2014年4月14日月曜日

5.8を登れなくても、卒業は可能

4月12日(土)は、湯川にてクラックリード講習。
男性SRさん、女性IMさん、女性SGさんの3名。
<ボルダー練習>

本日、SRさんは卒業試験のつもりで、デゲンナー(5.8)をオンサイトトライ!

結果は、
テンションを20回くらい掛け、カムを何度も決めなおしたりしながら、無事にトップアウト!

で、私がそのカムをチェックに上がってみると、上出来。
どれも、充分に止まりそうな上に、1個抜けても次のカムで止まるくらい固め取りを連発。

見ていて、安心感のあるトライでした。
<土日の湯川は、ちょっと混んでる>

前回の城ヶ崎で、リードしたときの安定度と合わせて、クラックリード卒業です。
<半年前より余裕のあるIMさん>

一方で、講習3回目のSGさんは、トップロープリハーサルの後にデゲンナーをサクッとR.P.。
ジムで5.11をコンスタントに登るだけあって、ムーヴは上手い。

ただ、台湾坊主(5.9)で擬似リードした限り、
「こんなんじゃ、すぐ死んじゃいますねー。」

というカム&戦略。

って訳で、SRさんより登れるけど、卒業はまだ先。
<最近、ブルブル震えなくなってきたIMさん>

卒業は、
「そろそろ、自力で行ってみても良いと思いますよ。」

という基準です。

だから、登れない人の方が、講習ルート(5.7~5.9くらい)で安全管理技術を見抜きやすいと思っています。
ギリギリのオンサイトトライ、テンション掛けかけトップアウトが、一番良く分かるので。

SGさんの、本当の安全管理技術を見るには、5.10前半ぐらいが良いかもしれません。
<デゲンナー>

城ヶ崎で卒業された方も、一度は湯川で補習すると良いと思いますよ。

湯川は5.10台が充実なので、ちょっとクラックが分かってきた人には楽しいエリアです。
<岩場リードの頃よりサマになってきた、SRさん>

具体的な講習内容
・ハンドジャム
・フィンガージャム
・フィストジャム
・骨盤を入れる意識
・体を壁から離す意識
・カムセット練習(地上にて)
・擬似リード(SGさん、IMさん)
・実践リード(SRさん、SGさん)
<SGさんのは、デゲンナーをR.P.>
とはいえ、5.8が登れないと行けるエリアは限られます。

登れるに越したことは、ないですね。(笑)

2014年4月13日日曜日

積極的な補習のススメ

4月11日(金)は、リード2回目で男性IKさん。

そのまま、2コマ目で、IKさんは続けて。
加えて、男性OZさん。
NMさん、NOさんが、補習で。
本日、
「いやー、すっかり忘れちゃったんで。」
「すいやせん、エイトノットからお願いします!(笑)」

