2018年5月25日金曜日

レストを立ち返る

5月23日(水)は、ムーヴLv.0。
新規男性FMさん。
このブログでは、レスト中に作戦を練ること、レストポイントまで戻って来て再度安全な状態に戻ることを、何度も何度も書いてしまっていると思います。
たぶん、スポーツクライミングのオンサイトトライと、アルパイン的なクライミングに共通する極意的なものの1つと私が感じているので、イチオシしちゃうんでしょう(笑)。

たまには、それ以前の話に戻ってみます。

写真のように左手をレストしているときは、右手はホールドを保持しているのが普通です。
この際に、左手の回復速度よりも、右手の消耗速度の方が早ければ、「居るだけ損」ということになります。
(どうしても左手を回復させたい特殊な事情があれば、話は別。)

ただ、よくよく考えると、左手の回復速度を上げることは大したことは出来ません。
(脱力して腕を下ろすだけ、シェイクする、シェイクの方法を工夫する、など。)

一方で、右手の消耗速度を遅くする方法は、かなり工夫の余地があります。
いわゆるムーヴそのもの。足位置、大雑把な姿勢、身体のちょっとした部分脱力、ホールディング、などなど。
本当にちょっとしたことで右手の負担が変わることは、クライマーなら誰でも感じるところだと思います。

この場合の「レストが上手い」というのは、右手の負担が少ない状況を巧みに作り出せる、ということなのではないでしょうか?

さてさて、本日でFMさんはジムリードに進んでO.K.といたしました。
もしよろしければ、引き続きよろしくお願いします。