2018年5月22日火曜日

あなたの自由

5月19日(土)、20日(日)は、クラックリード講習。
1日目は、男性TNさん、復習参加のNSさん夫妻。
2日目は、女性Mさん、女性ISさんのペア。
<ジャミングと足位置で四苦八苦>

MKさんのオンサイトトライのこと。

2mほど上がったところにテラスがあり、そこから5mほどのクラックを登るというルート。(下の写真)
持っていくカムを悩んでおり、最初の2mを偵察に登ろうかと思案しておりました。

そこで、
「とりあえず、最初の2mは多めにカムを持って行って、テラスでオブザベして不要なカムを置いていっても良いですよ。」
とアドバイス。

すると、テラスでプロテクションとは無関係なカムを1つ適当に決めて、それに不要カムをまとめてぶら下げることを思いついた様子。
「こうやっても良いんですか?」

もちろんO.K.です。
<こんな登り方もアリ>

そして、次のトライでは下部がワイドっぽかったので、
「もし、下部でワイドギアを使わなかったら、途中で(さっきみたいに)置いていっても良いんですか?」

はい。どうぞ。
<ツムツムをO.S.するNS奥様>

これらのやり取りやら、NSさんのリード時の様々なプロテクションの逡巡(1回決めたのを、もう1つ決めてから間引くなど、様々な手法)を見てから、MKさんの感想。

「フリークライミングっていう最低限のルールさえ守れば、変な話ですが何やったって良いんですね。」
と、何やら納得した様子でした。

「ただ、自由すぎて難しいな。」
とも、何やら考え込んでいました。
<フラッシュする旦那様>

<曲がり煎餅をオンサイトトライするMKさん。そして、途中敗退することに。>

2日目は、クラックは初めての2人。

ジャミングの仕組みに感嘆しつつ、一方で形状に合わせることの自由さに驚きを禁じえない様子。
「手って、色んな形で引っかかるものなんですね!」
<2日目>

一方で、最初に体験してもらうのがコーナークラックということもあって、ムーヴの選択肢は様々。

レイバック、ステミングのみならず、片手ジャミングで片手はガストンってのもあります。
スタンスの配置によっては、バック&フットに近い感覚で肩や腰などが決まって安定することも多いです。そして、その状態は素晴らしいレスト態勢になることも。
<興奮気味>

「こんだけ色々選択肢があったり、人によって手のサイズも違ったりすれば、人によって本当にムーヴはバラバラになるでしょうね!」
と感動しておりました。

「でも、自由ってチョームズイ!」
もう、頭はパニック気味です。
<ステミング>

図らずも、2日間連続で似たような感想が出たことが、私にとっては印象的でした。
プロテクションにせよ、ムーヴにせよ、自由度があるからこそ戦略という言葉を使うんでしょう。

こんなクライミングは、私は好きですねー。
<左右のオフセットを利用して、バック&フットっぽいムーヴで安定させる>

ところで・・・。

残置トポの効果は大きいようで、再掃除を含む紹介9ルートのうち半分くらいは、今日も多くの人に登られていてビックリしました。
なんと、鹿の湯も登られていました。
阿羅漢を登っている人も、久々に見ました(笑)。

ちなみに、利用頻度は大和屋がNO.1、評価が高いのは草餅みたいです。
こんなに褒めてもらえるなら、“すあま”にすべきだったか!?