11月4日(日)は、マルチピッチリード講習にて、越沢バットレス。
男性NSさん、女性IUさん。
<オブザベ>
「いや、そんなでも無かったですよ。いかにもグラグラして、今にも外れそうな岩では無かったから。」という返答。
<1P目>
<懸案の小ハング>
「小ハングにおいて、体重を預けざるを得ないホールドが1%でも欠けてフォールする可能性がある。」なら、私は“かなり脆い”と評価を下しているようだと分かりました。
一方で、
「いかにもグラグラと揺れる、周りの岩が崩れている、などのガレ場みたいな兆候が顕著である。」なら、“かなり脆い”と評価を下す講習生も多いようです。
多分、10%~50%で欠けるぐらいの岩が脆いということでしょう。
IUさんも、今回はそう判断した様子。
<小雨が降って来て、昼前に降りることに>
かつ、そのときのプロテクションが3つ固め取りされていたのですが、どれも確実なプロテクションとは言い難い印象でした。
「リードでフォールしたら、たとえ小さなフォールでも3本まとめて飛ぶ可能性が10%以上はあるんじゃないか。」
というのが、私のプロテクション評価でした。
ちなみに、この場面で3本吹っ飛ぶと、大怪我のリスクは大です。
<しかし、昼には晴れて来たため、再度登り始めます>
“数%のホールド欠損フォール”ד10%のプロテクション崩壊”דカムが3本抜けたら、ほぼ確実な大怪我”
だと感じました。
あくまで感覚的ですが・・・
0.3%ぐらい大怪我リスクのある場面。
その中には、打ちどころによっては死亡リスクもある。
0.3%は、受け入れがたい高確率・・・。
<クラック>
どこまで意味があるのか疑問になることも多いです。
でも、長くクライミングを続ける上では、この辺の感覚を研ぎ澄ますことも大事だと思います。
それで、ヤバいと思ったら
・ライン変更
・敗退
・ホールドの引く方向の調整で、岩が欠ける確率を下げるムーヴ模索
・プロテクションの調整
など、あらゆる手段を講じて欲しいものです。
<2P目>
<フォロー中>
<3P目>
話は変わりますが、本日は小雨が早い時間にパラついて一度は撤収モードでしたが、午後からはバッチリ登れました。
むしろ、2人にとっては初めてのオールフリー完登で、良い経験となりました。
ダメだったことの反省も大事ですが、完登という成果も、やはり良い経験ですよねー。
特に、2P目、3P目のそれぞれのリードは、見事なプロテクションワークでした。
<ザックが重い>
<オールフリーにて、無事完登!>