2014年8月6日水曜日

不動沢のハイキング道は、結構オススメ

8月6日(水)は、1人ハイキングにて、不動沢。
実は、先週の日曜、忘れ物をしてしまいました。

懸垂下降用の支点に、スリング、カラビナなどを、何本かずつ。
幸い、歩き+懸垂下降で行けそうな場所だったので、午後の半日で取りに行ってきました。

ただ、ハイキング装備でも、アプローチ1時間。
回収作業の藪こぎついでに、近場のクラックを何本か見学。
さてさて、クライミングをしていると、登山道を歩くのは朝方と夕方ばかり。

真昼間に歩くと、見える景色も違って、なかなか良いものですね。
不動沢の登山道は、ミズガキらしい岩峰を眺めながら登ることができます。

意外と整備されていて、涼しくて気持ち良いところです。
特に、ときどき出てくる沢の渡渉点は、昼間は涼しげで良いんじゃないでしょうか。
ミズガキは、クライミングだと敷居が高いのです。

でも、登山道として歩くだけでも良いところです。
このブログを見ているのは、クライマーばかりだとは思います。

「まだ、ミズガキはチョット。」
という人も、不動沢ハイキングはオススメですよ。

憧れにモチベーションが上がるかと。

2014年8月4日月曜日

大感動の1日

8月3日(日)は、不動沢にてマルチピッチリード講習。
補習で、男性ONさん、女性KSさんのペア。
今回のルートは、私が思うに、

5.10aくらいのマルチの中で、日本屈指の魅力です!
<今回は登らない壁すら、楽しくオブザベする2人>

ONさん、KSさんは、昨冬にスーパーレインを完登して、そのときは随分と感動していました。

でも、先週に、注文の多い料理店を完登して、

「全然、物足りない・・・」
(岩のスッキリ具合、ジャミング比率、などなど)

と感じてしまったそうです。

※掛かった時間などを聞くと、難易度的には丁度良さそうなレベルだと思いますが。
<1P目のKSさん>

「じゃ、そろそろ取って置きのマルチを御紹介しましょう。」

ということで、不動沢へ。

<ハング帯を、どうやって越えるか?>

マルチピッチリード講習では、とある岩峰の前にお連れします。

で、トポも見せずに、
「じゃ、お好きなラインで頂上を目指しましょう!」

という形式です。
<必死でフォローするONさん>

この壁、月に1パーティーくらいしか訪れないので、完全に貸切!

さらに、クラック主体で、終了点すらほとんど無いという原始の姿。
<2P目もハング越え>

さらに、ハンド~チムニーまで、サイズ色々。

クラック好きの2人を、大満足させてくれます。
<難しそうなワイドに、ついつい誘い込まれる2人>

ただ、弱点ラインで満足できない2人は、果敢に難しいワイドにチャレンジしちゃってました(笑)。
<リード交代するも、やっぱり敗退>

で、極めつけは、マルチピッチらしい大展望!

中盤以降の景色は、小川山のセレクションなんて目じゃないです。

その開放感、アルプスのバリエーションルートに匹敵すると思います。
<快適なハンドクラック>

2人とも、登りながら、

「このマルチ、すごい!」
「やばい!」
「マルチやってて良かった!」
「日本に生まれて良かった級の感動。」

といった、台詞を連発していました。
<チムニー>

<頂上直下で、風を感じるONさん>

<頂上直下のボルダー>

<トップアウト直前>

そして、頂上には楽園のような広場!

