2014年2月6日木曜日

雪山の休憩時間短縮するパッキング例

2月6日(木)は、谷川岳西黒尾根の登山口付近にて、雪上訓練Lv.1。
半年ぶり、高崎の女性HMさん。

<高崎の“ゆるキャラ”?>
今回の講習中、HMさんから、
「冬は、ザックの中が、ぐっちゃぐちゃです。」

という嘆きが。

<ラッセル練習>
HMさんに限らず、パッキングは難しいもの。

特に初心者は、ザックの中に雪を入れてしまったり、手袋を外して作業したり。
それが、毎回の休憩毎だったりするので、自分でもイライラしてきます。

歩く前から負けている、って話ですね。
そこで、私が講習で紹介している、私のパッキング方法。

①ザックの雨蓋は、以下の3点を入れる。

・潰れたら壊れるもの(サングラス、ゴーグル)
・その日の行動食
・テルモス

こうすると、休憩開始後すぐに、ザックを尻に敷いて座れる。
また、ザックの本体を開けないので、ザックに雪が入らず、休憩も短縮できる。

<自作のピッケルバンドも、まだ改善の余地あり>
さらに、ビーコン携行と読図を求めるLv.2では、もうちょっと詳しく。

②ジャケットの内ポケット

・ビーコン。オモチャカラビナで、バックアップは取る。

本来は、ジャケットより下に専用ポーチで身につけるべき物。
雪崩で、ジャケットが脱げてしまう例があるので。

この方法は、あくまで“リスク覚悟で操作性優先”というもの。

<HMさん御希望により、でんぐり返しを実践>
③ジャケットの胸ポケット

・コンパス、ホイッスル

コンパスの紐に、ホイッスルも通しておく。
その紐を、胸ポケットのジッパーに結んでおくと、落とし止めにもなる。

<雪庇>
④ジャケットのポケット
・左ポケットには、立ち止まったときに食べる程度の行動食
(ビレイ中、ラッセル中、などに有効)

・右ポケットには、地形図をジップロックに入れたもの

<林道に戻る瞬間、雪の中へとダイブ!>
これを講習前に話すと、その日の休憩時間がグっと短縮されます。

こういったノウハウの積み重ね、冬山では大事ですね。


具体的な講習内容
・雨蓋のパッキング
・ラッセル練習
・キックステップ
・下りのコツ
・耐風姿勢
・アイゼン歩行

まだ、雪山を登るという臨場感がなさそうだったので、次回は2日間で受けたらベストですね。
滑落停止とグリセードは、今回は割愛。

でも、でんぐり返しだけは本人希望により、実践しちゃいました。
上手かったです。