2019年11月21日木曜日

脳のキャパを奪うのは何か?

11月17日(日)と19日(火)は、岩場リード講習にて、天王岩。

1日目が、女性YIさん、復習参加の女性Hさん。
2日目が、男性SKさん、女性KBさん。
リード中に、「イッパイイッパイで、何にも考えられませんでした。」という初心者の声を頻繁に聞くものです。

本来考えるべきことの例。
・ランナウト具合
・岩が欠けそうかどうかなどの状況
・ロープと足との関係など、フォール態勢
・手順、足順
・その他、ムーヴに関するコツあれこれ

さて、何にイッパイイッパイなんでしょうか?
脳のキャパを使い切ってしまうほど、何に夢中なんでしょうか?
<比較的冷静なYIさん>

①パンプしそうで、早く行きたいという気持ち。
②早く登って、岩登りという行為から離れて、地上に戻りたい気持ち。
などが代表例かと思います。

では、ジムの垂壁でガバガバならば、そういう焦りは無いから大丈夫なんでしょうか?

そうやって尋ねると、
「そのときは、何も考えなくても腕で引き上げて行けば登れちゃうから、何にも考えてません。」
という回答が返ってくることもあります。
<無事にO.S.>

「何にも考えていません。」
とは言っても、次のホールドを探すという行為だけは少なくともやっているはずです。

いや、もしかしたらホールド探しだけをして、上を目指しているのでしょうか?

次のホールド発見⇒感覚的に足を運んでホールドをキャッチ⇒次のホールドを発見⇒・・・
というルーティンに、思考の大部分が支配されているのでしょうか?

だとすれば、見るからに右手で取るべきホールドを左手で取ってしまうのも、納得できます。
そんな話をしたら、SKさんは何かが腑に落ちたようで、何度もそれを言っていました。

「それだな。自分は、ホールド探しに夢中なんだな。」
クライミングは、常に自分を俯瞰することが求められますね。

まぁ、他のスポーツもそうなんでしょうけど、クライミングはレストも含めて静止している時間が多いので、比較的やりやすいスポーツだとは思うんですけど。
どうでしょうか。
<頑張ってフラッシュ!>

実践本気トライ
YIさん:ヒトリシズカ(5.8) O.S.
Hさん:ちいせみ(5.8) O.S.
KBさん:アプローチ(5.8) フラッシュ(初見だが、下から色々とアドバイスをした)
SKさん:アプローチ(5.8) 再登