あまりの景色に、写真や動画を30分も取り続ける2人・・・

“おのぼりさん”
ですねー。
<最高の笑顔>

下山中にKSさんから、

「1シーズン分のマルチ体験をしたぐらい、凝縮された時間だった。」

という感想をもらえました。
<不評のプロフィール写真を交換しようかと、一応撮ってもらいました>

<楽園>

その一方で、終了点が無いから、下降が難しいという側面もあります。

1年前にマルチ講習を卒業し、色々と経験を積み始めている2人でも、下降に大苦戦。
でも、なんとか捨縄などの残置をせず、クリーンな岩場を残すことが出来ました。

<難しい下降>

リード講習は、指摘することが基本です。

でも、良いルートを体験してもらうのも、それだけでプラスです。
1つの感動が、クライミング観、人生観を変えちゃうこともあるんですねぇ。
<懸垂ラインを吟味する>

総合力系クライマーを目指すなら

8月2日(土)は、ミズガキにてマルチピッチリード講習。
女性ARさん、補習の男性STさん。
今回、ドタ参加となったARさんから

「(クラックの)5.9が登れたり登れなかったりぐらいなんですが、そんな登攀力でも大丈夫でしょうか?」

という問い合わせ。
<初回のARさんは、ルベルソの使い方を確認>

私としては、こんな風に考えています。

①登攀力や、その他の登山経験は、あればあるほど良い。

マルチピッチでのルートファインディング、安全管理などは、経験から来るもの。

卒業認定されるまでの期間は、そういった経験値によって変わります。
<1P目>

②マルチピッチリード講習を、早い段階で受けるメリットもある

例えば、
マルチピッチやアルパインを目指す初心者に、リードを勧めるか、ボルダリングを勧めるか、という問題。

たしかに、ボルダリング有段者がリードを始めたら、すぐに5.12とか5.13とか登れるようになります。

でも、リード中心で何年もやっている5.12クライマーは、やっぱりリードクライマーらしくて上手い!
と、感じる場面もあります。

ちょっとした、レスト、オブザベ、クリップの判断、ビレイ位置、などなど。

だから、初級者のうちにリードを頑張るのも、良いことだと思うんです。
<3P目>

同じことが、ジムと岩場にも言えます。

「やっぱり、岩慣れはあるよね。」

その一方で、
「でも結局、ジムで上手い人は、上手いよね。」
<4P目>

んでもって、これは

・ボルトルートとクラック
・シングルピッチとマルチピッチ
・ゲレンデとバリエーション

といった具合に、総合力が上がってきます。
<あまりに難しいので、荷揚げの練習にもなった>

だから、早い段階で次のステップの講習を見ると、

「なるほど、こんな総合力が必要になって来るんだ。」
と分かってくると思います。
<時間切れにて、ここを今回の終了点とすることに>

総合力系のクライマーを目指すか、それとも難しいマルチルートを登るための最短経路を目指すか?

最近、沢登りを始めて、マルチピッチを勉強しようと思い立ったARさん。
それなら、やっぱり総合力系のクライマーを目指す方向ですね。
2日間や3日間で卒業認定する人も居れば、10日間くらいを要する人も。

でも、10日間の中で色々と学べたら、それでも良いと思うんですよねー。
1日ごと、かならず発見があると思いますから。

その時間が、総合力系クライマーの下地になりますよ。
<疲れても、冷静なSTさん>

<いつも元気なARさん>

2014年8月2日土曜日

ムーヴLv.0は、リード講習の前段階

8月1日(金)の夜は、ムーヴLv.0。
男性SKさん、あとは新規の3人で男性NMさん、男性YMさん、男性EGさん。
ムーヴLv.0で、おおよそ安定した登りが出来たら、
「もう、リード講習を受け始めても大丈夫ですよ。」

という、Goサインを出すことにしています。

このGoサイン、ビレイよりも登りの安定度が重要です。
ビレイのシステム自体は、リード講習でミッチリ叩き直せるのですが、リード講習ではムーヴは扱わないからです。
本日、SKさんにはリード講習へのGoサインを出しました。

ここから、マルチピッチやバリエーションまでは長い道のりのような気もしますが、1年、2年で到達する人もいます。
これは、大学山岳部の学生が2年生、3年生でリーダーになることと比較しても、遜色ないスピードだと思います。

結局、基礎をミッチリやった方が、あとあとの伸びが大きいってことなのかと思っています。

具体的な講習内容
・ダブルチェック
・カラビナの持ち方
・一手一手レストして登る練習
・肩の脱力
・ネコ足

新規の3人も、だいぶ楽しんで学べたようで、良かったです。
次回は、トップロープのビレイをしっかり教えたいところですね。

2014年8月1日金曜日

自分では気づかないから、講習を受けるんだけれども

7月31日(木)の夜は、リード講習3回目。
男性NHさん、男性MRGさん、女性KRさんの3名。
今回の3人とも、普段からジムでリードをやっているそうです。

ただ、実際にやってもらうと、ビレイ位置やクリップのタイミングなどに、問題ありあり。

「そこで落ちたら、ビレイヤーのロープに足が絡んじゃいますねー。」
「(3本目、4本目くらいで)そんなにクリップ後回しにしていたら、グランドしちゃいますねー。」

などなど。

要するに、落ちた場合の想像が、イマイチ合っていないから危険なビレイになったりしがち。
これって、本人だけでは気づきにくい。
だから、講習が有効だと思うんです。

でも、本人も気づかないから、自分にとって講習が必要かどうかは判断しにくい(涙)。

終わって初めて、
「本当に、やって良かった。」
「得るものは、ボチボチくらいかな。」

のどちらかが分かります。

そのとき、受ける人、受けない人の差・・・
性格の差なんですかねー。


具体的な講習内容
・落ちる練習、止める練習
・繰り出しの方法(しゃがみビレイ、立って近づくビレイ、立ちっぱなしのビレイ)
・ビレイヤーの立ち位置
・トラバース落ち