という雰囲気で、補習の2人が登場。
復習の上手さは、千差万別。

優等生は、講習の7割~8割を記憶
さらに、一部はヴァージョンアップさせて、

「石田さん!前回の講習でやったことを意識して登って居たら、こんなことも出来るようになっちゃいましたよ。」

という感じ。
ですが、今回の2人のようなパターンは、2番目に優秀だと思っています。

っていうのは、忘れちゃったことを自覚して、恥を忍んで再受講ですから!
実際、

「なんか、講習直後より出来なくなっている気はするなぁ。」
と思いながらも、

「もう一回受講するのも、なんだかなぁ。」
という心理で、進歩が止まっている人も多いなと感じるからです。
同じことを2度習うのは、ムダではありません。

完全に理解しているならともかく、曖昧なこと、自信がない部分があるなら、そこが伸び止まりの原因になっています。

ジムのリード講習に、5回、6回かかったって良いんです。
3回で卒業した人が、補習を何回も受けたって良いんです。

完全に理解すると、意外と次のステップは近いものですよ。


具体的な講習内容
・過去のリード講習と同じなので、割愛

OZさん:無事に卒業
IKさん:まだ、ビレイに不安が大きいので、もう一度3回目を
NMさん、NOさんペア:もう一度3回目を受けたら、かなり良さそうです

2014年4月11日金曜日

クラック講習2学期の始まり

4月10日(木)は、クラックリード講習にて、湯川。
講習2回目の女性SGさん、お連れの新規男性MOさん、補習の女性ARさん。
城ヶ崎も、岩がヌメリ始める4月。

逆に、長野、山梨の方面では、ベストシーズンを迎えています。

本日も、湯川は暖かく、昼間はTシャツ1枚という場面も。
その一方で、湯川でのクラックリード講習は、城ヶ崎よりもルート自体が難しい。

グレードで言えば、
城ヶ崎が5.4~5.8、湯川は5.8~5.9での講習となります。

さらに、ルートも、
城ヶ崎が7mくらい、湯川が10m以上。

ジャミングも、
城ヶ崎はハンドだけでも登れる、湯川はフィンガー、フィストも大事。
<ボルダー初段で、トウェルブ様のMOさん>

だから、湯川でのクラックリード講習は、
「ジムで5.10c以上がリードできないと、大変ですよ。」

と私も考えています。
<地上でのカムセット練習>

さて、城ヶ崎で卒業したARさん。
すでに、仲間と城ヶ崎へ登りに行ったりもしています。

で、今回は補習で湯川。
<唯一の短いルート。デゲンナー>

午前中は、通常のクラックリード組と一緒に、ジャミングの基礎練習。

そして、昼前からデゲンナー(5.8)のオンサイトトライ!
<1トライ目>

で、10回くらい落ちながらも、どうにかトップアウト。

途中で、心が折れてしまって、
「もうクラック向いてません。」

なんて言ってました。
<1トライの後、心折れまくり>

が、2時間くらいして、なぜか復活。

午後に2トライして、どちらも数回のテンションでトップアウト!

「頑張りました!」
「クラック、嫌いにならないで済みました!」
という発言が、印象的です。
<フィンガージャムの練習>

ARさんとしては、
「やっぱり、湯川は厳しいです。クラック講習2学期の始まりです。」

と言うことでした。

本人的には、卒業~補習、というよりも、城ヶ崎が1学期、湯川が2学期なんですね。
<2トライ目の後>

ただ、安全管理は最低限できているので、仲間と登りに行ったりしながら、2学期も交えると良いと思います。(笑)
<「湯川は長い!」と、講習生に言わしめる5.9>

具体的な講習内容
・テーピングの巻き方
・ハンドジャムのコツ
・フットジャム
・骨盤を入れる、壁から体を離す意識
・フィンガージャム
・トップロープ練習(SGさん、MOさん)
・実践リードトライ(ARさん)

基本確認のために、受講

4月9日(水)の夜は、リード2回目。
男性OZさん。
OZさんは、他ガイドの講習会でリードを学んだこともあります。

ただ、ビレイの立ち位置、墜落距離などに関して、基本を確認したくて当塾の講習に来ました。

講習も色々ありますが、ビレイ練習に関して、当塾ほど充実しているところは無いんじゃないかと思います。
つまり、落ちる練習がメチャクチャ多いってことなんですけどね(笑)。
とはいえ、経験もあるので、講習は順調そのもの。

色々と、直すべき点も多かったので、いきなり岩場リード、クラックリードとかを受けないでくれて助かりました。
さて、あと1回で、リード講習も終了予定ですね。

具体的な講習内容
・トップロープ、クリップの確認
・リードでやってはいけない事例集
・墜落距離の予想
・落ちる練習&止める練習
(割と、ハードなパターンまで含めて)

2回目ながら、3回目の内容も半分くらいやっちゃいました。
あとは、実践本気トライですね!

下見のつもりが、充実クライミング

4月7日(月)、4月8日(火)は、自分のクライミング。
自分のクライミングは、冬の間はジムのみ。
まず、慣らし運転から。

初日は、今井くんと榛名山黒岩で、講習の下見がてら。
2日目は、K田さんのお供で、北川。
<黒岩の、とあるクラック>

黒岩は、壁の高さ60mくらいで、2ピッチ、3ピッチのマルチもあります。

そこで、マルチピッチリード講習の下見を半日、自分のリハビリクライミング半日、という気持ちで。
<意外と、ムズイんですけど>

とりあえず、トポとの照合はしないでラインを探訪します。
(自宅で、軽くどんなエリアかは確認してきたが、講習生と同じ条件でやるために取り付きでは読まない。)

「あー、これならオールNPでトップアウトできるかも。」
というクラックを見つけたので、アップがてら。
<高崎の町?>

実際、このクラックにはボルトが数本打ってありました。
また、クラックそのものは、30mはありますが、10mほど登ったところにラッペルステーションもあります。
<5.10aのスラブも、結構苦戦>

で、とりあえず30mを1ピッチで伸ばしてみたんですが、意外と悪い!

