2020年9月7日月曜日

山度80%

8月14日(金)は、クラックムーヴ講習にて、瑞牆。
男性MKさん、女性IUさん、女性ISさん、女性WNさん。

<アプローチ別ラインのチムニーをリードするIUさん>


本日は、ワイド。
地獄エリアの「クラックの森」。
このエリア、ISさんの以前の感覚からすれば、大変に“山度”が高いエリアです。


<みんなで、ワイワイ>

アプローチは、踏跡を辿ること30~40分。
地形的にも少し分かりづらく、小川山のスラブ状岩壁やソラマメあたりより、コツが色々必要です。
(今回は、私が案内。)

また、1ピッチのクラックをアプローチとして登る必要があります。
5.7のワイドを登るにせよ、5.8~5.9ぐらいの別ラインを登るにせよ、リード&フォローでのアクセスとなります。


(今回は、マルチ卒業生のWNさん、受講中のIUさんがリードしてくれたので、あとの2人はフォロー。)
<懐かしの5.7をリードするWNさん>

アプローチを終えると、広々としたテラスがあります。
そこで半日を過ごすため、アプローチシューズや食糧、防寒具などを荷揚げする必要があります。
(今回は、私が行う。)

さらに、広々としたテラスも念のためにセルフビレイを取るため、フィックスロープを張って行動する必要があります。
(今回は、私がフィックスロープを張るため、セルフビレイの架け替えのみを行う。)
<エリアでのクライミング開始>

さらに、終了点は未整備なので、立木での懸垂下降(かつ、下からは立木の太さがイマイチ見えない。)が前提です。
(これは、岩場リード講習や城ケ崎で講習済みなので、各自で頑張って。)

※ルートは、6ラインほどありますから、各自が登るラインは選び、エイドダウン敗退なども各自でやってもらいます。
<土のルンゼ>

最後に、撤収して下山する際も、アプローチの1ピッチ目を懸垂下降します。
これは、WNさん、IUさんにセッティングをお願いして。
<エントランス(5.9)を宿題回収するMKさん>

今回は、あまりに遅くなったので、下山は私が先導。
21時30分ごろに、駐車場でした(笑)。
<1本目は敗退するWNさん>

こんなにも山度が高いエリアで、行く前は緊張いっぱい。

そして、トライそのものも、ワイドで決して上手くは行かず。
しかし、ISさんは感動と悔しさで燃え上がったようです。
<エントランスをO.S.するIUさん>

これまで1~2年は、なんだかんだ整備がキッチリされたエリアでの本気トライが好きだと
仰っていました。
が、ここ最近は小川山のスラブ、クラック、小川山のアプローチなどに向き合いたいと感じて、数カ月が経ったタイミング。

そんな折、その極地とも言えるこういうエリアは、とても刺激的だったのでしょうね。
<ISさんを苦戦させたチムニー>

・もともと冒険的要素や総合力に憧れが強かったのか
あるいは
・岩場で行くうえで避けては通れない要素と実感してきたのか

ISさんに限らず、スポート中心でやっている人にも、色々な感情がありそうです。
<エントランスをエイド交じりでトップアウトするWNさん>

なぜか、最初からワイドには興味津々な感じですし、もう一度来ればきっと楽しめることでしょう。
再訪のときまでに、総合力を培っておきたいですね。
<OWの入門っぽい>

MKさんは、このエリア2回目でしたが、やはり成長を感じていました。
その一方で、エイドダウンはちょっと課題がありそうです。

WNさん、IUさんは、こういう状況への対応力とか、落ち着きを感じます。
まぁ、色々くぐってきてますからねー。
だいぶ逞しさを感じて、良い日でした。
<テラスは広いが、土なので踏み抜きの可能性はありそう>

<夏は、最高に涼しい>