8月12日(月)、13日(火)は、自分のクライミングにてミズガキ。
<ベルジュエールなどで有名な、十一面岩正面壁>
初日は、今井君と正面壁の秋一番というマルチ。核心部が、ワイドクラックの5.10cということで、敬遠してきました。
が、先週少し自信になるワイドを登れたので、この機会にチャレンジ。
で、実際行ってみると、思った通りメチャクチャ苦労しました。
<1P目は、ランナウトする上に岩も脆い5.8>
1P目は、過去に登ったルートと共通ながら、「こんなに悪かったっけー」という印象。
(今井リード)
2P目に至っては、自分の実力で行けるラインが見い出せずに敗退。
今井君にリードを交替してもらい、突破してもらう。
(今井リード)
いやはや、安全なフォローでも
「今の、よく落ちなかったなー。自分えらい。」
と思っちゃうくらいのピッチ。
でも、リードで行ける日は、当分来ないと思う危険なピッチ。
<2P目は、NP&リングボルトのスラブ5.10b>
3P目は、原田・南裏ルートの5.8チムニー。
結構、プロテクションが取れない上に、ボロくて侮れない。
(石田リード)
4P目は、ハンドクラックらしいんだけど、ラインがよく分からず。
とりあえず、岩が脆い。
(今井リード)
5P目は、核心部のルーフチムニー(5.10c)。
行きつ戻りつしながら、1時間近くかけてオンサイト。
(石田リード)
先週オンサイトしたワイドよりは、既成ルートだという気楽さがあるのか、少し易しく感じた。
<核心部のルーフチムニー。スタートするスタンスから離れがたい!>
6P目のコーナークラック。
見た目は5.8以下なのだが、意外とバランスが悪い。
(今井リード)
<6P目>
7P目は、バリエーションのクレセントクラック(5.10b)を登ることに。
写真がないのが残念だが、本当に日本離れしたハンドクラック!
(石田リード)
快適そのもの、というピッチ。
<見渡す限り、岩、岩、岩。マルチピッチし放題>
これで、あと15mで頂上というところでしたが、
「まあ、残りは他のルートと共通の易しい部分だし、割愛しちゃおうか。」
という流れで下山開始。
でも、下山中にワイドの5.10aくらいのを見つけて、またもや初登攀ごっこを楽しみました。
(まあ、もしかしたら本当に初登攀なのかもしれないけど)
<2日目は、今井君の家族と、ノンビリとクライミング>
とりあえず、ちょっとした成果が出て良かったです。
フリーマルチとしては、過去にオンサイトしたベルジュエールよりも価値があるかと思っています。
全ピッチ、リードもフォローもフリーで抜けています。
リードを代わってもらっているので、個人の記録としてはショボいんですが(笑)。
<今井君の奥さんと、不動沢愛好会ルート(2ピッチ、5.10b)>
ただ、一方で
「ミズガキのマルチピッチには、だいぶ慣れて来ちゃって、7ピッチ通してフリーで行けた!」
っていう達成感を、感じにくくなって来ちゃいました。
どっちかというと、各ピッチをフリーで行けたかどうか、っていう感じです。
5年前の私にとって、ミズガキは大岩壁に感じていたってことでしょう。
例えば、講習生の方々には、三ツ峠も越沢も大岩壁に感じたりするものです。
感じ方は、経験に応じて、相対的に小さくなっていくもんですねぇ。
まあ、でも少しずつ成長している自分を感じて、嬉しくなります。
クラックの技術も、壁に対するプレッシャーそのものも。
<不動沢は、今日も気持ち良い場所>
<寒々ルート(2P、5.8の直上バージョン)も、今井君の奥さんと>
行動記録
1日目:秋一番
10:00ぐらい 登攀開始
17:00ぐらい 正面壁の頭の15mくらい下にて、登攀終了
下山時に、5.10aくらいのワイドを見つけて、オンサイト。
2日目:不動沢、屏風岩周辺
・おしん(5.7) アップ
・不動沢愛好会ルート(5.10b、2P) 2P目の出だしでスリップフォールしてしまった!オンサイトならず。
・黄河(5.10b、ハンド) 結構、ぎりぎりオンサイト
落ちられない5.7、オフィズスの5.9と来て、疲れた状態で薄被りのハンド(5.10b)。玄人好みの1本って感じ?
・寒々ルート(直上バージョンで5.8、2P) 予想通り、相当にランナウトするマルチ。間違っても初心者ルートではないと思う。