後でトポを見たら、5.9だったんですが、5.10b(PD:プロテクションディフィカルト)に感じます。
行きつ戻りつ、1時間近くリードしていたような気がします。

今井君にも
「ランナウトするから(落ちるかもしれないんで)、よろしくね~。」

を何度も言いながら登りました。

(傾斜は強いので、ドカ落ちしても大丈夫そう。怖いけど!)
<トポに載っていないボルトルートを辿って、トップアウト>

ただ、30m伸ばした先は、結構なボロ壁。

カムが効くようなクラックも少なく、「壁の上部は、登らなくて良いや。」
という雰囲気。

そこにもラッペルステーションがあったので、それを使ってフォロー引き上げ、懸垂で降りました。
<午後は、ボルトルートで遊ぶ>

結果としては、60mの壁を貫く良いラインは見出せず、マルチピッチリード講習向きではないかなと。

一方で、あのルートは、かなりオススメ!
30mのクラックは、なかなか無いですからね。
<ボルトルートは、限定っぽいのばかりのエリア?という印象>

具体的に登ったルート
1日目の黒岩:
・某クラック(体感で5.10b、PD、30m。)
・大スラブ右ルート1P目~トポに載っていないボルトルート2P目を繋いで、トップアウト
(1P目、5.10a。2P目、体感で5.10d。)

午後は、5.10d~5.11bまでのボルトルートを、適当に3本ほど。

2日目の北川:
全てボルトルート
・桧フェイス左(5.8)アップ
・桧フェイス右(5.7)アップ
・天の川(5.10b)アップ
・茶摘み唄(5.10c)アップ
・謙譲の美徳(5.11a)アップ

・名無しのゴンちゃん(5.11d) オンサイト。ただし、限定があるような気がするので、グレードとしてはノーカウント?

・ルンルンヒロシ君(5.12a) R.P.、2便。1便目は、ムーヴが出来ずに20回くらいテンションかけた。

・ミンボー(5.12a) R.P.(通算5回目)。北落師門と8割まで共通して、最後だけ分岐するルート。北落師門は、過去に4回やっているので、ミンボーの核心パートだけは一撃できた。

・グリーン・オニオン(5.11a/b) トレーニング

どうやら、ジムっぽい岩場は、絶好調みたいです。
さあて、これをクラックに活かせるかどうかです。

※ちなみに、K田さんは念願の北落師門をR.P.。
意外と、楽勝で登っちゃってましたが。

2014年4月9日水曜日

マルチピッチリード講習は、無雪期の総合演習

4月5日(土)、6日(日)は、越沢にてマルチピッチリード講習。

初日は、女性WNさん、補習で男性NMさん。
2日目は、女性WNさん、男性STさん。
<壁を遠くからオブザベーション>

マルチピッチリード講習では、数ピッチのスケールの壁(60m~100m)を、リードしてもらいます。

初登攀の気分で登ることが大事なので、残置無視、トポ無視がスタンダードです。
<マルチリード初回のWNさんは、とりあえず易しいピッチでオンサイト練習>

まず最初に、

「あの辺なら、カム効きそうですかねー。」
「傾斜寝てるし、岩もゴツゴツしてそうですかねー。」

とか言い合いながら、オブザベーション。
<午後は、NMさんがリードで、トップアウト狙い>

そして、実際のリードは、ただただ初登攀のつもりで登るのみ。

「あそこまで行ってみて、どん詰りだったら敗退。あるいは、トラバースして別ラインを探る。」

ってのを、おおよそ決めておいて、登攀開始。
<実質、フリーソロに近い1P目>

それを、実践していくのみ。

だから、私から教えることは、本当に少ない。
むしろ、ジムのリード講習から、クラックリード講習に至るまでは、これを念頭に置いているので。
<奥多摩のヨセミテ?>

でも、講習生にとっては、

「クライミングとは、どういう遊びだと思いますか?」
「安全管理とは、どうやるべきだと思いますか?」

といったことを、岩から問われ続ける1日となります。
<とりあえず、フォローしながら学ぶWNさん>

さらに、足りない物も見えて来ます。

むしろ
「何で、私はこんなに出来ないの?」

と言いたくなるぐらい、突きつけられます(笑)。
<3P目>

例えば

・クライミング能力
(単純なグレード or 5.8以下を安定して登る技術)

