2020年6月3日水曜日

持続可能な感染対策について

5月31日(日)は、また林道奥の岩場。

新型コロナ問題について、自分の思考を整理し、行動指針を考えておきます。
政治的な理解なしに、岩場に行くことすら難しい情勢なので、しばらくはそういう内容が増えてしまうと思います。
①これまでの社会情勢から、大雑把な目標を立てる

東京全体で考えれば、緊急事態宣言の直前には実行再生産数が1を下回っていたようです。

注)これをもって、緊急事態宣言が不要だったとか、延長が不要だったとかは言えません。新規感染者数から実行再生産数の推定値が出るのが2週間以上後だし、医療キャパに余裕が出るまでにはタイムラグがあります。色々考慮して、安全寄りの判断が5月26日解除、というのは理解できました。僕は、東京ロードマップや東京アラートには懐疑的ですが、国の大筋の方針は分かりやすいと感じます。

「緊急事態宣言の直前に1を下回っていた」というのは、1つの指標が得られたとも思います。

この頃は、
・3密、ソーシャルディスタンス、手洗い・うがい、マスク、手指消毒、などが周知(これ以前は、咳エチケットなど1ランク低い対策だったものもある)
・メディアによる特措法の内容周知(権限が都道府県知事に委任、営業自粛要請からの店名公表)
・オリンピックの延期決定
・週末の外出自粛要請(小池都知事のロックダウン発言、など)
・一部の優しい職業人たちによる率先した営業停止
・メディアや個人による啓蒙活動の本格化とともに、同調圧力強化のスタート
などがありました。

このぐらいの社会情勢で、実行再生産数が1を下回りました。
とはいえ、これが幸せな情勢だとも、平等な政策だとも、優しい社会の在り方とも思えません。「嫌な雰囲気」だったと思います。

したがって、今後は
「当時よりスマートな方法で、実行再生産数が1を下回る社会」
を目指す。
これが、私の理解です。

もちろん、新型コロナが日本において季節性があったりすれば、ある一時期の実行再生産数だけを見て「これぐらいやればO.K.」と結論づけるのは、早急すぎます。そもそも、実験1回で結論を出すなんて、相当危ういですし。
ただ、こんな社会実験を何度も繰り返す訳にもいきません。ひとまず、これを目標にして追い追い修正していく、ぐらいには使えるでしょう。
②当時よりスマートな方法、とは何か?

政治レベルでは、やっぱり休業補償とセットにした、業種を絞ったの営業停止命令をして欲しいです。(双方の意見が、未だに理解できないのですが。)
同調圧力を煽って、パチンコ屋、遭難者などを見せしめにして、国民全体の感染対策総和を上げていく政策は、さすがに長続きするとは思えません。(将来のコロナ以外の問題でも、もうこの政策は止めて欲しいですが、諸外国のやり方がベストとも思いませんでした。良い社会って、なんなんでしょうね?)
 ⇒政治レベルの話は、ここまでしか分かりません。今後の対策に期待します。

次は、いま一番興味がある個人レベル。
対策のコスト、リターンを考えて、各自が少しずつ頑張るのが良いと思います。

例えば、僕の場合。
◎低コスト
 ・石鹸があるところでは、手洗いを30秒。せめて、15秒以上。
 ・クライミング中に、なるべくリード1トライ毎に消毒。
 ・行動食を取る前に、なるべく消毒。
 ・休憩場所など、他パーティと数m離すのを基本にする。
 ・トライ中以外は、なるべくマスクをする。特に、他パーティと会話する際など。
 ・食堂などで、マスク、会話などでの飛沫感染に注意を払う。
 ・スーパーへの買い出しは、3日に1回が目安。

◎中コスト
 ・わずかなスーパーへの買い出しでも、帰宅後はシャワーを浴びる。
 ・登りに行くエリアを限定する。
 ・複数人で車に乗り合わせるときに、小雨でも少し窓を開ける。
 ・少人数パーティでも、感染対策をなるべくサボらない。
 ・5人で車に乗り合わせるのを禁止。

◎高コスト
 ・本気トライ中に、マスク必須。
 ・岩場に行かない。
 ・ジムに行かない。
 ・登山は、人目を避けて裏山ハイキングが関の山。
 ・オンライン以外で、なるべく誰とも話さない。
 ・1日に2回以上の外出禁止。
 ・公園で雲梯するだけでも、人目を気にする。

コストは、人によって感覚が異なります。人生観、趣味、体質、経済状況、など。
また、山の帰りにスーパー、コンビニ、食堂に寄らないことは、本人にとってコストが小さくても、経営する事業者にとっては高コストです。この場合は、双方のコストの合計値で考えるべきだと思います。

例)感染者数0の地域で、地元の高齢者が通う温泉に行くのを我慢する。
・本人にとってのコスト:我慢する人によって異なる。
・事業者にとってのコスト:観光客からの収入の割合によって異なる。
・リターン:僕の感染知識から考えれば、おそらく大きい。
   ⇒低コストと感じれば、当然やめるべき対象。高コストと感じれば迷いどころ。

つまり、判断は人によって異なり、それを安易に非難できません。

とはいえ、低コストの対策をサボりたい心理、というのは確かに存在して、自制心は問われます。この自制心を、同調圧力で盛り上げることにすると、以前の嫌な雰囲気が再燃するはずです。かなり手間ですが、優しいディスカッションがベターでしょう。

これが、私なりのスマートな方法への理解です。

「なぁなぁでやっていると、再びステイホームの刑に処される。」
とでも言えるでしょうか。
ジムも閉まり、登山も自粛でしたからね。

※リターンがゼロ近いときは、もちろんサボっても良いです。
③最後に

①の社会情勢への理解も、人によって違います。僕が、前提としていることも、違和感を感じる人もいるはずです。
②のコストについても、人によって異なります。クライミングを辞めること自体が、低コストの人が一定数出て、クライマー人口が減るかもしれませんしね。

個人レベルでの対策。
・コストとリターンを考えて、低コストまではサボらない。
・中コストは、新規感染者数の推移、医療キャパなどを見つつ変化させる。
・高コストは、政府が緊急事態宣言を再度行うときなどは、諦めて行う。
・山帰りに食堂に寄る人、地元の温泉に寄る人がいても、その人なりに考えがあるのかもしれないという前提で、会話する。ネットで叩くのは、特に当面は危険行為だと自覚する。

このあたりが、私の行動指針となっております。
長々と書いたわりには、わりと一般的な結論かもしれませんね。
本日登ったルート
・5.10a 再登
・5.10a 再登
・5.10b 再登(なんか、ラインが合理的じゃないので、もう登らないと思う。)
・5.10d 再登(マジで落ちそうだった!)
・5.11d オンサイト(久々に、良い本気トライが出来ました!)
・5.10b/c(NP) オンサイト(かなり苦戦して、地上に何度も戻った)
・5.11c 再登(あとは、トレーニング)
・5.11a 再登