2011年7月2日土曜日

手足限定の壁?

7月1日(金)の夜は、ランナウトにてムーヴ講習。
週1ペース続行中の男性Kさん。

本日の御希望は、手足限定ルートの登り方!

クライミングジムのルートは、超入門ルートは足自由ですが、それを過ぎると手足限定のものが多いです。

一般に、ジムルートが手足限定にしている理由は
・「壁に、そのホールドしか無い」と仮想して登るというルールが、単純明快
・ホールドの悪さだけでなく、ムーヴの難しさを含めて追及しやすい

といったところです。

と、ここまで聞くと手足限定の方が難しそうです。

が、実は5.9や5.10aくらいの入門ルートでは、中級者にとって筋力的な難易度は5.8と大差無いことも度々!

この矛盾、どういうことでしょう?
ルートを作る側からすると、筋力以上に、テクニック面での壁があるように思います。

例えば、5.8では手順が右左右左だったのが、5.10aでは少し複雑な"飛ばし"、"クロス"、"持ち替え"が入っていたりもします。
また、足が限定されることによって、正体だけが得意な人や、フリだけが得意な人は、都合の良いスタンスが無くて困ったりします。

他にも、アンダーホールドやサイドホールドも増えてきて、慣れないと難しいのも分かります。

つまり、手順・ムーヴ選択の余地の少なさ・ホールドの向き、などが壁になるわけです。

ということは、5.9を充分に楽に登れる技術が付けば、手足限定も恐れることはありません!
手足限定らしい、ムーヴの難しさを楽しむグレードは、もう少し先の話なのです。

5.9が楽に登れたら、次は5.10aが楽に登れるように練習してみましょう。
5.10bくらいが登れたら、いよいよステップ2「様々なムーヴを覚える」でしょう。

具体的な講習内容
・腰を壁に近付けてレストする
・1番易しい手足限定ルート(5.9)で、楽な足順を探る練習
・スラブの5.9(手足限定)で、反復練習
・スラブの5.10aを本気トライ!

スラブは、5.10aくらいでも結構テクニカル!
ムーヴを楽しませてくれます!