今回で、全員ジムリード講習は卒業です。
おおよその判断基準は、理解できたように思いますので。

ただ、ロングフォールや実践本気トライをやる時間が取れなかったので、もう1回補習が出来るとベストですね。
ムーヴLv.1や、岩場リード講習の中で、補足的に説明しながらでも行けるレベルにはなったように思います。

岩場リード講習は、小川山がイチオシ

7月30日(水)は、小川山にて岩場リード講習。
女性HSさん、岩場デビュー戦の男性NMさん。
岩場リード講習は、小川山、天王岩、湯河原の3エリアで行っています。

講習に向いた気温という意味では、

小川山:4月後半~10月末くらい
天王岩:春と秋
湯河原:11月後半~3月くらい

という感じ。
中でも、小川山での講習が、一番良いように思っています。

その3つのエリアの中では、一番“山っぽい”からかと。
理由として

①登りきったあとの景色が良い

・廻目平キャンプ場は、標高1,500m以上にあります。
・岩も、岩峰のように樹林帯から抜きんでたものが多いため、上に立つと気持ち良いです。
②スラブの練習が出来る

当塾のカリキュラムでは、ジムでの講習をスタートにしています。
(無料体験、ムーヴLv.0、リード講習、などなど)

そうなると、一番苦手意識が付きやすいのは、スラブとクラック!

でも、その2科目って、マルチじゃ必須科目です。

だからこそ、苦手意識を持たないうちに、スラブに触れてもらおうと考えています。
ちなみに、岩場リード講習では、3分の1ぐらいの時間はスラブのムーヴ講習です。

で、どうやら結構効果ありです。

本当は、岩場リードを卒業した人でも、スラブの基本を学びなおしたい人は、再度受けて欲しいぐらいです。
③ミニマムボルトの考え方を感じられる

天王岩、湯河原は、都心近郊の練習岩場という感じです。
限られた岩資源をフル活用と言わんばかり、小さな岩にルート数が膨大。

それはそれで、仕方ないとも思います。
でも、小川山なら、ボルトが控え目!

初登者の気分で岩のラインを読む。
そうすると、自然と次のボルトが目に入る。

ランナウトしたセクションに時代を感じて、ボルト直後はスポーツっぽく思い切る。

で、近くにはボルトの無いクラックルート、マルチピッチもひしめいて、次の憧れを抱く。

1,2年先も見えてきて、モチベーションも上がると思うんですよねー。
具体的な講習内容
・スラブの足置き練習
・終了点作業の練習
(HSさん:トップロープの張り方、結び替え、NMさん:掛け替えの回収)

・実践リードトライ(HSさんのみ)
・ヌンチャクの向き(NMさん)
・ミニマムボルトの考え方
・終了点とトップアウトの考え方
・ボルトから少し離れたラインが、弱点だと感じた場合の考え方

そうそう、小川山はキャンプ場も良い雰囲気です。
1泊2日で楽しむのも、最高だと思いますよ。

さえない1日

7月29日(火)は、自分のクライミングにて、ミズガキ。
今井くんと、十一面岩正面壁の途中にある白クマのコル周辺へ。
<アップの5.10a>

本日は、全然ダメ。

とりあえず、ハンド~フィンガーの5.10aでアップ。
講習で、見本で登ってみせるぐらいのレベルなのに、なんだかキレのない下手な登り・・・。
そのあと、登られてなさそうな綺麗なワイド(5.10aくらい)があったので、それを登りました。

まぁ、一応落ちそうもなく登れたんですが、これまた納得いかない登り・・・。

終了点の都合上、自分でフォロー回収したんですが、このトライもイマイチ。

「うーん、これも講習するぐらいのレベルなんだけどなー。」
と思いながらも、初登攀ごっこだったので、それなりに楽し。
<「5.12d以上はありそう」というクラックに挑む、今井先生>

ただ、一番残念なのが、これだけでなんだか疲れてしまったこと。

休憩時間に、他のクラック探しに勤しんだりはしたものの、他のトライは一切せずに下山でした。
<そのクラックは、相当怖そう>

「富士山の疲れが、まだ抜けていない。」
という言い訳をして、軽めの1日を終えたのでした。

ただ、あまり行き慣れないエリアを探訪したのは、ちょっとした収穫。
<そして、長い>

アドレナリンが出るようなクライミングは、まだ少し出来なさそうに感じました。
なんだか、ボーっとしている自分を感じます。