6月10日(土)は、クラックリード講習にて、湯川。
NS夫妻、男性STさん、女性IUさん。
<アップ中>
ルート後半部分で数回テンションしてもムーヴがこなせず、エイドでそこを割愛する、という場面です。
<先日掃除したラインも使ってみる>
で、そんな折にカム抜け。
幸い、1つ手前のカムは決まっており、小さなフォールでビックリした程度。
<無名フィンガー>
そして、「勉強になった」と、しきりに言っておりました。
私がトップロープでカムチェックに向かうと、フリーで突破した下部よりも、カム抜け以降の上部セクションの方がバチ効きでした。
やはり、慎重さが増したのでしょう。
<じっくり学ぶNS夫妻>
それなのに、エイド中にじっくりカムを決めるという場面で、何故にカムの効きを甘くしてしまったのでしょうか。
(このルートは、カムセット体勢は難しめながら、テンション中ならば十分にカムが効くと思います。)
<フォールの瞬間>
終了点作業とかマルチピッチで、立てる足場がある方が、かえってセルフビレイが適当になりがちなのと同じでしょうか。
あるいは、妥協したカムセットでも、“静荷重なら抜けないだろう”という気持ちがあるのかもしれません。
<疑似リード>
「静荷重なら大丈夫だよ。」
「なるべく、そうっとね。」
と言って怪しげな支点(浅打ちのリングボルト、など)を“慎重に”使う人達を見かけます。
クラックでも、甘効きのカムにテンションして、やっぱり抜けて下のカムで止まったという経験は、かなりの人が積んでいると思います。
こういった経験を積んだ、とある卒業生が残した言葉。
「そっとテンションは、万能ではない。」
覚えやすいですね。
<旦那様も疑似リード>
IUさん:無名フィンガー(5.10a?) 2トライして、1テンションまで持ち込む。
STさん:大和屋(5.8) R.P.。過去に、疑似リードなどに使っている。
草餅(5.8) R.P.。過去に、疑似リードしている。
さて、IUさんとSTさんは、今回でクラックリード講習を卒業といたしました。
STさんは、ハングドッグするほどのルートはやりませんでしたが、今日の登りを見た感じでは自力で出来そうな見込みだと思いました。
<STさんは、だいぶ落ち着いて来ました>