2013年8月9日金曜日

テクニックより、作戦の方が重要な講習内容かも

8月7日(水)は、小川山にて岩場リード講習。
女性TZさんに加えて、女性ARさん、女性IMさん、男性FKさんの4名。

<アプローチは、TZさんが先導しておりました>
2年、3年前のリード講習では、ヌンチャクの掛け方、終了点作業などに1番重きを置いていました。

が、最近は作戦を教えることに重きを置いています。

<とりあえず、トップロープでムーヴ練習>
もう何度も書いていることですが、

「次のボルトまで遠いから、危ないんだよなー。」

ってときに、

①クライムダウンできる範囲で探りながら進んで見る

②あと数歩だけ慎重に行けば、クリップ出来そうだし、その数歩は落ちないように行けそうだから、「気を付けて行く!」

③迂回路を探す

④諦めて敗退

などの判断をすることです。

<5.8をリードで完登するTZさん>
文章にしてしまえば、本当に大したことではありません。

が、登りながら、こういうことを考えるのって最初はなかなか出来ないんです。

そして、
「結構、初心者って、こういうことが出来ないものなんだなぁ。」

と私も、実感が籠って来ました。

<烏帽子岩をバックに>
なんで出来ないのか?

私なりの分析。

パターン1:
足置きなどが雑で、いつ落ちても不思議ではない。

→岩にしがみついているだけで、恐怖心が大きい。
 安定感がないので、作戦が立てにくい。(不安定だと、作戦を立てるタイミングも無い)
パターン2:
目の前のホールドしか見ていない。
必死で登り続けて、目の前にボルトが出てきたらクリップするだけ、という危険な登り方。

→オブザベーションを余分目に。レストポイントで、次のボルトまでの作戦を立てる癖を付ける。

<もう1本、5.8をオンサイトしたTZさん>
こう考えると・・・
未熟だから仕方がない、という部分はあります。

あとは、
「それを熟練させて行かないと、リードは危ないんだな。」

という意識を持ってもらおうと思っています。

<3人も、1日の最後にリード1本を実践!>
だから、講習では

・ネコ足、プッシュなどの安定感を意識した登り
・作戦
・クライムダウンしてみる練習

が最重要項目。

<ARさん、おっかなビックリながらもリード>
せっかく講習を受けているからには、危なっかしいリードクライマーにはなって欲しくないですからね。

「将来的に、こういう安全管理が出来るようになるべき」

っていうイメージが湧けば、1番嬉しいです。
具体的な講習内容
・上記の内容
・ヌンチャクの向きとウィップフラッシュ現象
・本気トライ(TZさんのみ)
・トップロープの張り方(ヌンチャク交互の方法、TZさんのみ)
・結び替えの実践(TZさんのみ)

ボルトの種類、終了点作業に関しては、またの機会です。