2020年6月13日土曜日

自分の安全基準へのモヤモヤ

6月9日(火)は、自分のクライミング。
ボルトが、(現代基準で)イマイチなルートに対して、どう取り組むべきかは常々迷います。

今回のエリア、5本の5.11がありました。

4ルートが8ミリのオールアンカー、相当に錆び錆び。(5.11a、5.11b、5.11c、5.11c)
1ルートが8ミリのカットアンカー(アルミっぽい)、錆び無し。(5.11d)
とりあえず、5.11dは本気トライが許せる範囲と妥協することにしました。
硬そうな花崗岩ですし、2本目以降のボルト間隔が近く、1本抜けても大丈夫なレベルだったので。
次に、5.11aは、僕にとってはグレードより易しそうだったので、アップルートに使うことにしました。
諦めてテンションを掛けるときの静荷重のみの使用。万が一ホールドが欠けたら1%程度のグランドフォールはリスク許容、と割り切って。

もし、ムーヴで落ちる可能性がありそうなら、途中敗退するつもりで。
厄介なのが、他3本です。

錆び錆びの8ミリなのですが、1本抜けても大丈夫なセクションは、ごく僅かです。
かつ、グレードと自分のクライミング能力から考えて、落ちる可能性10%~50%とかのムーヴを繰り出す可能性大です。
ぶっちゃけ、他に沢山ルートがあるエリアなら、避けて通る課題です。

という訳で、
①カムが効く場所は、バックアップを取ることを考慮。
②5.11aと同様、ホールド欠損以外では基本落ちないムーヴだけで登る。落ちる覚悟のムーヴしか無かったら、敗退。
③トップロープ状態に限り、落ちるムーヴを繰り出す。

などと、自分ルールを決めて、トライ。

今日、突然決めたルールではありません。
いつも、リングボルト、RCCよりはマシだけど、1~数%抜けるかもって思わされるハンガーボルトのときは、同じような感じで対応しています。
結果は、以下。
①5.11a オンサイト。やはり、かなり易しめ。
②5.11b オンサイト。かなりビビりながら、99%以上落ちなさそうなムーヴを見つけて。
③5.11c R.P.、2トライ。トップロープ状態のところに核心があったため、何度もフォールしてムーヴ解決。
④5.11d R.P.、3トライ。唯一、普通に落ちられるルート。最後って、左に出て良いんですよね?1トライ目は、ボルト沿いに行こうとして全然ダメ、左に逃げるラインで良さそうだと確認。2トライ目は、中間部でミス。
⑤5.11c フラッシュ。ホールドが欠ける不安におびえながら、99%落ちないムーヴで吠える、という嫌な展開。

⑥グレード不明 フラッシュ。帰りがけに、8ミリのカットアンカー、錆び無しの5.10台っぽいボルトルートを見つけたので、追い込みがてら。
戦績も、成果とは呼べない感じでした。
落ちる覚悟で頑張れる5.11dを、オンサイト出来なかったし、残念な一日でした。

そして、自分の安全基準に対するモヤモヤが残る一日でした。
ただ、これ以上に厳しいルールにしちゃうと、微妙なボルトルートはほとんど登らないことになりそうです。

悩ましいです。