6月12日(火)は、自分のクライミングにて、瑞牆。
K君と。
以前から、小面岩やバベルの塔に行く際に気にとめていたクラックを3本登って来ました。うち1本は、瑞牆トポに載っていました。
あとの2本は、不明です。
<1本目にオンサイトトライするK君>
<出だしは、わりと良いサイズ>
<前夜は大雨ということもあって、下部はビショビショ>
<徐々に晴れて来た>
<2時間ハングドッグで、ようやくトップアウト>
<2人で登ったら、少しは綺麗になったかな?>
<2本目は、さすがに登られていそうな課題>
<下山後に、カフェ・オレ(5.9)だと知る。>
<こちらは、1時間半のハングドッグでムーヴ解決したK君>
その左に、フレアーチムニーを1本登って、本日終了でした。
「見た目で、おおよその難易度に検討が付くか?」
ということよりも
「終了点の保証が無いのに、下降はどうするの?」
といった質問をよく受けます。
私なりにパターンが幾つかあるので、列挙してみます。
図1は、ちょうど終了点に立木があるもの。
これは、普通のルートにも時々あるパターンなので、いつも通り懸垂下降で回収。
たまに、ロープ半分以上出てしまったりすると、パートナーにフォローで上がってもらって別ラインから懸垂下降することも。
図2は、終了点にしたい場所から少しトラバースした場所に立木があるもの。
トップロープにしてロワーダウンして、トップロープで回収便を出せばカムも回収できます。
図3は、クラックそのものがハングorトラバースしており、懸垂下降での回収が困難なタイプ。
これも、普通のルートにも時々あるパターン。
図2と同じ方法で対処することが多いです。あまりに流れが悪いときは、トップロープよりはリード&フォローの方がマシな時もあります。
図4は、終了点はカム残置で降りて、後ろから回り込んで終了点回収できるタイプ。
図5は、カムでピッチを切って、もう1ピッチ登れば立木に辿り着けるタイプ。
図6は、壁の途中でクラックが途切れてしまうタイプ。クライムダウンorエイドダウンの回収になります。
図7は、部分的にクラックが途切れるタイプ。登れてしまえば立木の懸垂でシンプルですが、途切れるセクションがランナウトするので、難しい場合は敗退です。
オブザベの段階で、ある程度は終了点の可能性を絞り込んでおいて、持っていくギアを決めます。
常々、私はこういうことを考えてオンサイトするのが好きみたいです。
特に、トポに載っていないorトポを見ないで取り付く場合は、先行きの不安感を解消する術を総動員しながらリードしていくのが最高ですね。
9割オンサイトできる難易度でも、十分にエキサイティングだと思うんですよね。
もちろん、やってみたら難しいこともあります。
具体的に登ったルート
・トポに無いワイド(小面岩に向かうフィックスロープの右脇にあるもの) フラッシュ たぶん5.10aぐらいだけど、濡れていて悪く感じた。乾いていたら、普通に良いルートになりうる。
・カフェ・オレ(5.9、レイバック系?) 明らかに登られてそうだったけど、とりあえずトポは開かずにトライ。体感は、5.10b。私がレイバックが苦手なのか、トポ無視の不安感で力んでいたのか、はたまたグレードが辛いのか。とはいえ、素晴らしく綺麗なクラック。
・トポに無いワイド(カフェ・オレの左面) O.S.。ヤブ漕ぎ主体・・・。体感5.10a。たぶん、半日以上は掃除しないと良いルートにはならない。そして、誰もやらないでしょう。
充実の1日でした。