2014年6月2日月曜日

マルチピッチの懸垂下降中に、面白そうなピッチを登ってみる

6月1日(日)は、小川山にてマルチピッチリード講習。
女性WNさん、女性TZさん。
マルチピッチを初登攀ごっこで登ると、トップアウトしたときには一筋のラインが描かれます。

ただ、登っているときに、複数ラインがオブザベーション出来ることがあります。
<取り付きでの、オブザベーション>

でも、実際に登るのは、1ラインだけ。

「あー、2P目の横にあったクラック、登ってみたかったなぁ。」

と思っても、もう一度1P目からを登るのは、ちょっと面倒。
<1P目>

そんなとき、私は懸垂下降中、時間が許せば、そのピッチだけを登ってから降りることにしています。

とあるピッチを、帰りがけのショートルートとして、楽しんでしまおうという発想です。
<今回の花形ピッチだった、3P目を行くWNさん>

今回は、“春の戻り雪”のある岩場にて、初登攀ごっこ。

4ピッチでトップアウトして、時間は13時半。

余裕があったので、
「途中まで降りて、面白そうなピッチを探して登りましょう。」

っていう課題を設定。
TZさんが、懸垂下降しながらライン探し。

結果的には、3P目、4P目に、自分でバリエーションラインを引いてもらいました。
つまり、4ピッチで終わるルートで、+αとして2ピッチのラインで遊べました。

これもまた、トポではなく、自分の目でラインを探す魅力です。
<昼過ぎに、無事にトップアウト!>

こういうクライミングは、オンサイト能力とロープワークが洗練されて、練習としても楽しいですよ。
<1ピッチだけ懸垂下降>

<オマケの2P目を行く、TZさん>

<2度目のトップアウトをして、なかなか充実>