10月27日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
復習参加の男性ITさん。
<色々と腑に落ちながら、楽しんでもらえた>
①ムーヴ練習でも、スタティックとダイナミックの差などを細かく考え、自然と反復練習になってしまうぐらいのモチベーション。
どちらかと言えば、こういう微細な差に拘る練習は、億劫がる傾向だった記憶が・・・。
②その際、シューズに土が付かないように、慎重に立ち回ります。
<オブザベ中>
過去に、トップロープで触ってしまっているそうですが、オブザベも入念です。
「カムもあると、ランナウトがマシになるかも」という類のルートなので、ギア選定もオブザベで入念にして、何個か持参。
以前は、こういうとき丸々1セット持って行く印象でした。
④リード中も、レストが良い感じです。
今までは、ほとんどノーハンドレスト出来る傾斜でのみ、レストしたりチョークを付けている印象でした。
普段ジムで登っていないから、垂壁などに不慣れというのもあるので、私もこれまで強くは指摘しなかったのですが。
それが、今回は垂壁でも普通にチョークアップしています!
⑤判断も普通。
易しいランナウトセクションは、しっかり行きつ戻りつ。
ボルト間隔が近い核心部では、膝下ぐらいまでフォールしながらムーヴ探り。足元になるときは、ちゃんと怖がってくれるので、ビレイしていても安心感があります。
易しいと甘く見てポンポン登り、核心部ではテンションコール、という悪癖は本日は感じさせません。
<1トライ目で、再現性が低いながらも一応ムーヴが出来た>
力の方向を意識して、なるべく理にかなった動きを探します。
トップロープ登りで強引に行くと、再現性が無い上に、不意落ち確率が上がるから嫌なんだそうで。
<2トライ目で、本人的にもムーヴ解決して、嬉しそう>
本人に聞くと、「やっぱり、クラックでの落ちる練習が急速にリスク管理能力を上げますよ。」とのこと。
それによって、ボルトルートが大分楽になったし、意識の持ちようも変わったそうで。
「きっと、他の人もクラックやったら安全管理能力が劇的に変わりますよ。」とのこと。
私の分析は、もともと能力は結構あったので、全体的にちょっとずつ丁寧にやったら劇的に変わったという印象です。
是非とも、この感じを続けて欲しいと思います。
これを数ヶ月継続すれば、クライミングの世界が今までとはガラッと違うものに見えて来るんじゃないかと思います。もちろん、今日明日にグレードが上がるとか、そういう話ではありません。
楽しみにしております。