12月10日(木)は、クラックリード講習にて、城ヶ崎。
女性HSさん、男性ONさん、女性UNさん、加えて復習参加の女性HMさん。
反省というのは、痛みを伴います。前回の、クリップ忘れした自分を振り返るにしても。
以前、ロープワークで頻繁にミスをしていたARさんは、
「ロープワークって命に関わるから、ミスすると自分がダメ人間な気がしてすごく落ち込むんですよ。」
と、話していました。
特に、人から注意されたりするのは、気分が良いものではないです。
だいぶ前に、ビレイを注意するのが難しいという話を書いたと思いますが、同じですね。
ただ、カムセットが一応できる人にも、より確実なカムセットを考える時間は、とても重要です。
最低限の終了点作業が出来る人であっても、事故例を知って、さらに安全度を上げることも。
例は、いくらでも思いつきそうです。
今回、HSさんの本気トライ後に、
「あそこの核心は、固め取りして欲しかったですね。」
と話しました。
(下部核心のため、1本抜けると大事故につながる)
「でも、これは効いてるとは思うんですよ。」
と言いたくなる人が、ほとんどだと思います。
「効いてても、明らかな核心前は固め取りすると安心。」
というのは、私が何度も話していたとしても。
この裏には、
「だから、私のやった行動は、危なっかしくないですよね?」
という自己肯定の気持ちが隠されているように、感じます。
HSさんは、
「オブザベの段階で、固め取りする意識で行かないと、その場だと思いつかないですね。」
と、建設的な反省を言いました。
これは、ちょっと私も嬉しい場面でした。
すると、他の講習生が
「オブザベだと、あそこが核心とは分かりにくいから、トライ中に行きつ戻りつしたときに固め取りするんでも良かったかも。」
という実践的な意見を上げました。
いやー、すごく良い勉強の時間です。
これくらい建設的な会話になって来ると、反省特有の痛みを感じなくなってくるのは、何故なんでしょうね?
一番ツライはずの、安全意識に関する反省なのに。
本日の本気トライと、この反省を含めて、HSさんはクラックリード講習卒業といたしました。
また、自力で何回か登ったら、是非とも復習参加なり、マルチピッチリード講習なり、御参加くださいませ。
具体的な講習内容
・ジャミング練習(ハンド、フィンガー、サムカム、など)
・ジャミングの方向を維持したまま引き付ける
・地上でのカムセット練習
・リードで落ちる練習(HMさん、HSさん、ONさん)
・疑似リード(UNさん)
・実践本気トライ
ONさん:ネッシー(5.8) テンション掛けつつトップアウト
HSさん:フラッシュダンス(5.9) ムーヴ解決できず敗退
HMさん:フラッシュダンス(5.9) テンション掛けつつトップアウト