8月7日(水)は、小川山にて岩場リード講習。
女性TZさんに加えて、女性ARさん、女性IMさん、男性FKさんの4名。
<アプローチは、TZさんが先導しておりました>
2年、3年前のリード講習では、ヌンチャクの掛け方、終了点作業などに1番重きを置いていました。が、最近は作戦を教えることに重きを置いています。
<とりあえず、トップロープでムーヴ練習>
もう何度も書いていることですが、
「次のボルトまで遠いから、危ないんだよなー。」
ってときに、
①クライムダウンできる範囲で探りながら進んで見る
②あと数歩だけ慎重に行けば、クリップ出来そうだし、その数歩は落ちないように行けそうだから、「気を付けて行く!」
③迂回路を探す
④諦めて敗退
などの判断をすることです。
<5.8をリードで完登するTZさん>
文章にしてしまえば、本当に大したことではありません。
が、登りながら、こういうことを考えるのって最初はなかなか出来ないんです。
そして、
「結構、初心者って、こういうことが出来ないものなんだなぁ。」
と私も、実感が籠って来ました。
<烏帽子岩をバックに>
なんで出来ないのか?
私なりの分析。
パターン1:
足置きなどが雑で、いつ落ちても不思議ではない。
→岩にしがみついているだけで、恐怖心が大きい。
安定感がないので、作戦が立てにくい。(不安定だと、作戦を立てるタイミングも無い)
パターン2:
目の前のホールドしか見ていない。
必死で登り続けて、目の前にボルトが出てきたらクリップするだけ、という危険な登り方。
→オブザベーションを余分目に。レストポイントで、次のボルトまでの作戦を立てる癖を付ける。
<もう1本、5.8をオンサイトしたTZさん>
こう考えると・・・
未熟だから仕方がない、という部分はあります。
あとは、
「それを熟練させて行かないと、リードは危ないんだな。」
という意識を持ってもらおうと思っています。
<3人も、1日の最後にリード1本を実践!>
だから、講習では
・ネコ足、プッシュなどの安定感を意識した登り
・作戦
・クライムダウンしてみる練習
が最重要項目。
<ARさん、おっかなビックリながらもリード>
せっかく講習を受けているからには、危なっかしいリードクライマーにはなって欲しくないですからね。
「将来的に、こういう安全管理が出来るようになるべき」
っていうイメージが湧けば、1番嬉しいです。
具体的な講習内容
・上記の内容
・ヌンチャクの向きとウィップフラッシュ現象
・本気トライ(TZさんのみ)
・トップロープの張り方(ヌンチャク交互の方法、TZさんのみ)
・結び替えの実践(TZさんのみ)
ボルトの種類、終了点作業に関しては、またの機会です。