2020年6月26日金曜日

現実的なガイドラインは、自ら作るもの

6月20日(土)、21日(日)は、岩場リード講習にて、小川山。
全て復習参加の方々です。

1日目は、久々のNSさん夫妻。
2日目は、女性MKさん、女性ISさん。

岩場のリハビリがてら、再度ムーヴの安定感や、足置きについて学びなおしたいというモチベーションによって、皆さん参加。
素晴らしいことです。
初日、スラブ状岩壁のエリアは、大変に混んでいました。
さて、久々にコロナ対策に戻ってみます。

岩場は野外ですから、空気感染のリスクは相当に低く抑えられるはずです。

また、少人数パーティであれば、
「どうせ、近づいて行動するし、ギアも共用するし、車も同乗するから。」
という理由で、ノーガード戦法を採用するという手段もあります。
<混雑のエリア>

とはいえ、インフルエンザの友人と1日一緒にいても感染しないこともあり、パーティ内でも感染対策をやった方が良い、というのが私のスタンスです。
何もしなければ、50%うつるものを、30%に低減しよう、というイメージです。

このコンセプトなので、マスクは夏用ネックゲーターなどで十分だと思っています。
<という訳で、近くのエリアに移動>

そのコンセプトで、講習ガイドラインを考えます。

①夫婦の間などは、ノーガード戦法はアリ。友達同士の講習生の場合は、その2人に委ねる。
※感染対策する労力に、感染確率低減メリットが見合わないことが多そう。

②車に同乗する場合は、窓は少し開け、マスクを原則着用。
※これが、まさに50→30にはなっても、50→1にはならないというイメージ。

③ロープくわえ、ギア共用、などはアリ。

④基本、トライ中に限らず、地上にいるときもマスクを外して良い。ただし、近くで会話するときなどは、マスク着用を忘れないように気を付ける。
※そうすると、マスクを外したいがために、自然と2mぐらい離れたくなってくる。

⑤他パーティとの会話、他パーティとの距離は、なるべく意識する。

⑥私が消毒液を持参しているので、食事などで口に直接ウィルスが入る可能性があるときは、使うことをオススメする。
<頑張って、オンサイト>

このガイドラインって、いわゆる業界ガイドラインから比べたら相当ユルユルです。
しかし、現実の岩場は、これすら面倒だと感じてそうな人が多いです。(私も、面倒ではあるんですが。)

・大人数パーティ(少人数パーティ内でのノーガード戦法なら、まだ話は分かる)
・他パーティとの距離が近くなってもマスクしない
などなど。

もっと言えば、大人数パーティのノーガード戦法と思しきパーティを、複数見かけました。
つまり、理想のガイドライン、現実的なガイドラインの下に、
「せっかく野外来たんだから、何でもアリで良いじゃん。」
という心情があるように見受けます。

もしかしたら、理想的なガイドラインを宣伝した逆効果で、「あんなの守れっかよ!」になったんでしょうか。
私のような非国民気味の人間に言われたくはないかもしれませんが、
「野外であっても、そんなに労力が掛からないことは、なるべく対策した方が良い。」
と思っています。

さもないと、岩場でノーガード戦法VS岩場自粛、の2項対立という悲しい図式に逆戻りする可能性があります。
<スラブの練習>

私のスタンスとしては。
「クライミングが楽しくなくなるほど窮屈な対策は、今のところしなくて良い。ただ、ちょっと億劫ぐらいの対策は、一応やっとこう。」
<姿勢が気になる>

ほんとに感染者数を減らしたいのか?
他人の目を気にして、マスクと自粛をしていたのか?

それが問われてくると思います。
もうちょっと状況が変わって、
「夜の街に行かなければ、ほぼノーリスク。」
という状況が続けば、堂々とノーガード戦法にできると思うんですけど。

今のところ、都内では相当気を遣って生活しているお陰で、今の人数です。
まぁ、当分は諦めましょうか。