2019年10月2日水曜日

コラボ企画で岩場基礎トレ

9月29日(日)は、林智加子ガイド企画の岩場基礎トレ、小川山にて。
林智加子ガイドの屋号は、ソレイユ。
<ルート名のない岩にて、何度も上り下り>

登山者向けの岩場歩き講習。
巷では、よく聞きますし、需要も大きいと思います。
一方で、「そんなことやるぐらいなら、クライミングやった方が良いよ。」と思っているクライマーも多いでしょう。

私の体感では、クライミング技術のうち、1~2割が岩場歩きに直結します。

(「どの1~2割か?」、私なりに色々と考えがあります。
岩場で見かける他のガイドとは、全く違う教え方をしていると思いますが、到底書ききれないのでスルーします。)
だから、普段からクライミングを練習している人であれば、知らず知らずのうちに岩場歩きも進歩していきます。
そして、登山道で周りの足取りに不安定さを感じ、「もっとクライミングやれば良いのに。」と思うことも多いものです。
しかしながら、クライミングに興味が薄い登山者からすると、これは厳しい現実です。
クライミングを練習しても、その一部しか岩場歩きに返ってこないのですから。

意を決してジムに一度行っても、色々な理由でクライミングを敬遠する登山者を、これまでも数えきれないほど皆見てきていると思います。
<今回は、登山靴>

となると、ここで講師に求められるものは何なのでしょうか?

①岩場歩きに直結する部分を抽出して、かみ砕いて説明すること
②クライミングに興味を持ってもらうこと
<安定感を求めるために、真剣に考える様子>

2つとも壮大な方向性なので、その僅かな部分だけでも進歩してもらえたならと思って、本日のイメトレをして来ました。
ところで、やっぱりチカさんは、自分のお客様に対して、素晴らしく手厚いですねー。
事前メールのやり取り、この講習の意義説明、そして岩場ではコーヒーも差し入れしちゃうという心遣い。
リスク管理における頭の中のクリアさ、アナウンスの上手さ、毅然とした態度には、富士山仲間の中でも定評があって、周知のことですが。

流石でございます。
<ちょっとずつ、ロワーダウンにも慣れてきた。岩場歩きには使わないけれど。>