2016年9月26日月曜日

うまい融合

9月25日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
女性STさん、男性ITさんのペア。
<準備中>

ここまで、本チャン系の山岳会に所属していた人からすると、この講習はかなりフリークライミング寄りに感じるようです。

「ムーヴに迷ったら、迷わずA0!」
というスタンスの人からすると、5.7~5.10前半くらいのピッチを丁寧にオンサイトしていくのは、信じられないほど時間が掛かります。
<テーピング中>

一方で、スポーツクライミング中心だった人からすると、相当に山寄りの講習だと感じるようです。
それこそ、ショートルートを3回縦に繋げたようなマルチを想像している方には、あまりの違いにビックリ。

例えば、ルートファインディングは、単なるオブザベと違って、身を持って偵察することも含まれます。
ビレイ位置をどこに設定するかによって、クライミングが楽になったり、大変になったりもします。
荷上げがスムーズかどうかで、クライミングが楽になったりもします。
<クラック>

当然ながら、リスク要素も多く、敗退シナリオ、時間管理、ロープワークも大事です。
<フォローするITさん>

フリークライミングと登山の融合。

どちら出身の方も、そんなイメージに一歩ずつ近づいていただければと思います。
<2P目>

経験的に思うのは、山屋さんは、あくまでその場でフリークライミングを楽しむべきだと思うんですよね。
実際、ショートルートの岩場に頻繁には通わないでしょ?(笑)

マルチとか、時間に余裕のある本チャン、アイスゲレンデで、ちょっと時間を掛けてもムーヴを探るようにして、オールフリーの達成感を味わうようにするとかで、十分です。
いきなりⅥ級が云々とかの話じゃなくて、Ⅳ+とかⅤをちゃんと登るように時間を割いた方が良いと思います。

山では即A0しておいて、「フリーが上手ければ、A0せずに抜けられるんだけど。」と言っていたとしても、絵に描いた餅。
だって、山に通っちゃうから、ショートルートに通えないんだもの。

身近な所で、ちょっとずつ楽しくクライミングしてこそだと思います。
<フォローで、カム回収に苦戦>

さて、本日の講習。
前回、時間切れしたラインを、無事にトップアウト。

オールフリーで完登という、オマケ付きです。
<少し慣れて来た、セカンドのビレイ>

時間が遅くなってしまい、素直には喜べない感じでしたが、やっぱり登れて良かったんじゃないでしょうか?
<久々の晴天>

そして、このルートは相当に登山寄りなマルチなので、ルートファインディング、ビレイ位置、荷上げ、などなどで良い経験になったかと思います。
<ここで、ロープがスタック>

今回も、様々なトラブルが起こりましたので、それを糧にして次回も頑張って行きましょう。
<3P目>

<屋根岩>

<小さいトラブル多数>

<4P目>

<岩塔の上>

<ここで、トップアウトとします!>