2019年10月18日金曜日

怖さは感情

10月14日(月、祝)は、リード1回目。
女性NSさん、男性KBさん、復習参加の男性EDさん、復習参加の女性Hさん。

10月16日(水)は、ムーヴLv.0。
新規女性NDさん、新規女性NGさん、男性MSさん。
今回、トップロープでの落ちる練習を行いました。
リードの落ちる練習ほどではありませんが、割と嫌がる人が多いです。

さて、落ちる練習が嫌だという理由にも、色々あると思います。
・落ちる態勢~受け身の流れを考えても、よく分からない。
・落ちる距離が想像できない。
・フワッという浮遊感が好きになれない。
一方で、落ちる練習は嫌だけど、実際のクライミング中に急に落ちるのは怖くないという人もいます。

本人曰く
・落ちたらどうなるかを考える暇が無いから。
・まさか落ちると思っていないときに、落ちるから。(チャレンジ落ちではなく、不意落ちだから。)
・上記2点を合わせて、気づいたらロープにぶら下がっているような感じだから。
「怖がりな人が、意外と事故率が高い。」という法則は、こういうレベルから始まっております。
そして、私の周りでも実際それで事故ったと思う例は、数知れません。

「程よく怖がる。」というのは、言うほど簡単ではありません。怖さは感情であり、リスクに比例するとは限らないので。
これを解消するために、どんな風に考え、どんな練習をするべきか?

それは、その人に性格や経験によるかもしれませんね。

2019年10月16日水曜日

偵察

10月15日(火)に、越沢バットレスと天王岩に偵察。
台風19号の影響で、中央道や20号が通行止めとなり、小川山への日帰りが難しくなったことと、奥多摩周辺への影響の不安から。

ただ、夕方暗くなってからの偵察のため、もともと知っている道以外の迂回路は十分に観察できていない。

①越沢バットレス
アプローチ敗退。

追記。越沢バットレスキャンプ場からの入山自粛のご案内が流れているので、そちらの情報を使用してください。

・上流回り(バットレスキャンプ場経由)
バットレスキャンプ場までの登山道が荒れてしまって、通行困難。沢登りの高巻きぐらいの覚悟で行けば通過はできるが、何カ所も壊れているので、途中で引き返すことにした。
荒れた部分が、まだ水分を多量に含んでグズグズなので、いまが一番酷く感じるのかも。

・下流回り(ガーデンキャンプ場経由)
ガーデンキャンプ場までは、問題なし。そこからの沢沿いの登山道が、荒れている。鎖場も、2年前よりもさらに怪しい感じになっている。年々荒れて来ていて、今回の台風の影響なのかは不明だが、細い木橋の手すりが無くなっており、リスクが大きいと感じたので引き返した。
この道は、ガーデンキャンプ場の方が整備してくださっているらしいが。

別アプローチから行くか、沢登り並みに気合を入れてアプローチするか、仮補修として勝手にフィックスを張るかすれば行けるとは思うが、止めた方が良いでしょう。

②天王岩
十里木の駐車場、岩場へのアプローチ、ともに問題なし。

あとは、電話確認したら三ツ峠は大丈夫なようです。
湯河原も、人づてに影響なしだとか。

とりあえず、天気も含めて、今週の行き先を検討中です。

2019年10月12日土曜日

避難日記

思っていた以上に台風の影響は強く、避難所に泊まりに来ました。
自宅が避難指示が出ている地域に入り、近所の浅川が危険氾濫水位を越えて、いよいよリスクを感じたもので。

避難所の体育館は、思った以上に快適です。
トイレも並ばず、お湯も無料、自販機も健在。銀マと毛布も貸し出してくれて、椅子とテーブルも沢山あります。
とはいえ、一晩限りだからそう思うんでしょうが。
とりあえず、来るべき南海トラフに向けての予行演習と思っておきますか。

人生初の避難所泊ですが、知り合いから借りた『太陽のかけら』という谷口けいさんのことを書いた本を読み終えました。
山も災害も、やたらと死生観を突き付けられますね。そこは、宗教観とかも関わるので、あまり主張もしがたい分野ですが。
とりあえず、もうちょっと良い人間になりたいものだ、というぐらいが私の感想文です。

ではでは、皆さん今夜を無事に乗り切りましょう。

追記。
意外と早く雨が止んだので、しばし様子を見てから0時前に帰宅しました。
雨が止んでからの河川氾濫リスクは、我が家の位置からすると、大きくは無さそうなので。

2019年10月9日水曜日

2つの効率

明日、10月10日(木)の夜21時より、11月分の予約受付を開始です。
上書きしてしまうので、一応載せておきます。

10月6日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
男性NSさん、女性STさん、女性KBさん、復習参加の女性ISさん。
上達効率とR.P.効率は、相反するときがあります。

例えば、O.S.トライするつもりが、他パーティがそのルートをトライし始めたとします。
ここで、「O.S.とか、拘ってないから見まーす。」という人は、割と多いと思います。むしろ、初級レベルだと圧倒的多数派?

