2014年6月6日金曜日

びっくりフィンガー

6月3日(火)、4日(水)は、今井くんとミズガキのカサメリ。
今回、トポに載っていないクラックを登ったんですが、すでに登られた形跡バッチリ。

普段なら、
「楽しかった。」

で、おしまいなんですが、ちょっと考えさせられることがありました。
まず、このルートの紹介。

エリア:なわばり岩
場所:“グレゴリーぺっとね”のスタートから、ひたすらクラックを直上
長さ:25m
サイズ:オフィズス主体だが、いろいろ出てくる
<先週、私がグレード更新した5.11dのクラックは、今井くんグレーディングで5.11bか5.11c。
やっぱ甘いよねー。でも、5.11bだと、僕のグレード更新にはならない(笑)。>

で、下部半分は、クラック脇にボルトが抜かれた跡がありました。

おそらく、“グレゴリーぺっとね”のボルトだと思われます。
<ヌメッた条件下でも、悪魔の踊り(5.12a)をR.P.した今井先生>

私も不要なボルトは良くないと思いますが、これを抜いた人は相当な気合いだなぁと思いました。

だって、すでに発表されている(100岩にも載っている)ルートを抜いて、クラックルートを再生したのですから。
<すっかり心折れて、“びっくりフィンガー”で初登攀気分を楽しむ私>

しかも、リングやRCCなら簡単に抜けますが、ハンガーボルト以上となると、専用の道具まで持ってこなくちゃいけないと聞きます。

うーん、鋼の意思を感じます(笑)。
<“びっくりフィンガー”の全景>

ちなみに、海外でトラッドブームが来ている国なんかでは、
「クラック脇のボルトは抜こう!」

っていう流れがあったりもするそうです。

ただ、日本ではまだまだ、

「登れれば、何でも良いんじゃないの?」
という考え方の人も多いので、そこまでは行かないでしょうが。
<クールダウン的に、5.11をオンサイトしてしまう今井先生>

一応、完全に未発表だったら、勝手に名前を付けちゃおうということにしました。

駐車場から徒歩15分なんで、初登攀気分よりも、ルートが再び土に埋もれないことを願って。

名前:「びっくりフィンガー」
グレード:5.10b

他にも、近いところだけでも、発表したほうが良いのかもしれません。
具体的に登ったルート

1日目:秋場所ロック、コセロック
・名無しの権兵衛(5.10a) アップ
・悪魔の踊り(5.12a) ムーヴが出来ず。何度もカムが抜けて、精神的に燃え尽きてエイドでトップアウト。
・ワニワニワニ(5.11b、ボルト)~ギガント(5.10d、ボルト)を繋げて
どちらも、ド限定ルート?
よく分からず。

2日目:秋場所ロック、なわばり岩
・名無しの権兵衛(5.10a) アップ
・ティコ(5.10d、スラブ) ちょっと限定っぽいけど、一応ライン通りにオンサイトしたと思われる
・びっくりフィンガー(5.10b) 1テン。クラックに詰まった土を、ナッツキーで掘り出したら、見た目よりプロテクションの良いクラックになった。
・びっくりフィンガー R.P.

“素晴らしいクラック”というのは過大広告ですが、25mで5.9程度のオフィズスも出てくるので充実すると思いますよ。