2011年7月15日金曜日

基本ムーヴの各種

7月14日(木)の夜は、ランナウトにてムーヴ講習。
今回は、女性TZさんと、最強ブログの男性TKさん。

2人は、ムーヴ講習の第2段階です。
最も主要なテーマは、フォームの矯正や脱力だったりします。

さらに、毎回新しいムーヴを練習していただきます。
例えば、前回はアウトサイドフラッギング、今回はインサイドフラッギング。

他に、有名な基本ムーヴとしてはヒールフック、トウフック、デッドポイント、ランジ、かき込み、など。
1つ1つ習得して、練習に活かして欲しいですね。

具体的な講習内容
・脱力&全身リラックス(TKさん)
・即興課題を記憶して登る(TZさん)
・アウトサイドフラッギングのスタンスの使い方(インエッジで置く場合、フロントエッジで置く場合)
・ヒールフック体験(TZさん)
・インサイドフラッギングのやり方(具体的な使用例は、口頭での解説のみ)

基本ムーヴを教える順序は、案外悩ましいですね。
その人が1番覚えやすい順序、一体どれでしょうか?
インサイドフラッギングは、使用頻度は少ない反面、覚えるのは簡単。
それで、早めに教えることにしています。

富士山ゆったりツアー





7月12日(火)から14日(木)は、富士山の"ゆったりツアー"。
今回は、九州からチャレンジのお客様達。
ゆったりツアーの日程を御紹介しますと
初日:
・昼過ぎに、バスで富士吉田スバルライン5合目
・3時間ほど掛けて7合目の山小屋

2日目:
・小屋の前で御来光を見て、出発
・1時間半ほどかけて、8合目の山小屋へ
・不要な荷物を置いて、朝8時前に出発
・昼前に富士吉田口山頂
・2時間かけて、御鉢めぐり
・夕方4時前に山小屋に戻る

3日目:
・山小屋の前で御来光を見て、出発
・3時間でスバルライン5合目に下山
・バスで帰宅(遠方の場合は、飛行機も使う)


富士登山ツアーの中では、まだまだ少ない"ゆったりツアー"。
しかし、山頂御来光と違って、渋滞のピークを外した快適な登山を楽しめます。
また、睡眠時間が取れること、夜間登山でないこと、などからも登頂率もグンと上がります。

私個人が担当したツアーの印象だと
・山頂御来光ツアーで、リタイヤ率は10%前後
・ゆったりツアーで、リタイヤ率は5%前後(御鉢巡りを諦める方は、もう少し多い)

もちろん、山頂御来光ツアーの方が、お客様は健脚層ですが、それでも登頂率は逆転。
ただ、ゆったりツアーのお客様は、遠方から時間とお金を掛けて来ていることも多く、気合いは充分!

今回も、53人ツアーで、51人が吉田口登頂、48人が剣ヶ峰登頂。
九州から来た気合いを感じるツアーでした。
ちなみに、今回は登頂を断念された方も、「また来たい」とおっしゃって下さり、嬉しい限りです。

2011年7月9日土曜日

オープンハンドの感覚

7月8日(金)の夜は、ランナウトにてムーブ講習。
今回は、常連男性のKさん。

初心者の多くは、ついついホールドを強く握りすぎる癖があります。
それを矯正する方法として、私は早い段階でオープンハンドという持ち方を教えています。

オープンハンドを言葉で定義するならば、
「指の遠位第2関節に力を入れず、伸ばせる限り伸ばして保持する方法」
といった小難しい言葉に。

中級者ならば、「引っ掛けるような持ち方」、「深めのポケットのときに使う持ち方」、なんて言えますが。

これを教えるとき、定義はオマケで付け加える程度。
感覚で覚えることが大事です。
講習で覚えたら、吊り革をオープンハンドで引っ掛ける練習がオススメです!

ちなみに、吊り革は面白いもので、ガッチリ握る人から、オープンで引っ掛ける人、ジャミングっぽくしている人まで居ます。
クライミングを知らない人でも、感覚的に楽をしようとするものなんですねえ。

具体的な講習内容
・中期レストの復習
・オープンハンドの練習
・懸垂下降、結び替えのシステム

富士山の御来光ツアー日程

7月6日(水)、7日(木)は、またもや東京からの山頂御来光ツアー。

今回は、御来光ツアーの大まかな日程を御紹介しましょう。
1ツアーあたりの参加者は、20名から40名程度が最も一般的。

初日:
朝の7時過ぎ、新宿集合。(東京以外の場合は、以後の到着時間が遅くなっていく)
10時前、吉田口スバルライン5合目にバスで到着。
昼頃ガイドと合流し、バス会社の添乗員さんにサブリーダー代わりになってもらい、登山スタート。
夕方に、8合目の山小屋に到着。
夕食後、仮眠。

2日目:
夜中0時頃、山小屋を出発。
吉田口山頂に、明け方登頂。
御来光(7,8月だと、4時半から5時過ぎ)を拝む。
朝9~11時ころ、スバルライン5合目に下山。
ガイドとお別れして、温泉・お土産・昼食の時間を取りつつ、バスで東京へ。
(ガイドは、そのまま午後から連続勤務に入ることもある)

これくらい順調に行けば素晴らしいのですが、ハイシーズンは道路渋滞や登山道渋滞で、仮眠時間はゼロに近づきます。

今は、まだ梅雨も抜けきらず、まだまだ登山道は空いております!
お陰様で、ツアー進行は時間通りの順調そのもの。
ただし、今回のツアーも雨・・・。(暴風雨ではありませんが)

しかし、今回のお客様もモチベーションが高く、結局は15名が全員登頂!
御来光は見られませんでしたが、大満足で下山できたようで何よりでした。

暴風雨の富士山!

