2015年12月22日火曜日

冬の低山をどうオススメするか

12月20日(日)は、雪上訓練Lv1-Aにて、天神平。
全員新規で、男性NMさん、男性KHさん、YTさん夫妻。

今回は、インストラクター研修として、KMさんが参加して。
<ようやく、雪山シーズンイン>

今回、いわゆる冬靴ではなく、トレッキングシューズで参加された方がいらっしゃいました。

ハイカットで、アイゼンも付けやすいくらいのソールの固さはあります。
ちょっとしたキックステップくらいは、十分対応できるものです。

ただ、保温材が無いので、足が冷え、凍傷のリスクは倍増します。
<キックステップ>

この靴、3シーズン靴などと呼ぶ人もいて、

・残雪期の暖かい日
・関東の冬の低山(積雪10cm~30cmくらいを想定)
・夏の雪渓

といった場面に履く人も多いです。
<歩行訓練>

で、今回の方は、行きつけの山道具屋さんでこの靴をオススメされたそうです。

「本格的な冬靴を売ってしまうと、危ないところに行ってしまうだろうから。」
という配慮だと、講習生本人から伺いました。
<快晴>

実は、私も大学1年生のとき、同じ山道具屋さんで初めての冬靴を購入しようとしたところ、同じタイプの靴をオススメされた記憶があります。
ただ、当時お金も無かったので、私も喜んでそのオススメに乗ったような気もしますが・・・。

実際、その後の2年くらいは八ヶ岳などのメジャー山域には行く機会は少なく、半分以上を雲取、大菩薩、甲武信、金峰、ミズガキ、といった中級山岳に行くことになりました。

この方向付けは、やっぱり有難い話だったなと思っております。
ただし、その靴で攻めすぎた結果、軽い凍傷にもなりました。
ちなみに、今回の雪上訓練Lv.1-Aの参加条件も、
“アイゼンを使った登山を行ったことがある(軽アイゼンでも可)”
としています。

この成果として、夏山しか歩いたことのない講習生達が、ギリギリになって1度だけでも冬の低山を歩いてくるという実績(笑)もあります。
<滑落停止>

なぜ、我々がそこまでして冬の低山をオススメするのでしょうか?

役に立った。
当時なりに、楽しかった。
そういう発想が無い人に、知らせたい。

といった心境です。
<でんぐり返し>

夏山から冬山へは、ハードルがとても高いものです。

講習会、ガイド登山、山岳会、・・・。
いろいろありますし、どれも実態を知ってはいるつもりです。

結局、一番効くのは冬の低山経験の量かな、という印象です。
奥多摩、奥秩父も楽しいですよ。

その上で、何回か講習に足を運んでいただければ、嬉しい限りです。
<最後に、スキー場トップへ>

<谷川岳をバックに>

<お疲れ様でした>