ここでの、見るor見ないについて、細かく考えてみます。
見るメリット:
①O.S.を諦めている場合、O.S.に達成感を見いだせない場合、O.S.を喜んでも周りの仲間から賞賛を得られない場合、などにおいては、O.S.、フラッシュ、R.P.の区別は無い。事前に情報収集をすることは、効率を上げる戦略になる。
②1トライ目の恐怖心が軽減される。
③オブザベを割愛できる。(見れば、さすがにイメージ出来ることが多い)
④他人の動きから、何かの勉強になる場合がある。

見ないメリット
①O.S.の可能性がある。
②1トライ目の恐怖心を利用して、安全管理について様々なことに思いを巡らす。
③オブザベを、出来ないなりに必死に行う。
④動きを自分で考えることで、勉強になる場合がある。
<激熱の賞賛を受けたISさん>

次に、これを効率という観点でまとめます。

①:R.P.効率という意味では、見た方が良い。ただし、O.S.の可能性は無くなる。

②、③:R.P.効率という意味では、見た方が良い。ただし、見ないことによって、緊張感を成長促進エネルギーに変えられる。(上達効率とR.P.効率が、相反する。)

④:見た方が勉強になる場合、見ない方が勉強になる場合、どちらもあるので評価が難しい。(どちらに上達効率の分があるかは、状況による。)
僕自身、見ないで済む状況でも、ボンヤリ見たこともあります。

でも、今後は控えた方が良いなと思っています。
ビレイでパートナーを見るしかない場合、上級者を観察する場合は、④を探すつもりで見ようと思います。

R.P.効率のためにボンヤリと眺め、上達効率が下がるという現象は、もう味わいたくないものです。
<徐々に、慎重な登りになってきたKBさん>

ところで、R.P.効率を重視することは、あながち悪いこととも言えません。
ハングドッグが許容されてきた歴史、とかもありますし。

それに、トポのルートを、塗り絵のように完登チェックしていく喜びは良いものです。周りを見れば、初中級ぐらいのクライマーにとっては主たる楽しみかとも思えます(笑)。
ジム、スポート、クラック、マルチ、入門バリエーション、なんでもそうです。
僕も、今はジムでそれをやっています(笑)。

ただ、そちらの効率偏重は経験上ダメだと思います。
「もう、やるの無いー。(登れそうなのは終わっちゃったー。)」と早期に言い出す人になってしまいます。
なぜなら、色々R.P.した割には上達していないから。

当然ですが、講習では上達効率を重視しています。
まぁ、それがどこまで上手くいっているかどうかは、その時々だと思うので、日々反省です。
<予習がすごかったNSさん>

実践本気トライ
ISさん:かわいい女(5.8) 再登
NSさん:かわいい女(5.8) フラッシュ
STさん:かわいい女(5.8) フラッシュ

2019年10月8日火曜日

11月の予約受付

すっかり遅くなりました。
明後日の10月10日(木)の夜21時より、11月分の予約受付を開始いたします。

岩場リード講習は、天王岩or湯河原を予定しております。
クラックリード講習は、湯川を予定しております。
マルチピッチ講習は、越沢or三ツ峠or二子山を予定しております。

さてさて、どうぞよろしくお願いします。

2019年10月7日月曜日

考えてみよう

10月1日(火)は、リード3回目で、女性TNさん、復習参加の女性HMさん。
これにて、TNさんは卒業といたしました。

10月4日(金)は、ムーヴLv.0で、男性STさん、男性HTさん。
2人とも、ジムリードに進んでO.K.としました。

10月5日(土)は、ムーヴLv.0で、新規女性HNさん、復習参加の男性EDさん。
HNさんは、ジムリードに進んでO.K.としました。
リード3回目に、以下のようなルールで落ちる練習を行ってみました。
次のクリップが出来る態勢で、クリップはせず、手繰り落ちもせず、普通にフォールしてみましょう。

この方法だと、通常のジムで起こりうる最大距離のフォールになるはずです。
すると、HMさんは左図のような形で落ちる練習を行いました。
いわゆる、最終クリップ(のカラビナ)が膝くらい。

