さて、明日は恒例の山の知り合いを増やす会です。
今からでも参加可能ですので、希望される方は連絡のほど、よろしくお願いいたします。
6月23日(金)、24日(土)は、講習も入らなかったので、直前に休業に切り替え。
夏前ラストチャンスのつもりで、瑞牆のマルチ。
久々に、日記風に。
<佐久間の塔の頂上>
前回、宿題の大面岩の6P目(5.13a)。
とりあえず、横からアプローチできるか否か、1人で偵察に。
昼前に入山して、1人で沢登り的な高巻き、チムニー、懸垂下降を紆余曲折。
簡易のソロシステムとかも使って、ルーファイ間違いと藪こぎに「コンニャロー!」と声を荒げる。
<懸垂下降したり、ユマーリングしたり>
だいぶ疲れて、17時過ぎに下山。
翌朝の早朝(?)3時集合は、気が重い。
<小面岩が見える>
例によって、朝2時起床。
ここ2ヶ月で感覚が狂い、暗い中で高柳と朝の挨拶を交わすのにも慣れてしまった。
まるで、富士山の御来光ツアーだ。
駐車場でギアや本日の流れを高柳と確認して、3時に出発。
4時に1P目の取り付き。
<取り付きにて、まだ暗い>
明るくなって、高柳の1P目(5.12a)。
出だしでポロ落ちしたものの、仕切り直して無事R.P.。
これにて、高柳は各ピッチR.P.完了。
おめでとう!
この時点で、朝5時半。
ここから、昨日発掘したアプローチを目指して、再度荷物をパッキングして出発。
高柳は、もう宿題ピッチが無いだけに、付き合わせるのは申し訳ない限り。
<1P目>
歩きとユマーリング、懸垂下降などを交えて、2時間かけて6P目の取り付き到着。
まだ8時。
風も吹いていて、コンディションは悪くない。
2トライは行けそうだ。
<無事にR.P.>
1トライ目は、核心ムーヴで迷って力尽きる。
最近の雨で、チョーク跡はすっかり流れている。
核心ホールドにチョークを付け、ヌンチャクを残して次に備える。
2トライ目は、核心にてホールド欠けにてフォール。
身長を活かして、誰も使っていないであろう結晶をつまんでいたのだが・・・。
ただ、風が吹いて状態が良かったせいか、前回は可能性を感じなかったムーヴを試したら、案外できた。
そして、日が当たるギリギリまで休んで、9時半に最終トライ。
大レスト中は、前日のアプローチ探しが走馬灯のように頭をよぎった。
運の要素もありつつ、際どくR.P.。
(通算3日間、8トライ)
<ユマーリング>
テラスに戻って大休憩。
再度ユマーリングして、6P目の終了テラス。
続く7P目(5.11b)は、トポには簡単なダブルダイノとあるが、私の身長ではそのムーヴは存在しない(笑)。
半ば予想通りの5.10ノーマルな感じで、無難にフラッシュ。
あとは、各種作業をこなし、ゆっくり夕方に下山。
<元気いっぱい>
という訳で、主要ピッチはR.P.完了です。
いやー、終わって良かった!
正確には、2P目の5.11aはフォローで登っただけで、最後のⅢ級(?)らしいの大面山頂へのピッチは登っていません。
今回は、目標が主要ピッチのトレースなので、細かいことは気にせず。
ひとまず、今回のトライについて感想。
①モヤモヤ感
普通のフリーマルチとして登る(オンサイトワンプッシュ)のは、無理。そして、予想通り各ピッチR.P.は、モヤモヤ感が残る。
「登ったんだってね!」と友達が褒めてくれても、「いや、あれは登ったっていうか・・・。」と答えることになりそう。
まぁ、秋に何かしらの形で下からトライはすると思いますが、モヤモヤ感が取れることは無いスタイルになること請け合いなのが悲しいところ。
②各ピッチR.P.は、それはそれでゲーム的
上部ピッチが苦手系でも、グレードを信じて何が何でもR.P.すべし、というプレッシャー。幸い、核心は3P目(5.12d)だったと思いますが、6P目でシーズン終了という憂き目に合いそうだったので困りました。
ただ、このスタイルは、開拓者以外は一般的ではないでしょう。しかも、週1、2回のサラリーマン休みのクライマーには、高柳のような友人が通っているという特殊な環境下でしか成立しないので、今後も一般化しないでしょう(笑)。
ただ、このゲームを一応クリア出来た、というのは根性無しの烙印を自分に押さずに済んで、ホッと一息です。
③良い経験
普段やらないユマーリング(空中ユマールが下手すぎます)、ハンギングビレイでの大休憩、アルパイン的なタイムマネジメントと本気トライ戦略、などなど。
高柳先生の動きを参考に、真似ぶことが多かったです。
あとは、高柳先生が逐一「このピッチを、誰々さんがオンサイトしたんですよ。しかも、継続登攀中のワンプッシュトライで。」と教えてくれるので、トップクライマーの息遣いを遠目に見るよう気がしました。遠すぎて、結局は見えていない気もしますが(笑)。
4P目あたりから、徐々にその気になってしまった今回。
気づけば、GW以降は高柳としか登ってませんよ(笑)。
生活スタイルもクライミングスタイルも異なる高柳先生ですが、初めて真骨頂を見た気がします。目標ルートへの集中力は、すごいです。
お世話になりました。
でも、当分は自分のスタイルに戻りましょう。
生活も、ルート選びも、朝の集合時間も。