2020年6月8日月曜日

私は非国民か

6月2日(火)は、またまた山梨へ新企画の偵察。
例によって、どこの山かは明かさず。
緊急事態宣言前から宣言中にかけて、私の自粛度合いはグレーな立ち位置だったと思います。

宣言前~直後
・クライミング関係以外のことは、早々に自粛開始。
・手洗いは徹底開始、マスクはクライミング中はしない。

①東京都の外出自粛要請が出ても、ジムに行く。
②東京都の外出自粛要請中に、近郊のボルダーエリアに行く。(一人だったので、ほぼ完璧な感染対策ではあるが。)
③緊急事態宣言の前日まで、ジムに行く。
④緊急事態宣言直後の数日までは、岩場講習を行う。

宣言中
・外出は1日1回、仕事は休業、スーパーは3日に1回を目安、などは従う。

⑤序盤~中盤は、サイクリングで20km+30分~2時間程度の低山ハイキング、を2日に1回の習慣化。その際、神奈川への不要不急の県またぎは、日常。裏山ハイキングをする際に、「新型コロナのため、登山を自粛してください。」の看板を見やる。
⑥公園の雲梯で、様々なボルダー課題を設定して、遊び倒す。2日に1回程度。この際、生まれて初めてダブルキャンパの動きが出来た!
⑦後半にかけて、ランニングがようやく習慣化。ただし、これも生活圏内よりは遠くまで走る。
⑧終盤、友人ガイドの佐藤くんが経営するカメロパルダリスが、プロ向け開放を始めてくれたので、4~5回ぐらい通った。
宣言中に関しては、自転車の県またぎも、自分にとっての低山ハイクも、感染対策を考えた上での雲梯トレーニングも、今考えても悪だとは思いません。

しかし、自粛に例外規定を作るのも間に合いそうもありませんし、一律緊急的に自粛要請してしまうという理屈も理解しています。
個人主義+法的罰則という国柄ではないので、私を罰するものもありません。

それでも、公表することにはリスクを感じていました。
(⑧のカメロパルダリスについては、羨ましがられることを恐れて、公表していませんでした。)
私が今回感じたことは、周りの目が怖い、です。
高尾あたりをサイクリングしていても、周りが自分を敵視しているんじゃないかと感じて、足早に駆け抜けます。
全ての行動に、言い訳がましくなりました。

それが、実質的に低リスクであると考えていたとしても。

また、県外サイクリングで怪我、低山ハイクで怪我、医療従事者に多大な迷惑を掛け、メディアに取り上げられる自分も想像していました。

近所のいくつかの低山では山頂売店がやっていたりして、実質的には登山を受け入れていました。
個人的な感覚で、自転車で行ける範囲の不人気低山はグレーぐらいの位置だと思いますが、ひとたび何かあれば完全ブラックに転落します。

こんなに周りが敵に感じたのは、アウトロー気味な開拓をするとき以来です!
日本は、本音と建て前社会だと聞きます。
6月1日以降、友人や講習生と話しても、かなりの方が結構軽めの自粛破りをしている印象です。

低山でも結構な人々に会いましたし、県またぎや山間集落へのロードバイクの方にも沢山会いました。
そんな中、緊急事態宣言中もコソコソ岩場で登っていたという友人2組、沢登りに通っていた方と話す機会もありました。
僕は、その期間は岩場にも沢登りにも行かない判断をしましたし、彼らの行動に賛成はしません。

ただ、彼らは悪なんでしょうか?
感染対策を本人なりに行い、フリークライミングの事故リスクを見積もって小さいと判断し、今回の岩場自粛の要点はアクセス問題だと考え、行動する。
僕を含め、軽く自粛破りしていた方々との違いは、やはり程度の問題でしょうか。

「他のクライマーが自粛したお陰で岩場が空いて、アクセス問題につながらなかっただけ。」
という批判も分かります。
ただ、この論理には「お前だけズルい!」という気持ちがありそうで、やっぱり僕は怖さを感じてしまいます。
結局のところ、答えは分かりません。
状況を啓蒙して積極的な自粛呼び掛けまでは善ですが、自粛しない人を「不道徳な奴め!」と言い出したら結構キツイ世の中だと感じました。
使い古された表現ですが、「そもそも自粛なのか?」という葛藤です。

今回、完全ホワイト寄りの立場だった方々には理解しがたい感情かもしれません。
ただ、僕は彼らを責める気にはなれないのです。

むしろ、軽めの自粛破りをコソコソやって来た自分の方が、後ろ暗いんじゃないかとすら思ってしまう部分もあります。
でも、怖くて言えなかったんですよ。
将来、コロナよりもっとヤバい事態になったら、日本は同じ戦略で立ち向かうんですかね・・・。
そうなったら、一番最初の非国民にはならなくても、僕は二番目、三番目の非国民にはなるんでしょうね。

海外のやり方が羨ましいとも思えないので、日本の進化系は何なのかという漠然とした問いを持ちました。