・ロープワーク
(安全面 or 手際)

・プロテクション技術

・戦略
(ルートファインディング、敗退シナリオ、などなど)
<狭いテラスでの作業>

これを1日終えると、

「もっと、ジム行こう。」
「ロープワーク、頑張らないとダメだ。」

といった強い気持ちになれます。
<1年前とは、別人の安定感を見せるNMさん>

残置無理、トポ無視の、“初登攀ごっこ”。

残置を追ってロープワークだけを訓練している人達よりも、ハイレベルな講習ではあります。
<2日目>

でも、ホントに基礎的なことを積み重ねるだけです。

・ロープが綺麗に畳めるか
・カムが効かせられるか
・足置きが丁寧か
・敗退を考えながら前進しているか。
<まだマルチ2回目ながら、落ち着きを見せるSTさん>

「そんなことの、積み重ねでしかない。」
「だから、誰でもいつか出来ること。」

ということを、私自身が再認識した2日間でした。
<登竜門的なピッチをリード>

具体的な講習内容
・質問に応じて
・危なっかしい点を指摘
・ルートファインディング、プロテクションのメリハリの、考え方

2日目のジム転戦後:
・ロープの畳み方
・フィンガークラック練習
・懸垂下降の仮固定
<初めてのセカンドビレイ>

<昼前から雨が振り出し、ストーンマジックへ転戦>

<疲労困憊ながら、フィンガー練習も>

<懸垂下降の仮固定>

2014年4月6日日曜日

ムーヴ講習は、私にとって受けて欲しい講習

4月4日(金)は、雨中止にてムーヴLv.1。
女性SGさん。

そして、その次のコマに、急遽申し込みのあったリード1回目。
新規男性IKさん。
ブログをやって、だいぶ経ちますが、ムーヴ講習の考え方が1つ大きく変わりました。

それは、ある程度の運動能力があって、独学でグレードが伸びそうな人に対して。

以前
「伸び止まりを感じるくらいまで、独学で登りまくれ!」

最近
「伸びていても、ときどきムーヴ講習も交えて欲しい。」
理由は・・・

経験の浅いうちは、絶対に荒っぽい登りです。

それでも、ムーヴを考えながら登れば、段々と洗練された登りになって来ます。
なんせ、丁寧な登りの方が、省エネだし、難しいルートに対応できるので。

僕の感覚が基準ですが、

荒っぽいクライマー比率は、グレードに合わせて減って来ます。

5.11前半で、5割。
5.12前半で、3割。
5.13以上だと、ごく少数。

同じような相関関係が、一生懸命クライミングに取り組んだ年数にも言えるようです。
老練な技、とでも呼ぶべきでしょうか。

だから、そのうち良くなる部分も大きいから、伸び悩んでからでもと思っていました。
が、講習するうちに・・・。

マルチピッチなどの落ちたら危ないクライミング講習に突入するまでの期間は、私が想像していたより早い人が多いんです。
喜ばしいことに!

だから逆に、荒っぽくても5.11が登れる人が、独学で丁寧さを身につけるのを待っている余裕は無いな、と。
短期間で、マルチピッチのランナウトに耐える安定感を身につけるには、

「あなたは、こういう風に荒っぽい!」
と、指摘されるのが1番だと思います。

ジムグレード向上に直結しない部分もあります。
それでも、マルチピッチリード講習で、お互いの心臓に悪くないムーヴ能力というのが偉大です。

という訳で、主にマルチピッチリードまで目指している常連さんは、ときどきムーヴ講習を混ぜてくれると嬉しいです。
マルチピッチ卒業組の方々も、さらなる安全のために有効だと思います。

1ヶ月に1回でも、4ヶ月に1回でも良いと思います。
どうか、検討してみてください。