Lv.3が、3,000m級の縦走やアルパインクライミングを目指す。
雪洞&雪上支点
といった枠組みです。
<ワカンの外付けが、イマイチ定まらない>
特に、私はLv.2の重要性を感じています。
当塾講習生は、クライミング重視の人が多く、どうしても冬山経験が浅くなりがちです。
なんで、バリエーションには興味があるが、肝心の冬山技術が怪しい、という話。
<膝下程度のラッセル>
以前、バリエーション一歩手前の登山道として、
谷川岳西黒尾根、甲斐駒ケ岳黒戸尾根、赤岳真教寺尾根、北岳池山吊尾根、を紹介しました。
この辺りが登れるようになってから、バリエーションはトライして欲しいと。
<ワカンの付け外しは、かなりコツが要る>
ただ、どのルートにも
「トレースが消えちゃったから」
と言って、簡単に敗退するグループに会います。
「えー!そうなってからが、面白い登山なのに!?」
というのが、私の感覚。
<夕方、天気が崩れて来た>
ラッセル、ルートファインディング、敗退判断、手袋を濡らさないようにする工夫、などなど。
考えることが目白押し。
一般ルートでも、バリエーションのような楽しみが出来ます。
もちろん、冬山技術も奥が深く、終わりなき旅・・・
私も、毎年ちょっとずつ上手くなるのを感じる程度。
ですが、それ自体を楽しいと思えるぐらいじゃないと、アルパインどころじゃないと思うんです。
<出発前、テント内で靴紐を締める>
今回のONさんも
・ラッセルは、ほとんど初めて
・手袋の操作性が悪く、買い直し
・手袋を外したときの、手袋の置き場所が定まらない
・ザックの外付けが、上手く行かずにブラブラ
・首に付けたコンパスが、ジャケットの前を開けるとブラブラ
・ワカンが、ずれる
・雪上テント自体は初めてで、水作りから手袋乾燥まで、知らないことだらけ
と書き出せばキリがない、素人感が溢れる可愛らしさ。
このあたり、もう少し洗練させてから、バリエーションに行った方が良さそう。
でも、今週末に、もうLv.3なんですけどね(笑)。
ま、色々と試してもらいましょう。