そして、私から「次のクリップに進んで、同じ練習をしましょう。」と指示すると、実際に次のクリップを行ったのは右図のような形でした。
いわゆる、最終クリップが足首くらい。

・参考情報
HMさんは落ちることに対して大変な苦手意識があり、膝でのフォール練習でもそれなりに頑張ってくださっています。
これに対して、私は大変に違和感がありました。

「膝で落ちるのが精一杯なのに、実際のジムリードでは足首まで行くのか?」
「それは、落ちなさそうだという読みだからアリなのか?」
だとすれば
「ウォームアップルートなどで、全ガバで怖くなければ上記ランナウトはアリか?」
という疑問にも繋がります。

これについて、クライミング界の共通見解みたいなものは無いと思います。
しかし、気になりますよね。

皆さん、どう思いますか?
こういうことを真剣に考えるぐらいじゃないと、リスク管理能力は身に付かず、むしろ感覚が錆びて行き、いつか足元をすくわれます。
ところで、僕自身は先週からようやくジムのリードに復帰。
暑いので、数か月ほどはボルダーしてました。

春ぐらいから行っているランナウトの全R.P.目標ですが、2ルートほど困難な5.12bがあり、楽しくも気が重い状況です・・・。

とりあえず、現状。

メイン左面:
・2本(5.12b)が大問題。うち1本は既に4日間トライ中、ワンテンを抜け出せるかは怪しい。もう1本は見るからに5.12bじゃない最難課題(笑)、絶望的に見える・・・。
・O.S.圏内のものが7本ぐらい。
・O.S.は相当難しそうだがR.P.ならどうにかなりそうなものが1本(5.12a)。
・1セクションだけ解決していないが、レストポイントが豊富なのでR.P.は出来そうな予感のルートが1本(5.12a)。

メイン右面:全コンプリート。ただし、2週間後にホールド替え。

その他のラインセット壁:全コンプリート。(最近は、5.11b~cぐらいまでしか無いので、O.S.失敗してもR.P.は出来ることが殆ど。)ただし、明日から93°壁がホールド替え完了して、イチから再スタート。

あとは、同じように頑張りたいのがボルダールームの赤テープ。
2階が、あと2本。
1階が、あと3本。
ただし、そのうち2本ほど、絶望的にも見えている現状・・・。

こんなにジムに邁進するのも久々なので、しばし頑張りたいです。

2019年10月2日水曜日

コラボ企画で岩場基礎トレ

9月29日(日)は、林智加子ガイド企画の岩場基礎トレ、小川山にて。
林智加子ガイドの屋号は、ソレイユ。
<ルート名のない岩にて、何度も上り下り>

登山者向けの岩場歩き講習。
巷では、よく聞きますし、需要も大きいと思います。
一方で、「そんなことやるぐらいなら、クライミングやった方が良いよ。」と思っているクライマーも多いでしょう。

私の体感では、クライミング技術のうち、1~2割が岩場歩きに直結します。

(「どの1~2割か?」、私なりに色々と考えがあります。
岩場で見かける他のガイドとは、全く違う教え方をしていると思いますが、到底書ききれないのでスルーします。)
だから、普段からクライミングを練習している人であれば、知らず知らずのうちに岩場歩きも進歩していきます。
そして、登山道で周りの足取りに不安定さを感じ、「もっとクライミングやれば良いのに。」と思うことも多いものです。
しかしながら、クライミングに興味が薄い登山者からすると、これは厳しい現実です。
クライミングを練習しても、その一部しか岩場歩きに返ってこないのですから。

意を決してジムに一度行っても、色々な理由でクライミングを敬遠する登山者を、これまでも数えきれないほど皆見てきていると思います。
<今回は、登山靴>

となると、ここで講師に求められるものは何なのでしょうか?

①岩場歩きに直結する部分を抽出して、かみ砕いて説明すること
②クライミングに興味を持ってもらうこと
<安定感を求めるために、真剣に考える様子>

2つとも壮大な方向性なので、その僅かな部分だけでも進歩してもらえたならと思って、本日のイメトレをして来ました。
ところで、やっぱりチカさんは、自分のお客様に対して、素晴らしく手厚いですねー。
事前メールのやり取り、この講習の意義説明、そして岩場ではコーヒーも差し入れしちゃうという心遣い。
リスク管理における頭の中のクリアさ、アナウンスの上手さ、毅然とした態度には、富士山仲間の中でも定評があって、周知のことですが。

流石でございます。
<ちょっとずつ、ロワーダウンにも慣れてきた。岩場歩きには使わないけれど。>