10月19日(日)は、マルチピッチリード講習にて、小川山。
女性ARさん、男性SRさん。
<そろそろ、小川山は日向が恋しい季節>
その連結方法として、流動分散、固定分散、なんかが有名ですね。
どういう連結方法がベターか、ということも、もちろん講習内容になります。
<ビレイポイント作りの練習>
カム1個だって、墜落には100%近く耐えられるはずです。
(キャメロットであれば、10KN~14KNくらい)
乱暴なイメージですが、7KNくらいだと、リードの墜落レベルで稀に壊れます。
例:
①ウィップフラッシュ現象で、ゲートの開いたカラビナの破断事故
②エイリアン緑などの、マイクロカム
で、固定分散にすると、スリングの強度が22KNから10KNに下がってしまったりする訳なんで、支点がそれ以上強くても、ほとんど意味がありません。
<オブザベタイム>
・自分がセットミスする確率
・岩が欠ける確率
・ビレイしている最中に、カムが歩く確率
などを考えて、リスク分散すること。
<初回で、不慣れ感ただようSRさん>
「バチ効きだ!」
と自信たっぷりのカムなら、2点だけでも十分なリスク分散になると思います。
そして、
「1つとして、確実なのが無い。」
という状況だと、3点、4点集めても、不安はぬぐえません。
<「スラブは、得意になってきた」というARさん>
なんで、最低1個、できれば2個のバチ効きを探すイメージです。
連結方法なんてのは、最後の微調整ですから。
<マルチピッチな雰囲気>
ただ、荷重分散が必要ってことは、個別の支点が弱いってイメージなんで、そもそも怖いでしょう。
だから、リスク分散だけで済むようなのが理想で、荷重分散を強く意識するのは最後の手段、と私は思っています。
<頂上直下>
・確実なのが1個の場合は、ほどほどの確率で止まりそうなのを複数バックアップ
そんなイメージで作って欲しいと、私は講習しています。
<お昼休憩>
いま書いたような、システム面の講習で半日、マルチピッチの実践で半日。
リード講習初回のSRさんには、ちょうど良かったでしょう。
一方で、前日が不完全燃焼だったというARさんには、もっと厳しいのが好みだったようでした。
ま、それは次回以降の楽しみとしておきましょう。
システムに強くなることも、大切ですからね。
<完登の喜び>
<結構な苦戦を強いられた、連続懸垂>