2016年9月28日水曜日

オリエンテーリング at 沢

9月27日(火)は、1人で沢登り。
上越の東黒沢丸山沢~ウツボキ沢の継続遡行。
<東黒沢>

私にとって、沢登りはルートファインディングの遊び、という要素が強いです。

局所的には、歩きやすいライン(ゴーロ)とか、登って楽しいライン(滝、淵、など)とか。
<沢で一番大事なものは、天気か>

また、もっとマクロな視点で、地図読みが楽しいなと思っています。
ちょっと命を張ったオリエンテーリング。

分岐を間違えば、1時間くらい簡単にロスします。
場合によっては、大幅に引き返すこともあります。
もしかしたら、そのせいでビバークになっちゃうかもしれません。
<顕著な二俣>

だからこそ、その緊張感の中で、強いゲーム性を感じます。

本日も、後半に疲れてきて、徐々に支流チェックに希望的観測が混じってしまい、現在地特定に自信を失って来ました。

そこで、確実に同定できるポイントに到着した時の安堵感、
「よっしゃー!」と言いたくなります。
<早くも源頭>

実は、私の腕時計には高度計が付いているのですが、これを見てしまうと相当なヒントになります。

ゲーム性がそがれる感じがして、本格的に迷ったとき以外は使わないことにしています。
ただ、実際はちょっとでも不安になると見たくなってしまうので、出発時に高度計を合わさないなど、ちょっとした自主規制もかけることにしています。
<コルから、ちょっと下ってウツボキ沢へ>

でも、やっぱりあると気になっちゃいますよね!
残置ハーケンとかと同じで、無視はできるんだけど、気になりますよ。

前々から思っていたのですが、今回でようやく決心(笑)。
沢登りのために、高度計なしの時計を買いましょう。

高度計は、登山道とかクライミングの時に使うとして。
<大滝?>

ちなみに、数年前まで高度計は使っていなかったのですが、そのときは遡行図は見てました。

学生の頃、コンパスすら使わずに遡行図なしの沢に入るOBがいたので、それも気になっています。まだ、目指すか分かりませんが。
<右側壁で、ちょっとロープを出した>

ちなみに、僕にとっての道具制限は、戦略的なゲームであることが大事みたいです。

例えば、ゴアの雨具は否定しないし、ウェアも学生の頃よりは速乾性に優れたものを使うようになりました。
高性能カムも、楽しいです。

将来、岩場の取り付きで持っていくべきカムの番手を教えてくれる人工知能が登場したら、それは嫌ですけど。
<また源頭>

ところで、これを読んだ大部分の人は、
「理解は出来るけど、色々と制限が多くてメンドクサイ人だな。」
と思うでしょう。
<ツメ>

自分でもそう思うので、講習生には全部は押し付けないので御安心ください。

経験上、自分のスタイルを全く押し付けないなんてことは、逆に胡散臭いというか、愛情が無いような気がします。
これも、程度問題とか、言い方とかが大事ですね。
<稜線に出ました>

あと、友人と登るときでも、ゲレンデマルチくらいなら、拘りポイントが違ってもある程度は自分を抑えられます(笑)。
数日くらいなら、話を適当に合わせられる、みたいな感じです。
おや、こんなことを言っていると、一生独りな気もしますね。

その点、ジムはルールが決まっているから楽ですねー。
もちろん、1人沢登りも楽です。
<白毛門>

僕に限らず、沢登りの記録を読むと、自分の内面と向き合う人が多いようです。

さて、私はどこへ向かうのでしょう。
<岩>

行動記録
 8:10 白毛門の登山口あたりから、東黒沢に入渓
      ハナゲの滝の最上部で、10m×2回だけロープ使用。
11:20 コル。丸山沢を抜け、ウツボキ沢へと下降開始。
12:00 ウツボキ沢の本流に到着。
      大滝(?)の最上部にて、10mほどロープ使用。トラバースは、登り返しが厄介だった。
14:35 登山道着。白毛門と笠ヶ岳の間あたり。
15:10 白毛門。
16:50 白毛門の登山口

結構な長さのルートですね。
かなり疲れました。
<アイボルト、リング、RCC、オールアンカー、と見本市のような鎖のアンカー>

<本日は、この橋も無事です>