2011年12月16日金曜日

初心者は何故ホールドを握りしめる?


12月15日(木)の夜は、ランナウトにてムーブ講習。
今回は、女性Mさんと男性NKさんの山岳会ペア。

前回は足の置き方を中心に講習し、これが第2回です。
クライミングの手掛かりを、ホールドと呼びます。
このホールド、初心者の半数以上が力一杯握りしめます。
そして、本当は力を抜いてぶら下がるのが理想的なのです。
じゃあ、なんで握りしめちゃうのか?

1つは、もちろん怖さです。
岩場や登山から始めた方が、この傾向が強いのも頷けます。
(もちろん、自然から始める良さも大きい)

そして、厄介なことに、握りしめた方が良いこともあるのです!

それが、もう1つの理由。
握りしめた方が、「方向の融通がきく」ことです。
ちょっと分かりにくいので、例を挙げます。

A.(中級クライマー向け)
同じホールドでも、オープンハンドよりも、カチ持ちやピンチ持ちの方が方向に融通がきくため、足位置が悪いムーブで動きやすい。

B.(一般向け)
2人が手を繋いでいるとする。
お互いが都合の良い方向に引けば、最小限の力しか要らない。
が、お互いが手の甲に向かって引き合えば、握らないと離れてしまう。

つまり、握るのもそれなりに意味はあると。
しかし、「これじゃあ脱力できないんで、リラックスしましょう!」ってのが本日のお題でした。
一朝一夕には身に付きませんが、慣れると本当に楽ですよ。

具体的な講習内容
・ネコ足の復習
・肩の脱力
・ホールディングの脱力(オープンハンド)
・エイトノットの結び方(主に、注意点)
・トップロープのビレイ練習
次回までに、少し自主練習すると尚良いですね。