2016年8月9日火曜日

「金払って習うなんて、甘えっすよ」と、言われた気分

8月6日(土)、7日(日)は、クラックリード講習にて、湯川。

1日目は、男性OMさん、女性MTさん、新規の男性TUさん&女性SMさん。
2日目は、女性MMさん、男性KYさん。
<ジャミングの仕組み>

今回、印象に残った講習生の一言。

「上手くなるように仕向けてくれる人がいるって、楽だなー。」
<大和屋>

つまり、反復練習をしている傍で、講師が

「もうちょっと、ここを意識するのは、いかがでしょう?」
と定期巡回することです。
<台湾坊主>

普段から、自分で試行錯誤しているクライマーにとっては、この環境は楽そのもの。

自分での試行錯誤は、10回に1回くらいの当たりクジなら、講師からの提案は3回に1回くらいに感じることでしょう。
<草餅>

これは、普段の講習だけでなく、自分がスキースクールに生徒の立場で入ったときも感じます。
<2日目>

この方は、こんなことも言っていました。

「自分が30歳だったら、もがいて自力で考えたい。それが、クライマーとして正しい道だとも思う。でも、歳も歳だし、習うのも楽しいな。」
<地上でのジャミング>

金を払って習うこと自体、クライマーとして反則っぽいという倫理感がある方が、実際に講習に来ると多くを学んで帰るようなイメージです。
個人的には、「めっちゃ分かります!」という気持ちでイッパイです。
<MMさんの初リード>

そういう方は、アドバイスを求める心は強いんだけど、受け身ではありません。
例えば、午後に、普通のクラックルートを登っている時間は、自分で色々考えて、それを私にぶつけて来ます。

「こんな感じのことを思ったんだけど、どう?(そういうもんですか?それとも、思い違いでしょうか?というのを、暗に聞いている。)」
<たまたま居合わせた、NMGさんが草餅をオンサイト>

逆に、受け身の人は「何かアドバイス無いですか?」という色合いの発言が多くなります。
ま、その気持ちも分かるし、たまに言っても良いと思います。
僕に、プレッシャーを掛ける意味でも(笑)。

話は飛躍しますが・・・

どんな場面でも
「それは、甘えか?」
という自問は、クライマーにとって大切なことかと思います。

講習1つとっても、甘えだと思う人もいれば、甘えでないと思う人もいるのですが。
イチイチ考えることは、生涯テーマだと感じています。
<疑似リード>

具体的に登ったルート
1日目
OMさん:大和屋(5.8) 落ちる練習。2トライ目でR.P.。
      草餅(5.8) 落ちる練習
MTさん:大和屋(5.8) 落ちる練習
      草餅(5.8) 落ちる練習
      台湾坊主(5.9) オンサイト。ただし、反省点は多し。
TUさん、SMさん:デゲンナー、大和屋、草餅をトップロープで何本も反復練習

2日目
MMさん:大和屋(5.8) 初のリードトライ。ワンテンながら、様々な反省点を自力で考えられた。
KYさん:大和屋(5.8) トップロープ、疑似リードにて。

ちなみに、本日の方は今井くんと長い付き合いがあるそうで、“クライマーとして正しい道”という語感に今井くんと共通する信念を感じました(笑)。