7月4日(月)、5日(火)は、東京からの御来光ツアー。
今シーズンの富士山、1本目の仕事です。

この富士山ツアー、お客様にとっては日程フィックスなので、多少の雨でも登ることになります。
「一生に一度!」という覚悟で来る方はもちろんですが、挫けることが大嫌いな参加者は台風のような嵐でも諦めきれなかったり。

今回は、8合目の山小屋出発時に、瞬間風速30m以上の暴風雨。
さすがに、夜間登山は危険が大きく、山頂御来光の可能性もほとんど無い、ということに。
というわけで、山頂御来光は諦めて頂き、再度仮眠。
そして、明るい時間に、嵐の山頂アタック!(とはいえ、瞬間風速30mは変わらず・・・)

朝になっても、登山者全体で9割が敗退するような嵐。
が、我々のツアーでは希望者だけは無事に登頂することが出来ました。

ちなみに、嵐のアタック希望者を募る際の説明は、「間違いなく、ものすごくツライ」、「御来光は、まず見えない」、「頑張っても、途中敗退7割くらい」ということを情熱的に伝えます。
「それでも、可能性のある限り登りたい!」という熱い方が半数以上!
驚きの中で、感動すら覚えます!

本当に登れて良かったです。
アタックを断念された方も、また天気の良い日に来て欲しいですね。

富士山は、独立峰で風も強いので、雨具は山用のしっかりしたものでなければ太刀打ちできません。
コンビニなどのビニール雨具、上から被るポンチョ、風通しの良いゴルフ用雨具、なんかは厳禁ですよ!

僕も、富士山が始まる前には、毎年安めの雨具を新調しています。

2011年7月8日金曜日

富士山ガイドの研修登山

7月2日(土)、3日(日)は、富士山ガイドの新人研修。
2年目以上の現役10名くらい、新人10名くらいで、実際に富士吉田ルートを登ります。

もちろん、ただ登るだけではありません。

その中で、実際にツアーを率いた場合に行う要所要所での説明を、新人に訓練していきます。

例えば
・五合目で、装備不慮がある人を見付けて、有料レンタルしてもらう
・万が一はぐれた場合の説明
・山小屋で、ギリギリの体力の人が、行くか辞めるか判断してもらう
などなど。

ただし
・ツアーといっても、お客様の雰囲気やレベルは様々

・ツアーの中にも、登頂を途中で断念する方が1割以上!

・基本的に初心者集団なので、登れる人も決して余裕ではない切羽詰まった状況

などの理由から、要所での説明と言えど、情熱的な説得に近いものが要求されます!

新人のデモに対しても、現役からは
「そんな冗長じゃ、お客さんが聞いてらんないよ!」、「その説明の仕方じゃ、なんでビニール雨具がダメなのか分からない!」、「トークが一本調子で聞いてて疲れるなぁ」
などの厳しいダメ出しが・・・。


新人には、こういった訓練の中で、富士山ガイドの仕事のイメージを掴んで欲しいですね。

具体的な行程
初日:
スバルライン5合目、太子館

2日目:
太子館、吉田口山頂、馬返しまで下山

いよいよ富士山シーズンの開幕です。

2011年7月2日土曜日

手足限定の壁?

7月1日(金)の夜は、ランナウトにてムーヴ講習。
週1ペース続行中の男性Kさん。

本日の御希望は、手足限定ルートの登り方!

クライミングジムのルートは、超入門ルートは足自由ですが、それを過ぎると手足限定のものが多いです。

一般に、ジムルートが手足限定にしている理由は
・「壁に、そのホールドしか無い」と仮想して登るというルールが、単純明快
・ホールドの悪さだけでなく、ムーヴの難しさを含めて追及しやすい

といったところです。

と、ここまで聞くと手足限定の方が難しそうです。

が、実は5.9や5.10aくらいの入門ルートでは、中級者にとって筋力的な難易度は5.8と大差無いことも度々!

この矛盾、どういうことでしょう?
ルートを作る側からすると、筋力以上に、テクニック面での壁があるように思います。

例えば、5.8では手順が右左右左だったのが、5.10aでは少し複雑な"飛ばし"、"クロス"、"持ち替え"が入っていたりもします。
また、足が限定されることによって、正体だけが得意な人や、フリだけが得意な人は、都合の良いスタンスが無くて困ったりします。

他にも、アンダーホールドやサイドホールドも増えてきて、慣れないと難しいのも分かります。

つまり、手順・ムーヴ選択の余地の少なさ・ホールドの向き、などが壁になるわけです。

ということは、5.9を充分に楽に登れる技術が付けば、手足限定も恐れることはありません!
手足限定らしい、ムーヴの難しさを楽しむグレードは、もう少し先の話なのです。

5.9が楽に登れたら、次は5.10aが楽に登れるように練習してみましょう。
5.10bくらいが登れたら、いよいよステップ2「様々なムーヴを覚える」でしょう。

具体的な講習内容
・腰を壁に近付けてレストする
・1番易しい手足限定ルート(5.9)で、楽な足順を探る練習
・スラブの5.9(手足限定)で、反復練習
・スラブの5.10aを本気トライ!

スラブは、5.10aくらいでも結構テクニカル!
ムーヴを楽しませてくれます!